バドミントン飯野佳孝イズム

選手を強くしたい指導者と強くなりたい選手のためのブログです。

フォア奥クロスドロップ&カットの技術【動画と解説】

今回は、フォア奥からのクロスカットとドロップを動画を交え解説します。
ラリー中にフォア奥にきた低いロビングやクリアに対して両足を入れ替えて打つと、
シャトルのコントロールが損なわれます。それでは、どうすればいいのでしょうか?

ホームポジション付近からフォア奥へのフットワークは、大きく2種類あります。
タイミングが合って跳びつける場合は、2歩タッピングして跳びついて打つ。両足
     を空中で入れ替えない。

フォア奥へ追い込まれた場合は、継足(シャセ)もしくはクロスステップを使いイ
     ンパクト時は右足(右利き選手)を出して打つ。

今回は、上記ののフットワークを使ってフォア奥からクロスカットとドロップを打
つ技術です。

<カットの打ち方>
a.グリップは、バックハンドグリップで、ラケット面の延長戦上のハンドル面に親指を
   つける。シャトルを切り過ぎる場合は、フォアハンドグリップへ変更

b.インパクト時のラケット面の角度は鋭角で、スウィングスピードは速い

c.インパクト前後に上半身の捻転動作を行わない。両肩を一直線にした状態をキープし
   て打つ


d.インパクト直前の跳びつきは右足で蹴って打ち、右足から着地してから左足を着くの
   がベスト。両足着地でも可(右利き選手)

<ドロップの打ち方>
カットとの違いは、上記b.でインパクト時に打点を少し落とすことでラケット面の角度
をやや上向きにし、スウィングスピードを遅くする。身長にもよるが、自陣のネット前
で少し山を作ることをイメージして打つ。

◆カットとドロップのシャトルの軌道とインパクト時のラケット面の角度
プレゼンテーション1  

◆フォア奥からクロスドロップとカット(小・中学生2選手)


モデルは、鳥取市の小・中学生男子2選手です。非常にうまいですね!
皆さんも是非練習しましょう!

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  1. 2018/04/16(月) 07:00:26|
  2. 技術
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クロスネットの技術【動画と解説】

今回は、スプリングキャンプで練習したクロスネットを動画と併せて解説します。
ネット前のクロスネットは、大きく分けて2つあります。
a.スマッシュやカットを打ち、長めに返球された球をラケットを立ててクロスネット
   を打つ。

b.相手が打ったヘアピンやドロップ等がネット際に返球されてきてラケットを寝かせ
   てクロスネットを打つ。(ラケット立てて打つことができない)
今回は「b」を紹介します。

相手が打ったヘアピンなどをクロスネットで返球するためには、インパクト前に反動
動作を行う必要があります。テイクバック動作を無くし、インパクト⇒フォロースル
ーだけで打つと、放たれたシャトルのスピードが遅くなってしまいます。反面、大き
なテイクバック動作で打つとシャトルを弾くためシャトルをコントロールすることが
難しくなります。
そこで、打つ方向とは逆方向(違う方向)に数センチラケット面(ラケットヘッド)
を動かし反動動作を行いクロスネットを打ちます。下の図を見てください。バックハ
ンドで右方向へクロスネットを打つためにラケット面の軌道を描いた平面での略図で
す。

1.ネットを越えてきたシャトルに対しラケットを数センチ出し反動動作を行います
    (の赤い矢印)

2.反動動作のスピードを生かしながら、インパクト直前に握っていたハンドル(グ
      リップ部)を手の中で親指を中心に右方向へ捻ります。併せて少しの角度だけ前
      腕回外運動を行います。それにより少しの角度だけラケット面が右回りに回転し 
   ます。

3.右肘(右利き選手)を右方向へ動かすことによりフォロースルーを行い飛距離を
      調整します。(の赤い矢印)

◆クロスネットを打つためのラケット面の軌道平面略図
(グリーンはネット)
反動動作を使ったクロスネット 

フォアハンドのクロスネットは、バックハンドの逆ですが、バックハンドの説明2.で
の違いは、インパクト直前に握っていたハンドル(グリップ部)を親指と人差し指
中心に左方向へ捻ります。併せて少しの角度だけ前腕回内運動を行います。

クロスネットを打つ際の反動動作の方法は、他に2つあります。
ラケットを引いて反動動作を行う。

相手と握手するように手を出し(前腕回外位と前腕回内位の中間位置)、回内運動
  することで反動動作を作り、素早く切り返して回外運動を行う。(バックハンドの
    場合、フォアハンドは逆)

◆反動動作を使ったクロスネット(フォア&バックで男女小学生5名の実技)


5名の選手共、非常にうまいですね! 

止まって出来るようにあったら、動きを入れて練習します。確実に狙ったエリアに落下
するようにしましょう。反動動作の開始前には、右足踵を着地してください。
そして、打点を変化して打てるようにしましょう。ネットから少し離れてクロスネット
をコントロールよく打てる。膝付近の打点でもコントロールできようにしましょう!


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  1. 2018/04/09(月) 07:00:00|
  2. 技術
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ネット前反動動作によるデセプションの打ち分け技術練習【動画と解説】

ドロップやネット前につなぎ、次に返球される低めのロビングを狙うことは、シング
ルスで特に意識が必要な戦法です。低めのロビングは相手コートネット前から上がっ
てくるので見逃す手はありません。ロビングと読んだら、フォア奥かバック奥かは2
分の1の確率です。

一方ロビングを打つ選手は、相手がカウンターを狙っていることを十分意識して打た
なければなりません。いつも高い打点で右足(右利き選手)の着地と同時にロビング
]を打つと放たれるタイミングが一緒なので狙われるのは当然です。高い打点で打てる、
高い打点で打てるがわざと遅らせてロビングを打つ、それと同じ初動動作からストレ
ートネット、クロスネットと打ち分けることができることは、非常に重要な技術です。
身に着けると試合で自分を助けてくれます。

今回は、打点を遅らせラケットの反動動作を利用して低めのロビングを打つ。同じ初
動動作からストレートネット、クロスネットと打ち分ける技術練習の風景を動画で紹
介します。
ネット前バックサイドとフォアサイドからに打ち分ける技術をご覧ください。

◆ネット前デセプションを意識して打ち分ける技術練習



モデルは、鳥取県中学1年生の選手です。非常に上手いですね!
皆さんも是非練習してください!!

全英オープンバドミントン女子シングルス決勝の感想
応援していた山口選手が負けてしまいました。残念です。山口選手のプレーの特徴は
脚力(筋力)がある、コート内移動スピードが速い、スタミナがある、オーバーヘッ
ドストロークのスマッシュ・カットなどを打つ際、肘を落とした状態からストローク
を大きくして打つので威力のあるショットが打てる。など多くの長所があることです。
しかし、ネット前で右足の着地と同時にインパクトしてロビングを打ったり、ネット
に返球します。そうすると対戦相手の足が瞬間止まりません。いつも一定のタイミン
グでシャトルが放たれているからです。対戦相手は非常にやりやすいと思います。

一方対戦した台湾のTAI選手は、要所でネット前で右足を着地してから打点を遅らせて
(インパクトを遅らせる。間をとる)ロビング、ネット、クロスネットなどを織り交ぜ
て打っています。山口選手の足が瞬間止まり、反応時間が遅れて動き出します。
打点を遅らせる、打点をわざと下げて打つと対戦相手は、どのショットを打つのか注
意して見ます。注意して見ると足が瞬間止まってしまいます。足が止まると、そこか
ら動き始めるのに時間がかかります。
自転車で信号待ちした後、動き始めに時間が掛かり、大きなエネルギーを必要としま
す。エレベーターで一旦止まると動き出しに時間がかかり、大きなエネルギーを必要
とします。これと同じ考えです。

注意するのは、同じようなフォーム(初動動作)からいろいろなショットを打つこと
です。打点を遅らせて打っても、いつも同じショットを打っていては効果がありませ
ん。速いタイミングで打つ、打点を遅らせていろいろなショットを打つ。これを織り
交ぜながら攻撃することが重要です。
打つショットの選択肢を増やし、相手の反応時
間を遅らせるのです。
このことが達成できるようになるためには、コート内移動スピ
ードがあり、少し余裕を持ってシャトルを捉えられることが条件です。
「ネットは高い打点で打て!」このことだけを強調し過ぎるとセンスのある選手が
生まれません。
対戦相手の足を瞬間止める。バドミントンのプレーでは、大変重要な考え方です。

もう一つ山口選手には課題があります。ラリー中フォア奥からクロスへドロップ、カ
ットなどが打てないことです。フォア奥へ打たれたら両足を入れ替えようとする少し
の動作があるため体のバランスが崩れシャトルのコントロールが不安定になります。

ショットの正確性がないので重要な局面では自信がないため打てなくなります。
相手が打ったロングハイサービスや高いロビングに対しては両足を入れ替える時間が
ありますが、ラリー中の低いロビングやクリアに対して両足を入れ替える時間はあり
ません。少しでも両足を入れ替える動作があるとバランスを崩してしまいます。
もう一つ考えられるのは、グリップです。ウエスタングリップ(フライパングリップ)
に近い握りのためクロス方向へ打てないかもしれません。
ラリーで競ってきたら山口選手のフォア奥へ配球されます。そしてコートを大きく回
される展開になります。

これらのことを解決できれば山口選手の世界No1は見えてきますし、安定して勝ち進む
ことができるでしょう!
是非改善して欲しいものです。

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  1. 2018/03/26(月) 07:00:00|
  2. 技術
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ネット前デセプションネットの技術【動画と解説】

3月10日・11日と鳥取県東部地区小・中学生強化練習会が開催され講師として指導しま
した。今回の強化練習会の主催者側要望は、①講習会で実施する技術の説明をもっと
詳しくしてほしい。②デセプションの技術を選手に習得させたい。というものでした。
そこで、世界男女トップレベルの選手の試合中の場面をプロジェクターで映し出し、選
手のフットワーク、ストローク、フォーム、打つタイミング、試合場面の説明などを行
ってから技術練習を行いました。

デセプションの技術は、というと
デセプションとは、「あざむく、惑わす」という意味です。同じような意味でフェイン
トと言う言葉があります。フェイントとは、「特定動作をするふりをする」という意味
で、どちらの言葉もバドミントンでは使います。デセプションやフェイントのショット
を試合の最初に打つと対戦選手は、ノータッチしたり、一瞬遅れてやっと打ち返したり
します。しかし、対戦相手のレベルが高くなると、そのショットだけを繰り返しても効
かなくなります。同じようなフォームや動作から他の幾つかのショットがあるからこそ、
そのショットが有効打になることを理解する必要があります。
そこで、デセプションやフェイントの言葉の意味を実際のバドミントンプレーに当ては
めると「同じような初動動作からいろいろなショットを打つことにより相手の足を一瞬
止める、動き始めを遅くする」
と定義することができると思います。
デセプションショットで代表的なのが、ネット前からいろいろなショットを打つことで
す。

今回紹介するショットは、リン・ダン選手(林丹 Lin Dan)の得意なショットの1つです。
ネット前から低いロビングを打つと見せかけてネット前に返球するショットです。しかし、
このショットの名称を聞いたことがありません。そこで、ここでは「ネット前デセプショ
ンネット」と呼びましょう。低いロビングを打つ場合は、ラケットを後方に引き反動動作
を行い、その反動を利用して前方にラケットを床と平行の状態から押し出しながら回転さ
せ加速します。ネット前デセプションネットは、低いロビングを打つと見せかけ反動動作
を行いますが、ラケットを床とほぼ平行のままシャトルを当ててネット前に返球します。
シャトルをスライスして打つのでスピンが掛かったり、180度回転したりします。
選手の意識は、「反動動作を行って低いロビングを打つと見せかけてネット前に返球する」
です。

◆ネット前デセプションネットの技術


モデルは、鳥取県の小学5年生と中学1年生の選手です。非常に上手いですね!
これができるようになれば、次に低いロビングを練習し、低いロビングとネット前デ
セプションネットを交互に打つ練習を行いましょう!
しかし、このネット前デセプションネットが打てる条件は、低いロビングを打てるよ
うな相手からの返球があることです。

さあ、皆さんも練習しましょう!


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  1. 2018/03/19(月) 07:00:00|
  2. 技術
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スピンを掛かりやすくするためには?【質問と回答】

<質問>
レベルの高い選手のネットショットを見ていると、シャトルがラケットに吸い付くよ
うに白線を超えて行きます。特にスピンネットは回転がかかっていて返球するのに苦
労すると思います。スピンを掛けやすくするコツのようなものはありますか?

<回答>
今回はストロークの説明は割愛します。スピンを掛けやすくするためには、ラケット
面とシャトル(コルクヘッド)の接触時間を長くすることです。勿論、スウィングス
ピードはゆっくり振る必要があります。
ラケット面でシャトルが一番弾くエリアをスウィートスポットと呼びます。ほぼラケ
ット面の中央エリアです。スマッシュやクリアを打つ時にスウィートスポットにシャ
トルを当てて速いスマッシュ、遠くへ飛ぶクリアを打ちます。
スピンネットは速いショットではなく、遠くへ飛ばすショットでもありません。従っ
てスウィートスポットにシャトルを当てる必要はありません。そこで、スピンネット
を打つ時は、スウィートスポットの上のエリアでシャトル(コルクヘッド)を打って
みてください。
ラケット面とシャトル(コルクヘッド)の接触時間が長くなりスピンが掛かりやすく
なります。

◆スウィートスポットの上のエリアにシャトルを当てる
スウィートスポットの上

レベルの高い選手は、無意識のうちにスウィートスポットの上のエリアにシャトル
(コルクヘッド)を当ててスピンネットを打っているのでしょう!
皆さんも是非やってみて下さい、


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<小・中学生のためのスプリングキャンプ募集中>
選手枠の残りが少なくなっています。申込はお早めに!!
日時:3月23(金)・24日(土)・25日(日)
会場:千葉工業大学 新習志野キャンパス
募集締日:3月5日 但し、定員になり次第締め切ります
内容詳細は、1月23日公開のブログをご覧ください。
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  1. 2018/02/06(火) 20:40:42|
  2. 技術
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フォアハンドのロビングの技術【動画と解説】

前回はバックハンドのロビングでしたが、今回はフォアハンドのロビングです。シン
グルスで相手が打ったドロップを、打点を下げてタイミングを遅らせて左右にロビン
グを打つことで、相手の足を止め動き始めを遅らせるための技術です。

内容を説明する前に、以下の言葉を覚えてください。
◎前腕回外位:前腕を回外し終わった位置
◎前腕回内位:前腕を回内し終わった位置

前腕回外・回内は、スポーツバイオメカニクスの専門用語です 
 Q02-2.jpg  

<解 説>
グリップはフォアハンドグリップ。

ラケットを前方に出して相手にラケット面を見せ注意を向けさせる。

シャトルが飛んできたら落下速度に合わせてラケットを斜め下に引いて反動動作を
    行う。その際、前腕回外位まで前腕を捻る。

反動動作を切り返し前方へスウィングする。ラケットのハンドルに当てていた親指
    と人差し指を捻ると共に前腕回内する。バックハンドのロビングでは、併せて曲げ
    ていた肘を伸ばすことでスウィングを加速することができるが、フォアハンドは肘
    を曲げる・伸ばす動作は殆ど行わない。その代り肘を引く距離を長くとりテイクバッ
    クを大きくすることでスウィングスピードを増す。

打点を落とし、打つタイミングを遅らせてロビングを打つ。但し、インパクト前後
    はラケット面の並進運動を心掛ける。

その間、相手は、一連の動作を注視するため足が止まります。打つタイミングを遅らせ
れば遅らせる程、相手の足がしっかり止まります。足を止めさせることで動きだしを遅
くさせることがで、カウンター攻撃をさせない。また、十分な体勢で打たせないことが
できます。
上記②で前腕回外位まで前腕を捻ると記載した内容について説明します。下の図を見て
ください。フォアハンドのロビングにおけるラケット面の軌道を簡略化した図です。
反動動作は省略しています。また、ラケット面の軌道は直線で表しています。
一般的にフォアハンドのロビングを打つと、下図の上のように、前腕回外位せずラケッ
トの並進運動から前腕回内します。
下図の下は、前腕回外位からインパクト前後で並進運動した後に前腕回内します。スウィ
ングしながらラケットを回転させているため速いロビングを打つことができます。インパ
クト後のフォロースルーでは、前腕回内位まで行うかどうかはスウィングスピードによる
ので強制するものではないと考えます。

◆ラケット面の軌道比較
ラケット軌道比較  
バックハンドのロビングは、反動動作の後に切り返してスウィングする際、意識しなくと
も前腕回内位
になっていますが、フォアハンドは特に意識しないとできないことが多いよ
うです。前腕回内位しなくとも、反動動作で肘を大きく後ろに引けばその分補うことがで
きるため、前腕回内位を必ず実施しなければならないということではありません。
しかし、インパクトまで時間的に余裕がなく反動動作を大きくとれない場合は、反動動作
を小さくとり前腕回外位からラケットを回転しながらスウィングすることでコート後方ま
でシャトルを飛ばすことができます。

◆ドロップをタイミングを遅らせて低いロビングを打つ技術練習


ロビングを打つ技術に慣れてきたら、動画のように同じモーションからクロスネット
、ストレートネットへ返球する練習も行いましょう! 
技術の引き出しを多く持っていることが、試合で自分自身を助ける武器になります。

反動動作とは:テイクバック動作と同じくスウィング開始からインパクトまででラケ
ットを加速する区間をいいます。打ちたい方向とは逆方向に反動をつけることからテ
イクバック動作という言葉よりは反動動作の方が分かりやすいため使っています。

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~九州大会上位選手&全国大会出場選手が多数参加申込済~
参加申込締日:2018年2月3日 定員になり次第締め切ります
◆開催日:2018年2月17日(土)& 2018年2月18日(日)
◆会場:福岡県大牟田市第二市民体育館
★詳しくは、10月11日の公開記事をご覧ください。

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  1. 2017/12/25(月) 15:30:00|
  2. 技術
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バックハンドのロビングの技術【動画と解説】

今回は低い軌道で打つロビングの技術練習を動画と併せて解説します。
試合では、シングルス、ダブルス共ロビングをたくさん打つ機会があります。
ロビングの高低は、非常に高いロビングから低く速いロビングまで様々です。対戦相
手が打ったショットのスピードや落下角度、対戦相手の特徴などによって使い分けし
なくてはいけません。

選手はネットから少し離れたところから(ネット前と言う)低く速いロビングを打っ
て返球コースやショットを限定させたいと考えます。(ネット際で相手が打ったヘア
ピンやスピンネットに対して低く速いロビングを打つことはできません) しかし、
対戦相手がそれを読んでカウンター攻撃されることもあります。カウンター攻撃され
ずに返球ショットやコースを限定するロビングを打ちたいものです。

打点をより高く前で打たなければならないという固定観念があると、低いロビングを
カウンターで狙われることが多くあります。ロビングを打つタイミングが一定になる
からです。余裕のある体勢で低いロビングを打つ時は、
打点を前にして速いタイミングで打つ。(但し、足を着地した後に打つこと)
打点を下げてタイミングを遅らせて打つことで、相手の足を止める。
この2つを対戦相手によって、また、ラリーの状況によって使い分ける必要がありま
す。

今回は、シングルスで相手が打ったドロップを、打点を下げてタイミングを遅らせて
左右にロビングを打つことで、相手の足を止め動き始めを遅らせるための技術練習で
す。

<解 説>
グリップはバックハンドグリップです。下の図右のグリップが打ちやすいでしょう。
バックハンドグリップ 

ラケットを前方に出して相手にラケット面を見せ注意を向けさせる。

シャトルが飛んできたら落下速度に合わせてラケットを斜め下に引いて反動動作を
  行う。

反動動作を切り返し前方へスウィングする。ラケットのハンドルに当てていた親指
 を捻ると共に前腕回外する。併せて曲げていた肘を伸ばすことでスウィングを加速
 する。

打点を落とし、打つタイミングを遅らせてロビングを打つ。
     但し、インパクト前後はラケット面の並進運動を心掛ける。

その間、相手は、一連の動作を注視するため足が止まります。打つタイミングを遅ら
せれば遅らせる程、相手の足がしっかり止まります。足を止めさせることで動きだし
を遅くさせることができ、カウンター攻撃をさせない。また、十分な体勢で打たせな
いことができます。


◆ドロップをタイミングを遅らせて低いロビングを打つ技術練習


ロビングをカウンター攻撃されやすい選手は、
レシーブでネットへ返球できない・返球する球が甘い。
ヘアピンやスピンネットが得意でない。
このような選手は、後方にロビングを上げる確率が非常に高くなります。不得意な
ショットがあると、そのショットを除いて他のショットに注意を向けられます。


ダブルスでロビングを打つ場合、打点を落としタイミングを遅らせて打つことは有効
になるのでしょうか? ダブルスはシングルスと違い前後衛になっており、後衛は上
がってくる球を狙っているのでシングルスほど効果的ではないことがあります。しか
し、少しでも後衛の足を止め、動き出しを遅くさせることは重要です。

小学生や初心者は、ロビングを打つ時、相手の体勢が整わないうちに早く打ちたいと
考えて実行しているようです。例えば、右足を着地すると同時にロビングを打ちます
(右利き選手)。右足を着地すると同時に打つとコントロールが定まらず、ショット
が短かったり,後ろにアウトしたり、チャンス球になったりました。さらに、ホーム
ポジション付近までの戻りも遅くなります。右足を着地した後にロビングを打つよう
にしましょう。

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<小・中学生のためのレベルアップキャンプ@九州募集中!>
~九州大会上位選手&全国大会出場選手が多数参加申込済
 上手い選手と一緒に練習すれば良い刺激を受けることができます~

参加申込締日:2018年2月3日 定員になり次第締め切ります
◆開催日:2018年2月17日(土)& 2018年2月18日(日)
◆会場:福岡県大牟田市第二市民体育館
★詳しくは、10月11日の公開記事をご覧ください。

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  1. 2017/12/19(火) 11:17:53|
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スマッシュ・ハイバック打点を高く?【質問と回答】

 <質問>
中学生の指導者K氏から以下の質問がありましたので、回答します。
「前回のブログで、インパクト時に上半身を左側に傾斜して打つことで、腕・ラケッ
トを最大スピードでスウィングすることが出来ます。と記載されてありましたが、背
景を教えて下さい」

<回答>
下の図を見てください。生理学者A・ハックスレーが1966年に発表した「筋の長さと
張力発揮
」です。この内容は現在も支持されています。図の縦軸は筋肉の張力発揮の
大きさを表しています。張力とは物体を引っ張る力ですが、ここでは力の発揮と言っ
た方が分かりやすいと思います。横軸の左側は筋肉が短くなっている状態での力の発
揮の大きさ、右側は筋肉が伸びている状態での力の発揮の大きさを示しています。
筋肉は、短すぎても、長すぎても力の発揮が小さいことがわかります。その中間的な
長さの時に、大きな力を発揮します。

アクチンとミオシンは筋肉の最小単位で、正式にはアクチンフィラメントとミオシン
フィラメントと言います。

◆筋の長さと張力発揮
筋の長さと張力発揮 

横軸の右側寄りの状態が、スマッシュで利き腕を耳に近づけて振っている時の、腕を
スウィングする筋肉の力の発揮の大きさだと考えてください。腕・ラケットをスウィ
ングするための主働筋である大胸筋と広背筋が伸びているため力の発揮は小さいこと
が分かります。従って、自身の最大スピードでラケットをスウィングすることができ
ないため、速いスマッシュを打つことができません。

主働筋:動作を遂行するために中心になって働く筋肉

◆腕を振る主働筋
スウィングする為の主働筋 

そこで、腕・ラケットを最大スピードでスウィングするためには、腕を振る主働筋で
ある大胸筋と広背筋が程よい長さの状態でスウィングする必要があります
。そうする
には、真っすぐ立って腕を右斜め45度前後位の角度でスウィングしましょう(右利き
選手)。そして、上半身を左側に傾斜することで打点が高くなります。

注:対戦相手が打った球や自身の体勢によって角度が異なります。角度の数字は目安
ですので、こだわり過ぎないようにしてください。

より理解を深めるために他のスポーツでの腕のスウングを見てみましょう!

◆各スポーツでも上半身を左側に傾斜してスウィングする
各スポーツ左側へ傾斜

図の左から野球のピッチャーでボールをリリースする瞬間、テニスのサービスでイン
パクトの瞬間、バレーボールのスパイクの瞬間を捉えたものです。
いずれも、腕を斜め45度前後でスウィングすると共に、上半身を左側に傾斜すること
で腕・ラケットをスウィングする主働筋である大胸筋と広背筋の筋肉の長さを程よい
長さに保って、スウィングスピードが最大になるようにしています。


次にハイバックを考えてみましょう。スマッシュと同じく腕を垂直に上げて高い打点
で打とうとすると腕・ラケットを最大スピードでスウィングすることができないこと
が分かります。腕を体の前45度前後位の角度でスウィングするようにするとハイバッ
クで速いショットを打つことができます。

「エピローグ」
あるセミナーで、父兄から質問がありました、うちの息子は、スマッシュを打つ際、
高い打点で打てと言って腕を耳に近づけて素振りをさせているのですが、実際にシャ
トルを打つ時に腕を斜め方向にスウィングします。どうしたら修正できますか?とい
うものです。
そこで、私は、「息子さんは、賢い! 速くスウィングできるフォームを自身で発見
しています。後は、上半身を左側へ傾斜して打てば完成です!」と伝えました。
指導より本能が勝っていたのですね!


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  1. 2017/09/20(水) 07:00:31|
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プロフィール

Author:飯野佳孝
●主な著書&DVD制作
バドミントン教本「基本編」
バドミントン教本「応用編」
バドミントン教本「Q&A」
DVD見てうまくなるバドミントン教本
目でみるバドミントンの技術とトレーニング
「ナイスショット勇羽」原作者 他
●NHKスポーツ教室 企画・解説・指導
2001年・'02年・'03年・'05年
・'06年・'07年・'09年・'10年の計8回
●コーチングセミナー専任講師
●全日本ジュニア研修合宿指導委員長
1992年~2007年
●選手としての主な成績
デンマークオープンダブルス優勝 1979年
全英選手権ダブルス3位 1979年
カナダオープンダブルス優勝 1977年
 ペアは全て土田証雄氏

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