バドミントン飯野佳孝イズム

選手を強くしたい指導者と強くなりたい選手のためのブログです。

スピンを掛かりやすくするためには?【質問と回答】

<質問>
レベルの高い選手のネットショットを見ていると、シャトルがラケットに吸い付くよ
うに白線を超えて行きます。特にスピンネットは回転がかかっていて返球するのに苦
労すると思います。スピンを掛けやすくするコツのようなものはありますか?

<回答>
今回はストロークの説明は割愛します。スピンを掛けやすくするためには、ラケット
面とシャトル(コルクヘッド)の接触時間を長くすることです。勿論、スウィングス
ピードはゆっくり振る必要があります。
ラケット面でシャトルが一番弾くエリアをスウィートスポットと呼びます。ほぼラケ
ット面の中央エリアです。スマッシュやクリアを打つ時にスウィートスポットにシャ
トルを当てて速いスマッシュ、遠くへ飛ぶクリアを打ちます。
スピンネットは速いショットではなく、遠くへ飛ばすショットでもありません。従っ
てスウィートスポットにシャトルを当てる必要はありません。そこで、スピンネット
を打つ時は、スウィートスポットの上のエリアでシャトル(コルクヘッド)を打って
みてください。
ラケット面とシャトル(コルクヘッド)の接触時間が長くなりスピンが掛かりやすく
なります。

◆スウィートスポットの上のエリアにシャトルを当てる
スウィートスポットの上

レベルの高い選手は、無意識のうちにスウィートスポットの上のエリアにシャトル
(コルクヘッド)を当ててスピンネットを打っているのでしょう!
皆さんも是非やってみて下さい、


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<小・中学生のためのスプリングキャンプ募集中>
選手枠の残りが少なくなっています。申込はお早めに!!
日時:3月23(金)・24日(土)・25日(日)
会場:千葉工業大学 新習志野キャンパス
募集締日:3月5日 但し、定員になり次第締め切ります
内容詳細は、1月23日公開のブログをご覧ください。
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◎指導を希望される選手やチームもしくは講習会開催、合宿指導の希望がありましたら、
   以下のメールアドレスに問い合わせして下さい。質問も⇒ iino@quartz.ocn.ne.jp 

◎ブログに掲載した動画は一部を除きYou Tubeから直接見ることができます。
   You Tubeを開き「飯野佳孝」で検索してください。チャンネル登録歓迎!
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  1. 2018/02/06(火) 20:40:42|
  2. 技術
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

フォアハンドのロビングの技術【動画と解説】

前回はバックハンドのロビングでしたが、今回はフォアハンドのロビングです。シン
グルスで相手が打ったドロップを、打点を下げてタイミングを遅らせて左右にロビン
グを打つことで、相手の足を止め動き始めを遅らせるための技術です。

内容を説明する前に、以下の言葉を覚えてください。
◎前腕回外位:前腕を回外し終わった位置
◎前腕回内位:前腕を回内し終わった位置

前腕回外・回内は、スポーツバイオメカニクスの専門用語です 
 Q02-2.jpg  

<解 説>
グリップはフォアハンドグリップ。

ラケットを前方に出して相手にラケット面を見せ注意を向けさせる。

シャトルが飛んできたら落下速度に合わせてラケットを斜め下に引いて反動動作を
    行う。その際、前腕回外位まで前腕を捻る。

反動動作を切り返し前方へスウィングする。ラケットのハンドルに当てていた親指
    と人差し指を捻ると共に前腕回内する。バックハンドのロビングでは、併せて曲げ
    ていた肘を伸ばすことでスウィングを加速することができるが、フォアハンドは肘
    を曲げる・伸ばす動作は殆ど行わない。その代り肘を引く距離を長くとりテイクバッ
    クを大きくすることでスウィングスピードを増す。

打点を落とし、打つタイミングを遅らせてロビングを打つ。但し、インパクト前後
    はラケット面の並進運動を心掛ける。

その間、相手は、一連の動作を注視するため足が止まります。打つタイミングを遅らせ
れば遅らせる程、相手の足がしっかり止まります。足を止めさせることで動きだしを遅
くさせることがで、カウンター攻撃をさせない。また、十分な体勢で打たせないことが
できます。
上記②で前腕回外位まで前腕を捻ると記載した内容について説明します。下の図を見て
ください。フォアハンドのロビングにおけるラケット面の軌道を簡略化した図です。
反動動作は省略しています。また、ラケット面の軌道は直線で表しています。
一般的にフォアハンドのロビングを打つと、下図の上のように、前腕回外位せずラケッ
トの並進運動から前腕回内します。
下図の下は、前腕回外位からインパクト前後で並進運動した後に前腕回内します。スウィ
ングしながらラケットを回転させているため速いロビングを打つことができます。インパ
クト後のフォロースルーでは、前腕回内位まで行うかどうかはスウィングスピードによる
ので強制するものではないと考えます。

◆ラケット面の軌道比較
ラケット軌道比較  
バックハンドのロビングは、反動動作の後に切り返してスウィングする際、意識しなくと
も前腕回内位
になっていますが、フォアハンドは特に意識しないとできないことが多いよ
うです。前腕回内位しなくとも、反動動作で肘を大きく後ろに引けばその分補うことがで
きるため、前腕回内位を必ず実施しなければならないということではありません。
しかし、インパクトまで時間的に余裕がなく反動動作を大きくとれない場合は、反動動作
を小さくとり前腕回外位からラケットを回転しながらスウィングすることでコート後方ま
でシャトルを飛ばすことができます。

◆ドロップをタイミングを遅らせて低いロビングを打つ技術練習


ロビングを打つ技術に慣れてきたら、動画のように同じモーションからクロスネット
、ストレートネットへ返球する練習も行いましょう! 
技術の引き出しを多く持っていることが、試合で自分自身を助ける武器になります。

反動動作とは:テイクバック動作と同じくスウィング開始からインパクトまででラケ
ットを加速する区間をいいます。打ちたい方向とは逆方向に反動をつけることからテ
イクバック動作という言葉よりは反動動作の方が分かりやすいため使っています。

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<小・中学生のためのレベルアップキャンプ@九州募集中!>
~九州大会上位選手&全国大会出場選手が多数参加申込済~
参加申込締日:2018年2月3日 定員になり次第締め切ります
◆開催日:2018年2月17日(土)& 2018年2月18日(日)
◆会場:福岡県大牟田市第二市民体育館
★詳しくは、10月11日の公開記事をご覧ください。

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  1. 2017/12/25(月) 15:30:00|
  2. 技術
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バックハンドのロビングの技術【動画と解説】

今回は低い軌道で打つロビングの技術練習を動画と併せて解説します。
試合では、シングルス、ダブルス共ロビングをたくさん打つ機会があります。
ロビングの高低は、非常に高いロビングから低く速いロビングまで様々です。対戦相
手が打ったショットのスピードや落下角度、対戦相手の特徴などによって使い分けし
なくてはいけません。

選手はネットから少し離れたところから(ネット前と言う)低く速いロビングを打っ
て返球コースやショットを限定させたいと考えます。(ネット際で相手が打ったヘア
ピンやスピンネットに対して低く速いロビングを打つことはできません) しかし、
対戦相手がそれを読んでカウンター攻撃されることもあります。カウンター攻撃され
ずに返球ショットやコースを限定するロビングを打ちたいものです。

打点をより高く前で打たなければならないという固定観念があると、低いロビングを
カウンターで狙われることが多くあります。ロビングを打つタイミングが一定になる
からです。余裕のある体勢で低いロビングを打つ時は、
打点を前にして速いタイミングで打つ。(但し、足を着地した後に打つこと)
打点を下げてタイミングを遅らせて打つことで、相手の足を止める。
この2つを対戦相手によって、また、ラリーの状況によって使い分ける必要がありま
す。

今回は、シングルスで相手が打ったドロップを、打点を下げてタイミングを遅らせて
左右にロビングを打つことで、相手の足を止め動き始めを遅らせるための技術練習で
す。

<解 説>
グリップはバックハンドグリップです。下の図右のグリップが打ちやすいでしょう。
バックハンドグリップ 

ラケットを前方に出して相手にラケット面を見せ注意を向けさせる。

シャトルが飛んできたら落下速度に合わせてラケットを斜め下に引いて反動動作を
  行う。

反動動作を切り返し前方へスウィングする。ラケットのハンドルに当てていた親指
 を捻ると共に前腕回外する。併せて曲げていた肘を伸ばすことでスウィングを加速
 する。

打点を落とし、打つタイミングを遅らせてロビングを打つ。
     但し、インパクト前後はラケット面の並進運動を心掛ける。

その間、相手は、一連の動作を注視するため足が止まります。打つタイミングを遅ら
せれば遅らせる程、相手の足がしっかり止まります。足を止めさせることで動きだし
を遅くさせることができ、カウンター攻撃をさせない。また、十分な体勢で打たせな
いことができます。


◆ドロップをタイミングを遅らせて低いロビングを打つ技術練習


ロビングをカウンター攻撃されやすい選手は、
レシーブでネットへ返球できない・返球する球が甘い。
ヘアピンやスピンネットが得意でない。
このような選手は、後方にロビングを上げる確率が非常に高くなります。不得意な
ショットがあると、そのショットを除いて他のショットに注意を向けられます。


ダブルスでロビングを打つ場合、打点を落としタイミングを遅らせて打つことは有効
になるのでしょうか? ダブルスはシングルスと違い前後衛になっており、後衛は上
がってくる球を狙っているのでシングルスほど効果的ではないことがあります。しか
し、少しでも後衛の足を止め、動き出しを遅くさせることは重要です。

小学生や初心者は、ロビングを打つ時、相手の体勢が整わないうちに早く打ちたいと
考えて実行しているようです。例えば、右足を着地すると同時にロビングを打ちます
(右利き選手)。右足を着地すると同時に打つとコントロールが定まらず、ショット
が短かったり,後ろにアウトしたり、チャンス球になったりました。さらに、ホーム
ポジション付近までの戻りも遅くなります。右足を着地した後にロビングを打つよう
にしましょう。

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<小・中学生のためのレベルアップキャンプ@九州募集中!>
~九州大会上位選手&全国大会出場選手が多数参加申込済
 上手い選手と一緒に練習すれば良い刺激を受けることができます~

参加申込締日:2018年2月3日 定員になり次第締め切ります
◆開催日:2018年2月17日(土)& 2018年2月18日(日)
◆会場:福岡県大牟田市第二市民体育館
★詳しくは、10月11日の公開記事をご覧ください。

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  1. 2017/12/19(火) 11:17:53|
  2. 技術
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スマッシュ・ハイバック打点を高く?【質問と回答】

 <質問>
中学生の指導者K氏から以下の質問がありましたので、回答します。
「前回のブログで、インパクト時に上半身を左側に傾斜して打つことで、腕・ラケッ
トを最大スピードでスウィングすることが出来ます。と記載されてありましたが、背
景を教えて下さい」

<回答>
下の図を見てください。生理学者A・ハックスレーが1966年に発表した「筋の長さと
張力発揮
」です。この内容は現在も支持されています。図の縦軸は筋肉の張力発揮の
大きさを表しています。張力とは物体を引っ張る力ですが、ここでは力の発揮と言っ
た方が分かりやすいと思います。横軸の左側は筋肉が短くなっている状態での力の発
揮の大きさ、右側は筋肉が伸びている状態での力の発揮の大きさを示しています。
筋肉は、短すぎても、長すぎても力の発揮が小さいことがわかります。その中間的な
長さの時に、大きな力を発揮します。

アクチンとミオシンは筋肉の最小単位で、正式にはアクチンフィラメントとミオシン
フィラメントと言います。

◆筋の長さと張力発揮
筋の長さと張力発揮 

横軸の右側寄りの状態が、スマッシュで利き腕を耳に近づけて振っている時の、腕を
スウィングする筋肉の力の発揮の大きさだと考えてください。腕・ラケットをスウィ
ングするための主働筋である大胸筋と広背筋が伸びているため力の発揮は小さいこと
が分かります。従って、自身の最大スピードでラケットをスウィングすることができ
ないため、速いスマッシュを打つことができません。

主働筋:動作を遂行するために中心になって働く筋肉

◆腕を振る主働筋
スウィングする為の主働筋 

そこで、腕・ラケットを最大スピードでスウィングするためには、腕を振る主働筋で
ある大胸筋と広背筋が程よい長さの状態でスウィングする必要があります
。そうする
には、真っすぐ立って腕を右斜め45度前後位の角度でスウィングしましょう(右利き
選手)。そして、上半身を左側に傾斜することで打点が高くなります。

注:対戦相手が打った球や自身の体勢によって角度が異なります。角度の数字は目安
ですので、こだわり過ぎないようにしてください。

より理解を深めるために他のスポーツでの腕のスウングを見てみましょう!

◆各スポーツでも上半身を左側に傾斜してスウィングする
各スポーツ左側へ傾斜

図の左から野球のピッチャーでボールをリリースする瞬間、テニスのサービスでイン
パクトの瞬間、バレーボールのスパイクの瞬間を捉えたものです。
いずれも、腕を斜め45度前後でスウィングすると共に、上半身を左側に傾斜すること
で腕・ラケットをスウィングする主働筋である大胸筋と広背筋の筋肉の長さを程よい
長さに保って、スウィングスピードが最大になるようにしています。


次にハイバックを考えてみましょう。スマッシュと同じく腕を垂直に上げて高い打点
で打とうとすると腕・ラケットを最大スピードでスウィングすることができないこと
が分かります。腕を体の前45度前後位の角度でスウィングするようにするとハイバッ
クで速いショットを打つことができます。

「エピローグ」
あるセミナーで、父兄から質問がありました、うちの息子は、スマッシュを打つ際、
高い打点で打てと言って腕を耳に近づけて素振りをさせているのですが、実際にシャ
トルを打つ時に腕を斜め方向にスウィングします。どうしたら修正できますか?とい
うものです。
そこで、私は、「息子さんは、賢い! 速くスウィングできるフォームを自身で発見
しています。後は、上半身を左側へ傾斜して打てば完成です!」と伝えました。
指導より本能が勝っていたのですね!


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  1. 2017/09/20(水) 07:00:31|
  2. 技術
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ドライブを正確に速く打つ【動画と解説】

ダブルスの試合では、ドライブを頻繁に打ちます。選手は、正確で速いドライブを打
ちたいと考えています。どのように考えて打ったらいいのでしょうか?
今回もサマーキャンプ参加選手2名の動画を交えて解説します。

<どうしてドライブを打つのか?>
後衛でドライブを打ってもなかなか決まらない。だったら後衛からネット際に返球し
て上がっていた球をスマッシュで決めたいと考えることがあると思います。しかし、
後衛からいつもネット際へ返球していたら対戦相手の一人は、それを予測してネット
前に素早く着きます。ネット前に着かれた選手に、厳しいショットで攻撃される可能
性が高いことから、後衛の位置から常にネット際やネット前に返球することは危険で
す。対戦相手の一人がネット前に来ないようドライブを打ってけん制する必要。ドラ
イブを打ってけん制することでネット際やネット前に返球することが可能になります。

<速いドライブを打つには?>
選手は、速いドライブを打ちたいと考えています。どうしたら速いドライブを打つこ
とができるのでしょうか?
① 足を着地して運動エネルギーを腕に伝えて打つ
あるポジションから移動してドライブを打つと、移動することで運動エネルギー(ド
ライブを打つための動力源)が発生します。打つ直前に右足踵(右利き選手)から着
地して右足全体に体重をかけて打つとラケットを速くスウィングすることができます。
このことは、以下の例で説明することができます。

走っている車が急ブレーキをかけると座っていた人は前方に回転します。人も車も同
じ物体ですので同じ現象が起きます。打つ直前に右足踵で急ブレーキをかけて運動エ
ネルギーを腕に伝える
ことで、速いドライブを打つことができます。

◆前進運動を回転運動に変える原理
スライド4 

② ストロークを大きくとる,振り切る(フォアのドライブで右利き選手の場合)

速いドライブを打つためには、ストロークを大きくしてラケットを十分に加速させる
ことが必要です。ストロークを大きくするためには、利き腕の肘を後方に最大限引き、
引いた反動で肘を前方に出します
。肘を前方に出す際、手のひらが上になっている状
態から前腕を回内しスウィングスピードを増します。次にインパクト直前で曲げてい
た肘を伸ばしスウィングを加速します。その際、リストを立てて打つことを忘れない
で下さい。インパクト前後ではラケット面(打球面)が打ちたい方向ヘフラットで当
たるようにします。フォロースルーを十分とった後に前腕回内で振り切ります。ラケ
ットを最大スピードで振り切るとフォロースルーの一環でラケットが引き戻されます。

注)バックハンドドライブは、前腕回内ではなく前腕回外動作になります。前腕回内
・前腕回外動作は、肘の関節運動です。手首の運動ではありませんので表現に注意し
ましょう。グリップは、バックハンドグリップです。

フォアハンドドライブで、少し浮いてきた球で時間的に余裕がある場合、小さくジャ
ンプしてドライブを打つと速いショットが打てるし、コントロールもよくなります。
試してみてください。

◆リストを立ててラケットを加速する(リストスタンド:手関節の外転)
リストを立てる 

◆フォアハンドドライブ
スライド13 

◆バックハンドドライブ

スライド5 

対戦相手のショットが速い場合、肘を最大限引いて打とうとすると振り遅れてしまい
ます。その場合は、肘を引く距離を短くします。相手のショットのスピードを利用し、
タイミングよく打つことで速いドライブを打つことができます。
このように対戦相手のショットのスピードによって、テイクバックの長さが変わるこ
とを理解しましょう!


<やってはいけない動作>
インパクト時にしゃがんだり、上半身が前方へ突っ込みながら打つとスウィング
  が遅くなるし、コントロールも悪くなります。

インパクト前後に上半身を捻転して打つとコントロールに影響が出ます。

右肘を後方に最大限引き、そこで一旦止めてからスウィングすると、止めた地点
  からスウィングを開始したことになります。肘はゆっくりでも引く⇒出す、を連続
  して動かしましょう。

<どうして浮いてしまうのか?>
初心者やまだドライブの技術を習得していない選手は、シャトルが浮いてしまうこと
があります。インパクト時の打球音もいい音がしません。どんなに速いドライブでも
浮いた球は致命傷になります。
下の図を見てください。
下の図の上は、インパクト時にラケット面が打ちたい方向とは別にやや上方向に向い
ているためにシャトルが浮いています。インパクト直前に前腕回内(フォアハンドの
場合)するのでインパクト時のラケット面の角度にバラツキが出てくるため、このよ
うなことが起こります。インパクト直前ではなく、少し前からラケット面をフラット
な状態にして、その状態のまま並進運動でインパクトし、インパクト後も並進運動を
継続する感覚を持ちましょう。ストローク全体で見るとスウィングしながら前腕回内
をしますが、インパクト前後のラケット面の並進運動の割合を長くとるということで
す。
また、フォアハンドのドライブ時のグリップをウエスタングリップ寄りで握ることで
解決する場合もあります。

◆インパクト時のラケット面の向きでシャトルが打ち出される方向が変わる
ドライブインパクト時のラケット面角度

下の動画は、サマーキャンプに参加した小・中学生が後衛の位置からロングドライブ
を打っているものです。上述の内容を実施しているかどうか見てみましょう!


◆ロングドライブの技術


<ドライブを戦法面で考えてみましょう>
後衛から速いドライブを浮かないで打つと対戦相手は、どのようなショットで返球さ
れるでしょうか? 
速いドライブを打つと、相手選手がシャトルを捉える位置は、一般的には肩関節から
上になります。従って返球は、自身のコート後方に高い放物線を描いたロビングは打
てないと考えます。ドライブもしくはコート中盤に緩い球で返球、ネット前に返球さ
れます。そうするとドライブを打った選手は、コート中盤もしくはネット前に素早く
移動する必要があります。
このようにドライブを打ったら、素早く前方へ移動することを強く意識して試合を組
み立てましょう!

<質問>
初心者でドライブが飛ばない選手がいるのですが、どうしたらいいでしょうか?
素振りでのストロークは問題ないように見えます。シャトルも当てることはできます。

<回答>
まず最初に上述の内容を確認してみてください。もし、そうでなければ、ストローク
が円運動で行っているのかもしれません。インパクト前後でシャトルを押し出すこと
を強調してみてください。


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  1. 2017/09/06(水) 07:00:48|
  2. 技術
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ドロップを効果的に打つ【動画と解説】

「より速く、より高く、より強く」は、オリンピックのモットーです。バドミントン
でも「より速く、より高く、より前で」と唱える指導者が多くいます。選手も、その
言葉が頭から離れないようです。しかし、このような固定観念にとらわれてプレーす
ると、技術のレパートリーが限られるし、対戦相手の足を止めて動き出しを遅らせる
ことが出来なくなる、などの弊害が生じます。
その代表的なものが「ドロップ」の技
術です。「高い打点で打て、前で打て!」と指導されているためドロップを効果的に
打てない選手が多くいます。

ドロップで必要な要素は、
クリア、カット、スマッシュなどの強打と見せかけてドロップを打つ 
打った後のシャトルの落下地点の目安が、サービスラインよりネット寄りになるよ
    うにコントロールする。ことです。


下図を見てください。コートを横から見た簡略図です。各ラケット面(打球面)とド
ロップを打った後のシャトルの軌道を示しています。
下図の①は、打点を高くして前で打った場合です。シャトルの軌道が直線的になって
いることが分かります。結果、シャトルの落下地点がサービスラインより先に落下す
ることが容易に理解できます。

一方は、打点を落としてインパクト時のラケット面(打球面)の角度を上方向にし
て打った場合のシャトルの軌道です。ネットの手前で山を作ることができるため、ネ
ット寄りにシャトルを落下することが可能になります。


◆打点の変化による落下地点の差異
ドロップのラケット面  

今回公開する動画は、サマーキャンプに参加した選手3名がストレート方向に打って
いるドロップです。インパクト時にシャトルをフラットに当てて打つドロップです。
インパクト時にラケット面が上向きに向いて打っています。確認するためにはイン
パクト後のシャトルが打ち出された角度を見てもらえれば分かると思います。

◆打点を落としフラットに当ててドロップを打つ


3名共、何回がキャンプに参加しているため技術的には高いレベルにあります。
非常に上手いですね!!

一般的に女性選手の方が、ドロップをマスターするのが早いようです。強打だけでは
通用しないという深層心理が働いているのでしょう。それに比べ男子選手は、強打に
頼るためマスターが遅いようです。男子選手にとってドロップは決める球ではないか
もしれませんが、対戦相手にとって選択肢を増やし反応時間を遅らせる効果がありま
す。ドロップを加えることでカットやスマッシュ、クリアの効果が増すと考えること
が必要です。

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  1. 2017/08/30(水) 07:00:57|
  2. 技術
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  4. | コメント:0

テイクバックを考える【コメントに対する回答】

You Tubeにスマッシュを打っている動画を何点か挙げていますが、その動画を見て幾
つかコメントがありました。
女性で利き腕の肘を下げてスウィングしているのでよくない。
肘を下げてストロークを開始して打っているので、そのまま飛びつてスマッシュを打
 つと振り遅れてしまう。などです。

いろいろな意見があることは悪いことではないのですが、誤解したまま考え方が引き継
がれることは決してよくないと考えます。
そこで、スマッシュの打ち方を再度説明しますが、今回はスウィングの開始からラケッ
トがシャトルに当たるインパクトまでを説明します。このストロークの区間をテイクバ
ックといいますが、ラケット(打球面)を加速するための重要な区間です。
このテイクバックの区間が短いとラケットを十分に加速することができないため、自身
の最速のスマッシュや速いクリア、カットを打つことができません。

下の右図は、利き腕の肘を下げ、そこからダッシュするのと同じ腕の振りで肘を後方に
引いてストロークを開始しています。インパクトまでラケットが動く軌道を長くとり、
ラケットを十分に加速することができます。シャトルが落ちてくるまで十分な時間があ
り、自身の最速のスマッシュを打ちたい場合は、右図のようなテイクバックを取る必要
があります。肘を後方に引いた後、引いた肘を前方に出し、スウィングと共に折りたた
んでいた肘を伸ばします。肘を伸ばす際、前腕回外もしくは前腕回内運動で捻りの運動
を加えスウィングスピードを増します。最後にラケット面(打球面)が遅れて出てきて
シャトルを捉えます。

下の左図は、利き腕の肘をやや上方向へ上げてスウィングを開始することで、インパク
トまでの区間をコンパクトにしています。シャトルが落ちてくるまで余り時間がない場
合、例えば相手の低いクリアやロビングに対して飛びついてスマッシュやカットなどを
打つ場合は、左図のようにテイクバックをコンパクトにする必要があります。当然右図
に比べショットのスピードは遅くなります。

◆テイクバック動作の違い
スライド6 

もう一つ、ネット前のチャンス球をスマッシュで決める場合は、どうでしょうか?
肘を肩関節付近まで上げてから肘を少し後ろに引いて、テイクバック動作を非常にコン
パクトにしてスウィングします。上記の2パターンの比べショットのスピードは、遅く
なります。
このようにいろいろな状況によってテイクバック動作が変化することを理解しましょう!
ストロークは、決して画一的なものではありません。

ところで初心者は、どういった順番でマスターすればいいのでしょうか?
初心者は、まずシャトルに当てることを最優先するため、テイクバック動作をコンパク
トにしてスウィングしましょう! シャトルに当たったらそれで完成ではなく、最終的
には、右図のようなテイクバック動作で打てるようにしましょう! これが出来ればテ
イクバック動作をコンパクトにすることは容易です。

さて、女子選手は? ということですが、バドミントンの技術で、男性用、女性用、子
供向け、大人向けという区別はありません。

問題は女子選手でモデルになるであろう選手です。リオオリンピック女子シングルスで
優勝したマリン選手は、どうでしょうか? コート内移動スピード、スタミナ、パワー、
気迫があって素晴らしい選手です。しかし、残念ながら高い身体能力に比べスマッシュ、
カットなどのショットのスピードが見劣りします。ラケットを垂直に立てた状態から肘
を後方に引いてテイクバック動作を行っています。まるでネット前のチャンス球をスマ
ッシュするようなストロークです。ラケットが主に頭部から上でスウィングしているた
めラケットが動く軌道が短く、自身の最速のスマッシュ、クリア、カットを打つことが
できません。対戦相手が脅威に思うショットが半減していると言ってもいいでしょう! 
ああいう打ち方だからオリンピックチャンピオンになったのだ。と考えるのか? 
ストロークを改善して速いショットを打てればもっと楽に勝てるようになる。と考える
のか?! 
私は後者だと考えます。

次に選手自身の立場から考えてみましょう!
・自分はコントロール主体の選手だから、速いショットを打つよりコンパクトにスウィ
ングすることを心掛けている;;;。と理解し納得していればいいのかもしれません。

・テイクバック動作を考えたことがない。指導もされたこともない。
と言うかもしれません。残念です。

・最近指摘されたが、何年もこの打ち方で行っているため自動化されている。今更改善
は不可能だ。
初級段階でマスターしておけばよかったですね! しかし、諦めるのは早いのでは・・・。

<コメントに対する回答>
女性で利き腕の肘を下げてからスウィングしているのでよくない。
 ⇒逆です。goodです!

肘を下げてストロークを開始して打っているので、そのまま飛びつてスマッシュを打
 つと振り遅れてしまう。などです。
 ⇒状況によってテイクバック動作を変えて打ちましょう!

さて、ここでまだ疑問を持っておられる方は、ボール投げで上記3つのテイクバック動作
で投げ比べてみてください。
一番遠くに投げることができる投げ方は、どれでしょうか?

<飯野コメント>
自身の最速のスマッシュを打つためには、ストロークの完成だけでは達成できません。
運動連鎖をスムーズに行う。(下肢⇒体幹⇒上肢⇒ラケットへと運動エネルギーを増大
  し伝達するシステム)

運動連鎖の各部位の筋パワーを向上し、運動エネルギーの発生を増大する。
    が必要です。

★運動エネルギー=ラケットをスウィングするための動力源

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<サマーキャンプ参加者募集中>
開催日:8月18日(金)午後から19日(土)・20日(日)
会場:千葉工業大学 新習志野キャンパス
申込締日:8月10日 定員になり次第締め切ります。
★内容詳細は、6月6日公開のブログ記事をご覧ください。
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◎指導を希望される選手やチームもしくは講習会開催、合宿指導の希望がありましたら、
   以下のメールアドレスに問い合わせして下さい。質問も⇒ iino@quartz.ocn.ne.jp 

◎ブログに掲載した動画は一部を除きYou Tubeから直接見ることができます。
   You Tubeを開き「飯野佳孝」で検索してください。チャンネル登録歓迎!
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  1. 2017/07/03(月) 07:11:44|
  2. 技術
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

ダブルス中盤&前衛バックハンドの技術練習【動画と解説】

レベルの高いダブルスの試合では、ラリーのテンポが非常に速くなってきています。
日々の練習でテンポの速いラリーに慣れておかないと試合でアッという間に終わって
しまいます。
そこでダブルスでテンポの速いショットがバック側に打たれたことを想定し、バック
ハンドで打ち分ける技術練習を動画で公開します。
特にバック側の頭部の高さ付近にきた球に対して、フォアハンドで打つと浮いた球に
なったり、ネットに引っ掛ける可能性が高くなります。その場合、バックハンドで返
球する必要があることは言うまでもありません。
選手は、動画の前半はコート中盤で打っており、後半はネット前(前衛の位置)で打
っています。コート中盤では、ドライブやハーフ、ネット前に打ち分ける。前衛では、
速いプッシュやネット前に打ち分ける技術練習です。

◆ダブルス中盤と前衛バックハンドの技術練習


◆プッシュはトルクを活用
前衛プッシュでは、腕は肘を曲げた状態から、肘を伸ばしてスウィングします。さらに
バックハンドグリップでハンドルに親指を立ててハンドルを強く押しながら捻る動作が
重要です。

バックハンドトルク 


問題は、球出しです。日々練習・練習・練習・練習です。

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<サマーキャンプ参加者募集中>
開催日:8月18日(金)午後から19日(土)・20日(日)の3日間
会場:千葉工業大学 新習志野キャンパス
★内容詳細は、6月6日公開のブログ記事をご覧ください。

<初心者を上手く指導するためのセミナー募集中>
開催日:7月15日(土)9時30分~オリエンテーション 18時00分終了予定
会場:千葉工業大学 新習志野キャンパス
★内容詳細は、5月28日公開のブログ記事をご覧ください。

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  1. 2017/06/12(月) 07:00:39|
  2. 技術
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プロフィール

Author:飯野佳孝
●主な著書&DVD制作
バドミントン教本「基本編」
バドミントン教本「応用編」
バドミントン教本「Q&A」
DVD見てうまくなるバドミントン教本
目でみるバドミントンの技術とトレーニング
「ナイスショット勇羽」原作者 他
●NHKスポーツ教室 企画・解説・指導
2001年・'02年・'03年・'05年
・'06年・'07年・'09年・'10年
●コーチングセミナー専任講師
●全日本ジュニア研修合宿指導委員長
1992年~2007年
●選手としての主な成績
デンマークオープンダブルス優勝 1979年
全英選手権ダブルス3位 1979年
カナダオープンダブルス優勝 1977年
 ペアは全て土田証雄氏

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