バドミントン飯野佳孝イズム

選手を強くしたい指導者と強くなりたい選手のためのブログです。

2017サマーキャンプ終了

8月18日(金)~20日(日)に開催したサマーキャンプが盛況のうちに終了しました。
参加者は、13都府県から3日間で延べ総勢275名です。

<廣田講師担当内容>
今回は、コート内移動スピードとスタミナを測定し評価するために、椅子タッチする
回数を設定しタイム測定を行いました。翌日、コート内移動スピードとスタミナを向
上する背景とトレーニング方法を講義し、タイム測定結果の見方を説明しました。コ
ート内移動スピードとスタミナは、バドミントン競技力の中心的な要因のため、トレ
ーニングによる維持向上と定期的に測定することの必要性を理解したと思います。

◆椅子タッチによるタイム測定の様子
椅子タッチテスト 

◆廣田講師の講義風景

講義風景 

<終了後匿名による感想内容>

・スムーズな進行でよかったです。講師の説明が分かりやすく素晴らしかった。(大学生) 

・とても良い講習会でした。とても分かりやすかったし、楽しかったです。(中学生)

・分かりやすい説明で上手くなった。(小学生)

・このような企画をして頂き、とても貴重な経験になりました。アットホームな感じで、 
   とても楽しかった。(社会人)

・自分では気づかなかったことも、優しく指導してくれたことがとても良かった。説明
   も分かりやすく笑顔になれた。(中学生)

・知らなかったことをたくさん丁寧に指導頂き感謝です。皆さまの熱い指導でありがた
   か ったです。(保護者)

・自分に必要な技術を習得できた。とても分かりやすくアドバイスも的確だった。ご飯
   もおいしく、先生方のジョークが面白かった。(中学生)

・スピード、スタミナのトレーニング方法を理解しました。とても勉強になりました。
 (社会人)

・1コートの2名以上のスタッフと指導者がいたので指導が行き届いていました。(社会人)

・ショットの打ち方や練習の意図が明確で分かりやすかった。自分のバドミントンを変
   えるよいきっかけになった。(社会人)

・みんなで一緒にノックやトレーニングをやっていたら仲良くなれて、嬉しかった(小学生)
  
・3日目のスタッフ方と保護者を含めたミーティングは、いろいろな意見が聞けてよか
 った。ひとつひとつ丁寧に説明してくれて分かりやすかった(指導者)

・よく考えられて無駄のない流れで素晴らしいと感じました。このような講習会に参加
 できて、とてもラッキーです。分かりやすく、さすがプロ中のプロと思いました。こ
 ちらも無駄がなく。そして大事なポイント、ためになる話が多く、すべてが貴重でし
 た。そしてフィーダーの方々の球出しの技術が圧巻でした。レベルの高さにただただ
 驚きました。(社会人)

・ひたすら技術練習でゲームなしというのはどうなんだろうと思いましたが、なぜそう
 なのか分かりました。(社会人)

・試合中のどの場面で練習した技術を使うのか、よく分かりました。(中学生)

・自分のスピード力、スタミナ力を理解し、定期的に測定しながら向上させることが重
 要(社会人)

・自分から前にでて行うというチャンスがあり、自信がつきました。細かいところまで
 教えてくれて、とても勉強になりました。(小学生)

・それぞれの技術を身に付けるには、その練習を行うための球出しの重要性をとても感
 じました。3日間、球出しをして下さったスタッフの皆さま、指導者の皆さまありが
 とうございました。(社会人) 

・スタッフの方々の献身的な指導に感謝します。手際もよく、時間管理の意識も高く、
 素晴らしいと感じました。大変お世話になりました、ありがとうございました。(社会人)

<飯野コメント:シャトル置き・拾いのトレーニング>
廣田講師講義後、短時間ですが指導者&保護者とのコミュニケーションを図るため意見
交換を行いました。その中で練習や協会主催練習会などで、頻繁にシャトル置き、シャ
トル拾いを行っているようです。
目的は? と質問すると少しあやふやな回答です。
移動スピードを向上するのか? 
スタミナを向上するのか? 
柔軟性を向上するのか? 
筋力を向上するのか? 明確ではありません。

シャトルを置く、拾うとすると1回1回止まってしまうのでスピードやスタミナ向上を目
的としたものではない。止まらないでスピードを上げて実施すると無理な姿勢のために
腰や膝を怪我する可能性が高い。
筋力トレーニングなら適切なフォームで実施しないと怪我をする可能性がある
柔軟性を向上するのなら静的ストレッチなどで無理のない姿勢で行うべきである。
などからうさぎ跳びと同類のトレーニングで、障害発生のリスクが高いトレーニングと
位置付けました。(廣田&飯野同意見)

スピード、スタミナを向上する目的なら、ブログの動画で紹介しているとおり、ラケッ
トで椅子をタッチするなどして腰と膝に必要以上に負荷がかからないようにすることを
お勧めします。
練習・トレーニングを実施する場合、目的は何か? 条件は? を明確にして実施する
必要があります。明確な目的もなく実施していても効果が低いと言わざるを得ません。


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  1. 2017/08/23(水) 07:00:10|
  2. トレーニング
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腕のパワーアップ【質問と回答】

<質問>
高校生を指導しているMです。器具など特に使わなくともよい腕のパワーアップの方
法を教えて下さい。

<回答>
まず最初にパワーの意味を再確認しましょう。スポーツでは、パワー=力×スピード
です。力(筋力)にスピードの要素を加えたものです。バドミントンにおいて筋力を
向上することは怪我の予防や、長時間練習できるようになるためにも必要です。しか
し、パフォーマンスを向上させるためには、スピードの要素も向上する必要がありま
す。つまりパワーの向上です。

バドミントンのプレー場面からパワー発揮を見ると、
高くジャンプしてスマッシュを打つ
サイドに飛びついて打つ、ネットに飛びついてプッシュする
シングルスのサイドレシーブでやっとレシーブした後、素早く立ち直る
速いスマッシュを打つときに、体の各部位で大きなパワーを発揮する。
などがあります。

世界レベルでのプレーで考えると、日本の男子はこのパワーの部分で劣っていると言
えます。長年に渡り心肺機能を高めるトレーニング、特に有酸素系トレーニング(長
距離走:ランニング)を重点的に継続実施しているために、その弊害が出ています。

今回紹介するのは器具を必要としない「プライオメトリクストレーニング(プライオ
メトリックトレーニング)」です。
ジャンプでプライオメトリクストレーニングの仕組みを説明すると、ジャンプして、
着地する際、主に下腿三頭筋(ふくらはぎの筋肉)と大腿四頭筋(ふともも前面の筋
肉)が伸張します。すかさず切り返して大きくジャンプすると短縮します。着地して
素早く切り返しジャンプする際、多くの筋繊維が動員され強力なパワーが発生します。
この筋肉の「伸張―短縮サイクル」の動作をプライオメトリクストレーニングと呼び
ます。
トレーニングの背景には、主に伸張反射の利用があります。伸張反射とは、筋肉は勢
いよく引き伸ばされると、筋肉内にある「筋紡錘:きんぼうすい」と言う感覚器官が
自動的に筋肉を収縮しようとする働きをいいます。
プライオメトリクストレーニングの目的は、伸張反射などを利用し筋肉の収縮速度を
最大限に引き出そうとするものです。


プライオメトリクストレーニングは、見た目は重いものを持っていないため楽なトレ
ーニンングと思いがちですが、瞬間的には、筋肉と腱、関節に非常に大きな負荷がか
かるため、基本的な筋力トレーニングを十分に行って筋力をつけてから実施する必要
があります。従って、高校以上が対象のトレーニングです。

今回は、腕のパワー発揮を向上するための「プッシュアップジャンプ」です。

◆プッシュアップジャンプ



腕立て伏せのジャンプ版です。中心になって働く筋肉は、腕(ラケット)を振るため
の大胸筋と、肘を曲げた状態から伸ばしてラケットをスウィングするための上腕三頭
筋です。いずれもラケットを速くスウィングするための筋肉です。

◆大胸筋と上腕三頭筋
大胸筋と上腕三頭筋

<トレーニングの条件>
◎対象選手:高校生以上
◎通常の腕立て伏せの筋力トレーニングを長期間実施し、筋力を向上させてから実施す
 ること
◎実施回数は、1セットあたり5回~10回 疲労でフォームが崩れる前に終了すること
◎1日当たりの合計セット数の目安:3セット~5セットで疲労困憊まで追い込まない
◎週の実施頻度:1~2回
◎肘を曲げた後、素早く肘を伸ばし伸張反射を引き出す

さて、冒頭にパワー=力×スピードと説明しました。パワーの基盤となるのが力(筋力)
ですので、最大筋力を維持向上する筋力トレーニングとプライオメトリクストレーニン
グを並行して実施していく必要性があります。

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  1. 2017/08/16(水) 07:00:51|
  2. トレーニング
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簡単にできるジャンプトレーニングは?【質問】

高校で指導されているO氏から質問がありましたので、ブログでも回答します。

O:ジャンプ力を高めるために自重で行うジャンプトレーニングを行いたいのですが、
簡単にできる方法はありますか?

飯野:それでは、今回はプライオメトリクストレーニングの連続ジャンプのトレーニ
ングを紹介しましょう。プライオメトリクストレーニングは、爆発的なパワー養成に
必要なトレーニングです。筋力トレーニングに加えて行うことで効果が顕著に現れま
す。従って高強度(非常に高いジャンプ)で実施する時期は、高校生になってから行
いましょう。
プライオメトリクストレーニングの目的は、筋収縮速度を限界まで引き出し、ジャン
プ力などを飛躍的に向上させることにあります。トレーニングでは、筋肉の伸張と収
縮を短時間の中で繰り返し、体に筋収縮速度を覚え込ませます。結果、ジャンプする
ための筋肉の伸張と収縮の神経が発達しトレーニング前よりジャンプ力を飛躍的に高
めます。
ジャンプするために主に働く下腿三頭筋(ふくらはぎの筋肉)を見てみると、ジャン
プの着地時に筋肉が伸張し、その反動を利用し再度ジャンプする時に急激に収縮しま
す。
意識としては、着地後の接地時間を極力短くしてジャンプしましょう。
プライオメトリクストレーニングの背景には、筋紡錘の伸張反射やゴルジ腱器官の反
射などがありますが、専門的で説明が難しいためここでは割愛します。


下の動画は、三角形の中を順番にジャンプを繰り返します。バドミントンのジャンプ
動作は、垂直方向、斜め後方、両サイド、ネット前へのプッシュ、後方へジャンプし
ながらスマッシュを打つなどがあり多方向と言えるでしょう。そのためいろいろな方
向へジャンプできる三角形(トライアングル)としました。今後、トライアングルジ
ャンプと呼んでください。

◆トライアングルジャンプ


高さを決めるバーはゴムひもで、ひもを留めているのは卓球の球を入れる籠を利用し
ています。椅子などの利用も検討してください。
ジャンプ時は、両腕も一緒に振り上げると高くジャンプできます。
トレーニングの条件は以下のとおりです。

バーは最大限ジャンプできる高さに調整する。(動画は50cmです)

バーの高さが高く、着地時に1回1回止まってしまう場合は、バーの高さを低くす
  るなど調整する。チーム内でジャンプ力に差がある場合は、グループ別に分けて実
  施する。

回数は5回~10回、高強度のジャンプは、5回を目途とする。

セット数は、3~6セットで疲れるまで実施しない(あくまで神経系のトレーニン
  グのため)

練習の後半など疲れている時間帯では実施しない。

三角形の広さは、ジャンプしやすい広さに調整する。

1日の中で筋力トレーニングとジャンプトレーニングを行う場合は、筋力トレーニ
  ングは、下肢(下半身)のトレーニングは避ける。

実施頻度:週1~2回

垂直方向のジャンプ力を高めたい場合は、ニシスポーツのドームコーンハードルを活
用して前方向への連続ジャンプを行うことをお勧めします。安価で済ませたい場合は、
バーをゴムひもにし支柱を木材にした手作りという方法もあります。

O:具体的でよく分かりました。明日からでも実施できる内容で助かります。
ありがとうございました。

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  1. 2016/12/19(月) 08:00:06|
  2. トレーニング
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レシーブのクイックネストレーニング【動画と解説】

指導者のSさんから、バドミントンのクイックネストレーニング内容を教えて欲しい
という依頼がありました。今回はバドミントンの動作そのもので行う方法を動画で解
説します。

クイックネストレーニングとは、動き始めを速くするためのトレーニングを言います。
短い距離の1~3歩位までを素早く動き始めるトレーニングです。
同じようなトレーニング方法で、アジリティトレーニングがありますが、これは方向
転換を速くするためのトレーニングを言います。クイックネストレーニングより動く
距離が比較的長くなります。両方共、バドミントンでは必須のトレーニングと言って
いいでしょう。

<実施条件>
動くスピード:選手は最大スピードで動く
動く時間;10~20秒以内
休憩時間:動いた時間の3倍以上休憩し完全回復後繰り返す
1日の実施セット数:計6セット位まで
動画のクイックネストレーニングの実施頻度:週1~2回


<動画の解説:右利き選手向け>
今回は、シングルスのレシーブの動きで行う方法を3パターン紹介します。
最初は、フォアサイドでライン際ではなく、少し内側に打たれたスマッシュを右足を
一歩素早く出してレシーブする方法です。
次は、バックサイドですが、フォアサイドと同様にライン際ではなく、少し内側に打
たれたスマッシュを左足を一歩素早く出してレシーブするものです。
最後は、左足を軸足にして右足をクロスしてスマッシュをレシーブするものです。
ライン際に打たれた場合、両足で床を強く蹴って左足を小さく出し、次に左足を軸足
にして右足を出すのが一般的ですが、ここでは、左足を軸足にして右足をクロスして
出すことに特化して行います。

<注意点>
右足を一歩出す練習を例にすると、左足を床に接地したまま繰り返し行わないよう
     にしましょう。バックサイドに左足を一歩出す練習と、左足を軸足にして右足をク
   ロスに出す練習も同様です。

一歩出してレシーブした後、ホームポジションに戻りますが、スタ ート時の体勢
   (両足の位置や姿勢)まで必ず戻してから再スタートしましょう。

椅子にラケットを触る際は、ラケットを上から下に叩くようにするのは止めましょ
   う。レシーブする際のストロークに近い方法で触るようにしましょう。

今回は椅子を15タッチ往復し、タイムを測定しました。スピードを意識させるため
     にタイム測定を実施するといいでしょう。

◆レシーブのクイックネストレーニング【動画】


バドミントンでサイドに素早く足を出す場面は、レシーブ時以外でも頻繁にあります。
動画の練習は、コート内で行わなくとも狭いスペースがあれば実施できます。
是非明日から実践しましょう!

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<お知らせ>
指導者レベルアップ講習会募集中 10月30日(日)開催
  「タカマツ」ペアの各技術、戦法等を分析し、攻略する方法とそのための練習・トレ
    ーニング方法をグループ毎で討論することで自己啓発を図るセミナーです。
    現在指導している性別・年齢・レベルに関わらず、バドミントンの視野を広げるい
    い機会になるでしょう。

フィーダースキルアップセミナー募集中 10月29日(土)開催
    指導者必須の球出し・ノック出しの技術向上を目的としたセミナーです。シャトル
    を手で投げる方法とラケットを使ってシャトルを高速連射で出す練習までを行います。
    球出し・ノックを受ける選手も同時に募集中!

 募集内容詳細は、共に9月18日公開のブログ記事をご覧ください。
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  1. 2016/10/03(月) 13:36:03|
  2. トレーニング
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個別性の原則

読者のFさんから以下の質問がありましたのでブログでも回答します。

<質問>
小学生を指導しています。前回のブログで「高校生の全日本研修合宿を指導していた時
は、最大スピードで二重とびを行うことを条件に1分実施して1分休みを10セット行っ
ていました。小学生は、実施時間やセット数を落として実施しましょう。」と記載され
ていましたが、小学生に対してもう少し具体的な実施回数とセット数の目安を教えてく
ださい。

<回答>
初めて縄跳びを行う選手は、縄跳びそのものが出来ないと思います。しかし、縄跳びに
慣れている選手は、高校生と同じように1分できるかもしれません。従って選手によっ
て異なり一律に決めることはできません。

仮にチーム全員で30秒実施して30秒休むを繰り返し5セット実施しようというメ
ニューがあった場合、途中でできなくなる選手、丁度よい負荷の選手、余力を残して終
わる選手が出てくると思います。
途中でできなくなった選手は、何とかごまかそうとしてやってる振りをします。縄跳び
がウォーミングアップではなく、バドミントン的なスタミナ向上を狙いとした場合は、
余力を残して終わった選手は、効果があまり無かったこととなります。
解決策は、選手の現在の能力に合わせて実施時間・回数とセット数を決めることです。
このことをトレーニングの原則の中の「個別性の原則」といいます。

しかし、チームで同じトレーニングを行う場合は、一人一人細かく決めることができな
いのでグループに分けて行ってみましょう。
例えば、実施時間20秒、休憩時間40秒、5セットのグループ
実実施時間30秒、休憩時間30秒、7セットのグループ
実施時間45秒、休憩時間45秒、10セットのグループの3グループに分けてみてく
ださい。
ある期間実施したら、慣れてきますので楽に出来るようになってきます。そうしたら実
施時間・回数、セット数を少し増やして行きましょう。併せてグループ分けを見直す必
要があると思います。
負荷を少しずつ増やしていくことを、トレーニングの原則の中の「過負荷の原則」とい
います。

これらのことは、縄跳びのトレーニングに限ったことではありません。お互いに打ち合
う総合練習や部分練習、ノックやフットワーク、筋力トレーニング(主に中学生以上で
実施)など個人の現在の能力に合わせて実施時間、回数、セット数を決めて行きましょう。

面倒かもしれませんが、指導者にとって必要なことですので理解し実施して下さい。
それによって選手は、トレーニングが苦痛ではなくなり目標を持って取り組んでくれる
と思います。そして、何よりもケガの発生のリスクを抑えることにもなります。


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  1. 2015/11/05(木) 08:11:25|
  2. トレーニング
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エピソード【縄跳び】

静寂の中、「シュ!シュ!シュ!・・」 という小さな音だが鮮明に聞こえてきた。
まだ午前6時前だ!
Iはベッドからゆっくり起き、部屋を出て音のする方向を見た。向かいのビルの下でインド
ネシア男子選手のリム・スイキン、チュンチュン、クリスチャンらが縄飛びの2重飛びを行
っていた。随分長いこと続けているな~としばらく眺めていた。
まだ止めない。
見始めてから20分以上経過してようやく終了した。
朝早くからハードなトレーニングをやるんだ!
2重飛びはバドミントン競技に必要なのだろうか? 
そんなことを考えていた。

当時、日本のバドミントン競技のトレーニングに縄跳びという言葉は無かった。
まだ、長距離走とうさぎ跳びが主流で、試合中・練習中の水分摂取はご法度、重い重量
を使用した筋力トレーニングは不要と思われていた時代である。いや、バドミントン界だ
けでなく日本のスポーツ界全体がそう考えていた。
知識が無かったのである。

1974年テヘラン第7回アジア大会開会式当日の選手村での出来事であった。

この大会でリム・スイキンは16歳でデビュー。中国の湯仙虎や候加昌などの超スーパ
ースターには歯が立たなかったが脅威のジャンプスマッシュ、ネット前への速さは特出
していた。チュンチュン、クリスチャンらのダブルスは中国勢をスピードとパワー、試合
駆け引きで優位に立ち接戦を制した。
始めて見たインドネシアと中国の戦い、スピード、パワー、技術が異次元の出来事のよ
うだった。
まるで極上の芸術作品を見た後のような深い感動があった。

十数年後、仕事の関係でチュンチュンのペアであったワジュディと話す機会に恵まれた。
そこで長年疑問に思っていた「縄跳びは、インドネシアでは一般的なトレーニングなのか
?」と聞いてみた。答えは当然のようにYESであった。インドネシアの至宝、ルディ・ハル
トノは、砂場で30分間休まず縄跳びの2重飛びを行っていたよ。と聞いて非常に驚いた。


縄跳びトレーニングは、プライオメトリック・トレーニングに含まれバドミントンの有効なト
レーニングとして認知されています。アキレス腱とふくらはぎの筋肉を鍛え、鍛えられた
結果として「バネ」があるなどと表現されます。考えてみれば、バドミントンはつま先立ち
で、床を細かく蹴りながら移動することを断続的に長時間行います。縄跳びは、まさに
バドミントンのフットワークと直結したトレーニングと言えるでしょう。
(但し、いきなり砂場で2重飛びを30分やらないようにしましょう。長い期間をかけて徐々
 に時間や回数を増やして行きましょう。)


古い昔話となりましたが、鮮明に思い出される懐かしい出来事でした。
昔の選手を知らない人は御免なさい。

お後がよろしいようで。


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  1. 2014/07/22(火) 08:00:00|
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ウェイトジャケット使用と障害【質問】

ブログ読者のSさんから以下の質問がありましたのでブログ上で回答します。

<質問>
以前、ウェイトジャケットの活用を紹介されていたと記憶しているのですが、あれは、中学生
や小学生にも有効でしょうか?
重量が増すことで、膝関節等への負担による、故障(オスグッドや剥離骨折)を招かないか、
心配なのですが、いかがでしょうか。

【回答】
まず言葉の共通理解から入りましょう。
ウェイトジャケットとは、防弾チョッキに似たトレーニング用のベストで、重さを500g単位で増
すことができ最大10kgまで増やすことができます(製品によって少し異なります)。バドミント
ンでは、フットワークやダッシュ、ジャンプ、スクワットなどのトレーニングで使用することがで
きます。特にフットワーク時に使用するとバドミントンの動きそのものに負荷がかかるため、
ウェイトトレーニングではなかなか鍛えられない部位(方向)に負荷をかけることができます。
使用することで筋持久力向上やスタミナ向上の効果があります。

スタミナ向上を目的にしたフットワークでウェイトジャケットを使用する場合は、週1~2回、
1回当たり10分~30分位が適切です。重量を増加する場合は、決して無理はせず長い期間
のなかで少しずつ増やして行きましょう!

小学生は、ウェイトジャケットを使用してトレーニングしても大きな効果が期待できないこと、
さらに障害発症のリスクがあるため使用は避けるべきです。中学生になってから徐々に使
用して行きましょう。

オスグッド・シュラッター病とは、10~14歳くらいの成長期に多く発症する膝の関節痛です。
サッカーでボールを頻繁に蹴ったり、ジャンプの頻度が多かったり、足を酷使するスポーツを
行う子供達にみられます。基本的には、オーバーユース(使い過ぎ)による膝の痛みと言って
いいと思います。しかし、ほとんど運動をしていない子供にも発症することがあるそうです。
成長期の骨の柔らかい時期に激しい運動をすることで膝の付近の筋肉の付着部分が引っ張
られ、膝下の骨が隆起したり、剥がれてしまったりすることで炎症が起こります。

バドミントンは、ジャンプや急激な方向転換を行います。また、片足を前方やサイドに出して
膝を曲げる動作を多く行うためオスグッド・シュラッター病の発症のリスクがあると言わざる
を得ません。
さらにウェイトジャケットを使用してフットワークを行なったら、通常より筋肉や関節に強い負
荷がかかるためリスクが増します。

しかし、必ずオスグッド・シュラッター病になるということではありません。
選手の体調を見ながら、ウェイトジャケットの重りを長い期間をかけて少しずつ(500g)増して
いくことで障害発症のリスクを軽減できます。また、オーバーユースにならないよう週の中で
練習・トレーニングを休む日を設けましょう。どうしても毎日練習がしたいのであれば、週1~
2日は動きが少ない技術練習だけを行いましょう。

どうしてもウェイトジャケット使用のリスクを回避したいということであれば、ウェイトジャケット
の使用は見送りましょう。必ず使用しなければならないということではありません。

バドミントンが強くなりたいと私達は日々考えています。
「強くなるためには、目標とする競技レベルに適した体になるよう長い期間をかけて自己
開発する以外に道はありません」
そのためには、時としてハードな練習・トレーニングを実施しなくてはなりません。
そうすると障害発症のリスクが増す。
バドミントン競技に限らず競技スポーツ全体の永遠の課題と言えるでしょう。


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  1. 2014/06/29(日) 08:00:00|
  2. トレーニング
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小学生のスピード練習

以下の質問がメールで着ましたのでブログで回答します。

私の子供(小学3年生)がバドミントンを始めて半年ほど経過しました。今では私もどっぷ
りはまり、親子共々、初心者ながら楽しんでおります。勉強のため、先生の「バドミントン
教本」や「DVD見てうまくなるバドミントン教本」を拝見させて頂いております。そこで質問
です。「素早く動くためのトレーニング」を教本にならっておこないたいと考えております。
1種目、10~20秒を全力で3~4セットとのことですが、一日(2~3時間)の練習のなかで、
1種目のみとの考えでよいのですか?それとも2~3種目を取り入れてもよいのでしょうか?
小学3年生に急に負荷をかけてもよいのか、わかりませんでした。初心者の質問で申し訳
ございません。回答いただければ幸いです。

分かりました。それでは、まず小学生で実施しておくべき練習やトレーニングを確認してお
きましょう。

小学生の時期は、神経系の発達が著しいのでバドミントンの技術習得と素早い身のこなし
の練習・トレーニングを実施しておかなくてはなりません。

小学生でも年齢によって若干内容が異なります。
小学生低学年(6歳~8歳)をプレゴールデンエイジといい、この時期に走る・跳ぶ・投げる・
捕るなどの基本的な動きを習得する必要があります。

小学生高学年(9歳~12歳)は、ゴールデンエイジといい、神経系の発達に伴いコーディ
ネーション能力【注】が急激に伸びる時期です。適切なトレーニングで“すばしこさ”や“巧みさ”
が身につきます。この時期にバドミントンのいろいろな技術を習得する、素早い身のこなし
の練習・トレーニングを行うことが非常に重要です。
素早い身のこなしのトレーニングの1つとしてコート内でバドミントンの動きで行うスピード練
習があります。

【注】コーディネーションとは「ある運動を行う際に、それがうまくいくように神経や筋肉が協調
       して働くこと」をいいます。

コート内で行うスピード練習の条件を整理してみましょう。(年齢や競技レベルを問わず)
コート内を動くスピード:バドミントンの動作を最大スピードで動く
動く時間:10秒~20秒間
運動と休息の比率:1対3以上 20秒実施したらその3倍以上の時間休息して完全回復
   が必要です。
セット数:4~5セット
週の実施頻度:専門準備期週1回、専門鍛錬期週2回、試合期週1回。

コート内スピード練習は、筋肉などに大きな負荷がかかるため翌日激しい筋肉痛が発生しま
す。従って1日のセット数と週の実施頻度は必ず守りましょう。また、2日連続で実施しないよ
うにしましょう。
また、しばらく練習を休んでいたらスピード練習は控えましょう。

それでは、質問の回答を行います。
◆1日の実施種目は、1種目でしょうか? に対する回答
スピード練習は、最大5セットまでですので1種目もしくは2種目位までがいいでしょう。
スピード練習は、最低限2~3セットは同じ種目を実施して、神経と筋肉の連携や協調性を増
すようにしたほうがいいと思います。私でしたら2種目実施します。

◆小学3年生に急に負荷をかけてもよいのか?の回答
小学生に限らず、今までスピード練習を行っていないのなら、いきなりスピード練習を実施する
のは避けましょう。スピード練習を実施するのは、ある程度準備期間が必要です。最大スピー
ドが出せるように、比較的遅いスピードでもいいですからバドミントンの動きに慣れておく必要
があります。動きに慣れてきたら最大スピードの60~80%でしばらく実施します。それから最大
スピードの練習に入ります。
お子さんはバドミントンを初めて半年経過しているので最大スピードの60~80%でスピード練
習を始めてもいいと思います。

スピード練習の代表的な方法は、2つあります。ノックのスピード練習とフットワークのスピード
練習です。
ノックのスピード練習は、選手自身が動くスピードをコントロールできないため慣れないとケガ
の恐れがあります。
一方、フットワークのスピード練習は、自身である程度動くスピードを無意識にコントロールす
るため怪我の発生が少ないと言っていいでしょう。
まず、フットワークによるスピード練習をある程度の期間実施してから、ノックのスピード練習を
行っては如何でしょうか? 
そして、スピード練習に慣れてきたら週1回はフットワークのスピード練習、週のもう1回はノック
のスピード練習を行ってもいいと思います。(専門鍛錬期の場合)

フットワークのスピード練習は、私のブログの「スピード練習の動画とデータ公開」2013年11月
25日公開を参考としてください。

★小学生に必要な技術・素早い身のこなしの考え方と実際の方法は、3月21日から始まる
 「小・中学生のためのスプリングキャンプ」で行います。よかったら参加してください。



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テーマ:バドミントン - ジャンル:スポーツ

  1. 2014/02/02(日) 11:14:08|
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プロフィール

Author:飯野佳孝
●主な著書&DVD制作
バドミントン教本「基本編」
バドミントン教本「応用編」
バドミントン教本「Q&A」
DVD見てうまくなるバドミントン教本
目でみるバドミントンの技術とトレーニング
「ナイスショット勇羽」原作者 他
●NHKスポーツ教室 企画・解説・指導
2001年・'02年・'03年・'05年
・'06年・'07年・'09年・'10年
●コーチングセミナー専任講師
●全日本ジュニア研修合宿指導委員長
1992年~2007年
●選手としての主な成績
デンマークオープンダブルス優勝 1979年
全英選手権ダブルス3位 1979年
カナダオープンダブルス優勝 1977年
 ペアは全て土田証雄氏

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