バドミントン飯野佳孝イズム

選手を強くしたい指導者と強くなりたい選手のためのブログです。

2017全英オープン男子ダブルス決勝【動画と解説】

先日全英オープンが終了しました。映像を見た方も大勢いたのではないかと思います。
そこでYou Tubeでいい映像がありましたので、ご紹介します。
ラリーだけを見せる内容です。DVD見てうまくなるバドミントン教本を作成したとき
の企画を思いだしました。

◆全英オープン男子ダブルス決勝


この試合では、優勝したインドネシアペアを注視してみましょう!
特徴は、
世界のトップレベルの選手に共通していますが、ジャンプスマッシュが豪快です。
ジャンプの高さ、滞空時間があります。ジャンプしている間、対戦相手はジャンプして
いる様子を見るため、足が止まります。足が止まると動き始めるには、時間がかかるた
めドロップなどが有効になります。

<ジャンプ力を高めるためには>
a.自重だけのジャンプトレーニングで最大跳躍力を高める。
b. 最大跳躍力が著しく低下しないように最大努力し連続してジャンプトレーニングを行
 う。
c.最大筋力を向上する。
d.筋パワーを向上する。
e.ウエイトジャケット着用やバーバルなどを持ち、負荷をかけてジャンプトレーニング
  を行う。

前衛の攻撃範囲が広い。斜め後方へも飛びついてアタックするため甘いレシーブで
は決められてしまいます。

<前衛の攻撃力を高めるためには>
高度な試合を想定し前衛の攻撃範囲を広げるノック練習を行う。

前衛の位置にいる選手が相手コートネット前に返球するとき、真っすぐのコースに
返球するのではなく、斜め方向に返球しています。真っすぐのコースに返球するとシャ
トルのスピードが遅くなりプッシュされる可能性が高くなります。斜め方向に返球する
とネットから浮くことが少なく(技術にもよりますが。。)、球足も速くなります。
従ってプッシュで決められる可能性が低くなります。斜め方向に返球したら、相手の返
球も同じコースを辿り、斜め方向にネット前に返球されるか、斜め後方に高低のロビン
グ、少し浮くとスピードが遅い長めのプッシュをされます。そのことを読んで対応して
います。

サーバーは、ショートサービスの後、相手が返球するネット周りやボディ周りの返
球を狙っています。ネット前やハーフに落とし先手を取ることで、相手に焦りが生じま
す。

<サービスの返球を狙う練習>
サービスプッシュする選手の代わりに手投げのフィーダーが入る。サーバーがサーブ
したとほぼ同時にフィーダーは、試合でプッシュするであろうエリアにシャトルを手
で投げる。

なんといってもレシーブ力が素晴らしいです。レシーバーの目線が動かないためシ
ャトルを捉える感覚に狂いが生じません。レシーブした球が前衛にプッシュされても
再度レシーブすることができます。レシーブ後のラケットの戻しが素早いのです。同
じことがドライブやプッシュにもいうことができます。ドライブやプッシュを打った
後のラケットの戻しが速いため連続してタッチが速い攻撃を行うことができます。

<ラケットを繰り返し素早く操作できるようになるためには>
腕を素早く動かすための主働筋である、大胸筋と広背筋を鍛える。(左右の腕)
肘を曲げた状態から肘を伸ばすことでスウィング動作になります。肘を伸ばす主働筋は
上腕三頭筋です。腕立て伏せやベンチプレスのトレーニングが効果的です。
ドライブを打ったりスマッシュレシーブを行うときは、前腕の回内や回外動作で力強く
捻ります。前腕回内の主働筋は、円回内筋と方形回内筋です、前腕回外の主働筋は、
上腕二頭筋と回外筋です。少し重い素振り用のラケットを連続してスウィングする練習
や、1~2kgの鉄アレをレシーブやドライブを打つように素早く操作するといいでし
ょう。
また、実際にシャトルを打つ際には、適切な練習相手がいればいいのでしょうが、難し
い場合は、テンポの速いノック出しで鍛えるほかありません。


男子ダブルスは、スピードとパワー・それを持続する競技ですね! シングルスの練習
・トレーニングとは注力する内容が若干異なります。
小・中・高校生の選手、指導者の方は、将来像を見据え今どんな練習とトレーニングを
行ったらいいのか、もう一度考えてみましょう!


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  1. 2017/03/14(火) 18:54:00|
  2. 戦法
  3. | トラックバック:0
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どの局面で何を打ったらいいでしょうか?【質問】

男子社会人M選手から、シングルスの試合のいろいろな局面でどのショットを打っ
たら、一番効果的になるのでしょうか?」
という質問がありましたのでブログでも回
答します。

<回答>
この質問に対して、回答する対象の選手は、中級レベル以上の選手です。初級レベル
ですとシャトルにラケットを当てるのが精いっぱいであり、いろいろなショットを打
てる段階ではないからです。
それでは、戦法を含めいろいろな視点から考えてみましょう!

1.ラリー中は、返球するショット、コースが限定される
例えばネット際に落とされたドロップやヘアピンに対して、腕とラケットを大きく伸
ばし、やっとシャトルにラケットを当てることが出来た場合は、ラケットを大きくス
ウィングすることが出来ないため、ネット前に返球することがやっとになります。ま
た、フォア奥で右利き選手が右足を大きく出してやっとシャトルを打った場合、腕が
伸びているのでストレート方向にドロップで返球するしかありません。サイドライン
際にスマッシュやカット、ドロップを打たれたら、これも腕が伸びきっているためシ
ャトルを当てるのがやっとでストレートのネット前しか返球することができません。
このように十分な体勢で打つ以外は、打つショットやコースが限定されることが多く
あります。また、予測を外され返球するのが精いっぱいになる場面も、打つコースや
ショットを多くの中から選ぶことはできません。
十分な体勢で打ったとしても返球するショットとコースが限定されることも多くあり
ます。例えば、相手が打ったヘアピンがネット際に落とされ、ネット際に垂直に落下
してきた場合は、腰や胸付近の打点でシャトルをとらえても打つショットの選択肢は
限られます。ストレートとクロス方向へのネットショット、左右などへ打ち分ける高
いロビングです。
このようにいろいろなショットを打ちたくとも、打てない場面が多くあります。
バドミントンは、対戦相手と自身とで打つショット、コースを限定し合い、ラリーを
有利に進める競技といってもいいかもしれません。

2.対戦相手の弱点を攻める、対戦相手が返球するショットを読んで攻撃する
十分な体勢でいろいろなショットが打てる場面では、対戦相手の弱点を攻めます。例
えば、フォア前にドロップを打つとノータッチにすることが出来る、やっとシャトル
に触るなどが分かれば、そこを集中的に攻めます。スマッシュやカットを打つと技術
的な問題でネットに返球できない選手がいれば、スマッシュやカットを打ってネット
前に移動せず、後方に返球されるショットに対して攻撃を仕掛けます。

3.相手コートの空いているスペースを攻める、その逆を攻める
対戦相手をバック奥に追いやるクリアを打ち、対角線であるフォア奥へカットやドロ
ップを打つことは多くあります。相手を4隅の一角に動かし、次に大きく空いたスペ
ースを突くことは基本的な戦法です。これは、対戦相手を大きく動かすためスタミナ
のロスも誘います。しかし、レベルの高い選手と対戦すると、オープンスペースに返
球したショットを狙って、カウンター攻撃される場合もあるので、注意が必要です。
そこで、上記の逆を突いてバック奥⇒フォア前と見せかけて、バック奥⇒フォア奥へ
クリアを打つ、などを行います。

4.リピートショットを打つ
シングルスの試合では、ショットを打った後、このエリアへほぼ返球されると予想し
直線的に移動する以外は、ホームポジション付近に戻ります。その特性を利用して相
手が打ったエリアへ、再度タイミングを図り打ちます。これをリピートショットと言
います。リピートショットを打つと、リピートショットを強く意識するため、次に対
角線など空いているスペースを突くと効果が増すことが多くあります。また、タイミ
ングを図ってリピートショットを打つと、多少甘いショットでもカウンターで攻撃さ
れることは余りありません。

5.相手の攻撃パターン、レシーブのパターンを読む
対戦相手のフォア奥、バック奥、ネット前左右からの攻撃・返球パターンや、レシー
ブに回ったときのパターンを読み、次にどこへ打ったらいいのか、返球したらいいの
か考える必要があります。

6.いろいろなショットを打って反応時間を遅らせる
対戦相手のレベルが高くなると、簡単にエラーしないので、攻めどころに困る場合が
あります。そうすると、いろいろなショットを打って、対戦相手側からみてショット
とコースの選択肢を増やします。スマッシュを打つにしても両サイド、ボディー、そ
れに加え高低をつけて打ってみてください。対戦相手は、選択肢が増えたので「反応
時間」が遅くなり、エラーする可能性が高くなります。

◆試合中瞬間、瞬間考えて打っているのでしょうか?
試合中に選手は、ショットを打つ前に瞬間考えて打っているのでしょうか? 対戦相
手が自分よりレベルが随分と低ければ可能かもしれません。拮抗している相手や、自
分よりレベルが高い選手に対しては試合中瞬間、瞬間考えてショットを打つことはで
きません。練習で行ってきた攻撃や守備のパターン、返球パターンを試合で再現する

しかありません。自動化されているパターンを繰り返しているといってもいいでしょ
う。
しかし、自身の競技レベルが高ければ、事前に対戦相手の攻撃と守備のパターンを確
認し、対策をイメージしておくことは可能です。
練習でやってきたことが試合で再現されることを考えると、普段の練習内容を工夫す
る必要があります。普段よくやるのが試合です。時間があったら試合を行っています。
試合の代わりに打つコース、ショットを限定した打ち合いの練習を行っては如何でし
ょうか? ノックもただ動いているだけではなく、打つショットやコースを限定して
練習しては如何でしょうか?  
そうすると試合中、フッと我に返り打つショットやコースを変更することが可能にな
ります。


◆バドミントン競技の定義
対戦相手の競技レベルが高まるにつれて、守備範囲が広がりエラーが減少します。相
手の弱点を攻めたつもりが、返球されるということが頻繁に起こってきます。相手が
なかなかエラーしないので、ライン際を狙って打ったショットをアウトにしてしまっ
た。ネットもギリギリを狙って引っ掛けてしまった。ということが起きてきます。ま
た、対戦相手のショットが厳しいところに打ってくるため、それを少しでも避けよう
と、こちらがラインギリギリを狙って無理なショットを打とうとします。それがエラ
ーに繋がります。これは、対戦相手にも言えることです。
そこで、廣田彰宮崎大学名誉教授と作成した「バドミントン教本基本編」内で、バド
ミントン競技の定義を「いろいろなストロークを正確に、かつ攻撃的に継続して打つ
ことによって、対戦相手にエラーさせるように仕向ける競技」
としました。
攻撃的とは、返球するショットやコースが限定されていても、そのショットを正確に
返球していれば相手にプレッシャーを与えるショットになります。高いロビングでし
か返球できなくともバックバウンダリーライン近くまで正確に返球できれば、相手は
プレッシャーを受けます。フォア奥から腕を伸ばしストレート方向にドロップでつな
いでも、正確なショットなら相手にプレッシャーを与えることができます。


<質問-2>
ネット前でラケットを立ててクロスネットを打つことがでます。他にもストレートに
スピンネット、ラケットを立てて後方両サイドにロビングを打つことができます。さ
て、どのショットを打ったら効果的になるのでしょうか?

<回答-2>
どのショットを打ったら最も効果的になるのかは、対戦相手によって異なります。最
初に正確に打てて得意なショットを打ってみてください。クロスネットが得意なよう
なのでクロスネットとしましょう。クロスネットを打って対戦相手の様子を見ましょ
う。そして、効果的だと思ったら、打てる場面でクロスネットを繰り返し打ちます。
効果的とは、ノータッチさせたり、やっととらせたり、返球コースや返球ショットを
限定させることを言います。次に、クロスネットを打つと見せかけ別のショットを打
ってみてください。それによって対戦相手を混乱させることができます。その結果、
対戦相手のエラーが増えていくでしょう。

<総括>
どの局面で何を打ったらいいのか? それは、対戦相手の技術、コート内移動スピー
ド、スタミナ、攻撃と守備のパターンなどの戦法によって決まります。しかし、打つ
ショットを決めたとしてもM選手が、そこへ打てる技術(エラーが多い)がない、速
くコートを移動できないので十分な体勢で打つことができない、スタミナがないので
3ゲーム目になると返球するのが精いっぱいになる等になると、打ちたいショットを
打つことができません。
対戦相手とM選手との総合的な競技力の対比をベースとしたラリーの局面から、打つ
ショットが決まる。と言ってもいいでしょう。
試合中は、あまり考えすぎずに打つことが重要です。対戦相手に応じて、こう来たら
ここへ打つ、ここからこのショットを打つ、というように1つに絞ることが非常に重
要です



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  1. 2016/09/05(月) 08:00:24|
  2. 戦法
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試合中インターバルでのアドバイス-2

読者の指導者Mさんから以下の質問があり、ご本人と会話しましたのでブログで公開します。

<質問>
中学生を指導しています。先日女子ダブルスの試合があり、試合が競っていたので選手へ
のアドバスは「とにかく相手コート後方へクリアとロビングを打ってつなげろ」と言いました。
選手は忠実に守ったのですが、試合は負けてしまいました。アドバイスが間違っていたので
しょうか?(以下Mという)

飯野:アドバイスの後は、相手コート後方へとにかく返球しようとしたのですね?

:そうです。

飯野:現在の競技レベルと将来の目標を教えて下さい。

:現在の競技レベルは、地区大会中位レベルです。将来は県で優勝を争うレベルに到達し
たいと思います。

飯野:とにかく相手コート後方へ返球しろという指示は問題があります。
相手選手の「ミス待ち(エラー待ち)」を期待する戦略になりますから・・・。
相手が初心者ならネットに引っ掛けたり、コートの外に出してくれるでしょう。しかし、中級以
上のレベルになるとコート後方からスマッシュ、カット、ドロップ、クリアを打たれ揺さぶられま
す。スマッシュを決められたとしたら、非常に怖くなり萎縮してしまいます。
練習では、相手コート後方だけに返球する練習を行っていたのですか?

:いいえ。色々なショットを打つ練習を行ってきました。

飯野:アドバイスした時の心理をお聞かせ下さい。

:相手コート後方へ打っておけば、こちらのコートへ到達するのに時間がかかり、安心だと
思ったのです。そして、ラリーを決めるショットが思い浮かばなかったのです!

飯野:競技レベルが高くなるとラリーで必ず決めるショットは存在しません。極端な例かもしれ
ませんが、リン・ダンやリー・チョンウェイに対して必ず決まるショットはありますか?
ライン上に速いスマッシュを打てば決まるかもしれませんが、打てる確率が低いですね!
競技レベルが上がれば上がるほど守備範囲が広くなります。

:ではどうしたらいいのでしょうか?

飯野バドミントン競技の定義を「いろいろなストロークを正確に、かつ攻撃的に継続して打
つことによって、対戦相手にエラーをさせるように仕向ける競技」
(廣田・飯野バドミントン教
本基本編より)としました。初心者には、当てはまりません。
厳しいショットを打ち続けると対戦相手は、「もっとライン際へ打たないと厳しいショットで返球
される」「バックバウンダリーラインまで正確に返球しないと速いスマッシュを打たれる」「ネット
は浮かないように打たないとプッシュされる」などとフレッシャーを受け、無意識に際どいショッ
トを打ちます。結果、スマッシュがラインを割ったり、ロビングをアウトにしたり、ヘアピンをネッ
トに引っ掛けたりします。
厳しいショットを継続して打たれ、プレッシャーを受けたことで、対戦相手にエラーさせるように
仕向けられたのです。
これはお互い様ですが・・。

:恐れず攻撃的なショットを打ち続けるよう指示を出せばよかったのですね!

飯野:勿論、ラリーの中には、つなげる球ややっと返球するだけのショットもあります。
攻撃的なショットといっても「決めよう!決めよう!」と意識が強くなると、決まらない時に焦り
が生じます。「プレッシャーを与えるショットを打つ」と考えてもいいと思います。
わざと相手コート後方に上げてカウンターを狙う方法もありますが、相手が打つショットが怖
くなく見切ったときだけです。

:攻撃的なクリアもいいですね?

飯野:いいでしょう。しかし、クリアのコントロールがよくないとカウンターを打たれます。
現代は、つなげれば勝てる時代ではありません。対戦相手にプレッシャーを与えるショットを
多く身につけるべきです。

:攻撃的とは、具体的にどのようなショットをいいますか?

飯野:ダブルスでは、打つショットを多彩にして対戦相手にとって選択肢を増やし反応時間を
遅らせる。スマッシュを相手の利き腕肩関節周辺に打つ。スマッシュ、カット、ドロップをレシ
ーバー2名の間に打ち、返球コースを狭くしたり、反応時間を遅らせる。ドロップをスマッシュ
と見せかけ相手コートネット際へ落下させる。相手のスマッシュを速いドライブで返球する。
などです。

:分かりました。

飯野:元に戻りますが、とにかく相手コート後方へ返球しろという指示で試合を進めると、試
合結果の課題が浮き彫りになりません。
試合が終わった後、攻撃的な各ショットが有効だったのか? ショットの精度は? 対戦相手
の弱点を攻めたのか? 守りから攻撃に転じる方法はよかったのか? など今後選手が成
長するための課題が見えなくなります。
選手も消化不良になっているのではないでしょうか!?
試合で選手にトライさせて、課題を発見することも重要なポイントです。
県大会の上位を狙う発展途上の選手なら、なおさらです。

:上げてばかりの「ミス待ち」では、県のトップレベルには到底行けないことが分かりました。
練習内容も検討します。ありがとうございました。


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  1. 2015/06/25(木) 08:27:56|
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試合中インターバルでのアドバイス

読者の指導者Kさんから以下の質問がありましたのでブログで回答します。

<質問>
試合中のインターバルで、どのようなアドバイスをすればよいのでしょうか?

<回答>
アドバイスの内容は、選手の年齢(小学生から社会人)、バドミントン経験年数、競技レベルに
よって異なります。また、アドバイスをしたとしても選手の捉え方や反応が異なるので、選手の
性格を十分理解しておく必要があります。
また、アドバイスをしたからといって、実力以上のパフォーマンスが発揮されるわけではありま
せん。選手の実力が100% 近く発揮できるようにすることが目的です。
ここでは一般的な方法を述べることとします。

1.基本
◎精神論ではなく具体的な指示を
根性を出せ! 頑張れ! などの精神論は実体がなく、捉えどころがありません。この後、選手
は何を目指して戦うのか具体的で完結な指示が必要です。

◎選手の現実力以上の要求はできません
練習していない技術は要求できません。
ネット前はもっと高い打点で打ち先手を取ろう。といってもネット前への移動スピードが遅けれ
ば達成することはできません。
3ゲーム目はもっと粘って行こう! といっても自選手のスタミナに不安があれば粘ることはで
きません。根性でスタミナが持続できるわけではありません。

◎人間の情報処理は1チャンネル
以前ブログでも人間の情報処理は1チャンネルという話をしました。人間は同時に2つ以上の
ものに注意を向けられないということです。従って試合中に注意を払うべき重要な指示やアド
バイスは、1つにするべきです。
注意を向けなくてもよい確認事項でしたら、いくつか伝えてもいいと思います。


2.どんな内容を伝えるか?
◎選手に対戦相手の特徴を伝える
選手が不安に思うことは、対戦相手の特徴が分からないことです。対戦相手のいいショット、
不安定なショット、打てないショット、攻撃のパターン、レシーブの返球方法などを選手に伝
えます。
また、自選手のショットに対する反応、コート内移動スピード、スタミナの低減なども必要です。

◎自選手のパフォーマンスを評価する
攻撃のパターン、レシーブの方法・コースなどが読まれていないかどうか確認して伝えます。
相手にショットなどを読まれると対戦相手は躊躇せず反応してきます。
さて、対戦相手に攻撃パターンや、レシーブの方法・コースなどを読まれていたら自選手は、
変更できますか?
普段の練習や市・県の練習会でゲーム練習を中心に行っている選手は、変更は困難です。
ゲーム練習は、勝ちたい一心で得意なショットを繰り返し使います。そして、冒険がなかな
か出来ないため自信のないショットを使うことはできません。結果、攻撃パターンや打つショ
ット、コースが決まり切った選手になりやすくなります。
ゲーム練習も必要ですが、打つコースやショットを限定や制限した打ち合いの練習を行う必
要があります。

◎自選手の意見を聞く
選手の試合の感想や意見を聞き、それの対応方法をアドバイスすることも重要です。
指導者から選手へ伝えるばかりではなく、選手から指導者へ伝えて情報共有することが必
要です。普段の練習から習慣化しましょう!

◎体育館の情報を伝える
風向き、照明を確認する。

◎心理面
対戦相手のレベルが低くとも過小評価しないようアドバイスしましょう。対戦相手が自選手
よりレベルが高くても委縮しないよう勇気づける必要があります。

試合中のアドバイス内容は、簡単ではありません。アドバイスが逆効果になる場合もあり
ます。
複数名で試合を見て、試合分析をする、選手の特徴を言い合うなどの意見交換をすること
から初めてもいいと思います。


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  1. 2015/06/18(木) 08:00:10|
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試合になると動きが遅くなる【質問】

中学生の指導者M氏から以下の質問がありましたので、ブログで回答します。

<質問>
シングルスで、フットワーク練習だと速く動けるのに、実戦で動きが鈍ってしまうのでどうし
たらよいのでしょうか?

【回答】
ご存知のとおり、フットワーク練習と試合や打ち合いの練習の違いは、対戦相手がいるか
どうかです。自身が打つクリアなどが短いときや、対戦相手が打つショットやコースが予測
できないとき、対戦相手がショットを打つ際、一瞬足を止められた時に動きが遅くなります。
そこで以下のとおり具体的に説明します。
ここでは、自チーム選手をA、対戦相手をBとしてシングルスのラリーを例にして話を進め
ます。

1. 自身が打つクリアやロビングが短い 
Aが打ったクリアやロビングなどが短いと、Bは、通常より早いタッチでシャトルを打ち返して
くるため、Aの反応が遅くなり動きが遅いように見えてしまいます。

2. ショットやコースが予測できない
例えば Aがスマッシュやカットをサイドライン際へ打つと、Bは腕を伸ばし切ってシャトルを
当てることが精一杯になります。そうすると返球コースは、ストレート系に限定されます。
逆にAがサイドラインより数十センチ内側に打つと、Bはクロス方向へも返球できるためAの
選択肢が増え反応時間が遅れます。結果、Aは、一旦足が止まり素早く移動することが出
来なくなります。
厳しいショットを打ち、対戦相手の返球ショットやコースを限定させることで返球の予測が可
能になり、素早く動くことができます。

上記1と2でA選手が解決すべき点は、いろいろなショットを打てることと、そのショットのコン
トロール精度を高めることです。打ち合いの中でも技術はある程度高まりますが、ストロー
クをマスターしたりやコントロール精度を高めるために技術練習を行いましょう。

3. 相手のショットで一瞬足を止められる
Bは、ネット前の高い打点でヘアピンを打つと見せかけ、シャトルの落下と共にラケットを下
げてAのコート後方までロビングを打ちました。Aは、Bの一連の動作を見ることで一旦足が
止まり動き出しが遅くなりました。

4. リピートショットを打たれる
例:Bはバック奥からAのフォア前にドロップを打った⇒ Aは、Bのフォア奥へやや低いロビン
グを打った⇒ Bは、フォア奥へ素早く入り込みAのフォア前にカットを打った⇒ Aは、Bが素
早くシャトルの下に入り込んでオープンスペースに打つと判断し、速くホームポジション付近
まで戻ったが逆を突かれフォア前に速いカットを打たれノータッチとなった。
同じエリアに複数回打つ戦法をリピートショットと言います。Bのリピートショットが有効となる
条件は、シャトルの下に素早く入り込んでオープンスペースヘ打つと見せかけることと、Aの
フォア前に打つカットのコントロール精度です。
リピートショトを打たれると、打たれたエリアを警戒するため動きがスムーズでなくなります。

5. 実戦経験が少ない
実戦経験が少ないと相手が打つショットとコースを予測することが難しくなります。レベルの
高い選手と出来る限り多く打ち合ったり、ゲーム練習することで徐々にショットとコースの予
測が可能になってきます。

しかし、実戦経験が豊富でも、試合で始めて当たる選手が打つショットとコースを予測するこ
とは難しいと言えるでしょう。試合で始めて当たる選手の事前の試合を見て打つショットとコ
ースをイメージしておきましょう。警戒すべきショット、得意でない技術などを把握しておくと戦
いやすくなります。


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  1. 2014/10/08(水) 08:00:02|
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ダブルスの試合を観察する

アジア大会でダブルスの試合をTVやYou tubeで見ることができました。
たまたま勝ったという試合はなく、負けるときには何らかの原因があります。その原因を発
見するのも一つの楽しみ方と言えるでしょう。
世界トップレベルの選手は、攻撃力やレシーブ力が非常に高いレベルにあり、簡単にラリ
ーで勝つことができません。しかし、目的もなくラリーを続けていても勝てるわけがありませ
ん。心の拠りどころはどういった戦略で戦うかです。

ダブルスの重要な戦略の1つとして「相手コート後方にシャトルを簡単に上げて攻撃させ
てはならない」ことが挙げられます。ラリーの内容を工夫して、「対戦相手が攻撃する場面
を極力少なくすること」「攻撃されたとしても十分な体勢でスマッシュやドロップ、クリアを打
たせないこと」が必要です。

女子選手の場合は、スマッシュを打たれたら相手コート後方に上げてばかりしていないでド
ライブで返球したり、ネット前へ返球して攻撃に転じることが重要です。昔はスマッシュを打
たれたら相手コート後方まで高く上げて返球することが主流でしたが現代の攻撃力のある
相手に対して上げてばかりでは試合に勝つことができません。
相手のスマッシュをドライブやネットへ返球できない選手は、戦略を理解していないか理解
していたとしても技術がないのでしょう。
また、ラリー中、簡単に上げていないかも見てみましょう。具体例を挙げると、ショートサービ
スを打ち、相手の返球がハーフ付近に低めに打たれた際、自陣後衛選手が膝付近の打点
でとり、相手の前衛と後衛の間にスピードの比較的遅い球を浮かないように打てているかど
うかです。そこで簡単に上げている選手は戦略的に問題ですし技術もしくは発想がないので
す。
また、ラリー中、ネットに返球できるのに上げてばかりいる選手は、これもネットへ返球する
技術レベルが低いため自信がないので上げるのです。

男子選手は上記内容が顕著に表れています。シャトルを上げないよう上げないようラリーを
意識して実行しています。そのためには、前衛で簡単に抜かれないよう前衛の攻撃力と攻撃
するための移動範囲が広いことが要求されます。また、後衛ではサイドへ飛びついてスマッ
シュやドロップを打てることも重要です。サービスを打ち、次の相手の返球を攻撃できるペア
ーはラリーを優位で展開できています。

スマッシュは速い遅い、フォームが綺麗などを見るのも楽しいのですが、どういった戦略と戦
法で試合に臨んでいるのか観察しましょう。
理解できたら良いプレーは真似る、やってみる、できない技術を追求することが次に待ってい
ます。


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  1. 2014/09/26(金) 16:41:35|
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高校生シングルスで攻撃だけしたい

高校生のM選手(男子選手)は、県大会シングルスで優勝して全国大会に出場したい
と願っている。昨年は残念ながら3位だった。M選手に勝って優勝したS選手は、M
選手と実力的には同程度のレベルである。

M選手は、中肉中背でスタミナがありスマッシュが速い。今までレシーブが弱点だっ
たが集中して練習したため上達した。

M選手は、どうしてもS選手に勝ちたいために私に相談があった。

 

飯野:貴方のプレーを見ているとバックバウンダリーラインからでもスマッシュを打
ち、
ネット前では、いつも出来る限り前の打点で打っているように見えますが?

 

M:ラリー中は常に速いショット(速いスマッシュ、速いカット)を打ち攻撃しよう
とします。さらに、シャトルに速くタッチし速いリターンで攻撃することを実行して
いるつもりです。(以上M選手の「攻撃」の定義)

そうすることによって試合で主導権を握り勝てるからです。

 

飯野:S選手との試合でも同じように攻撃だけしようとしているのですか? バック
バウンダリーラインからスマッシュを打っても決まる確率は低いのではないでしょうか?

 

M:そうなんです。スマッシュは余り決まりません。逆に甘い球を上げるとボディに
スマッシュを打たれて決められてしまいます。そうするとサイドラインに打たれるス
マッシュもエラーしてしまいます。

 

飯野:ボディに打たれたスマッシュをレシーブする練習を行う必要がありますね!

 

M:はい。

 

飯野:S選手に負けるのは原因があるはずです。貴方は常に攻撃しようとすることに
問題があると思います。対戦相手の競技レベルが貴方よりずいぶんと低い選手なら攻
撃を中心に行うことができますが、同じようなレベルですと対戦相手からも同じ割合
で攻撃されると考えることが妥当です。

攻撃だけしようとして実行すると、相手にレシーブされラリーがつながると怖くなり
ませんか?(文中の攻撃=M選手の攻撃の定義を言う)

 

M:非常に怖くなり焦ってきます。

 

飯野:ネット前で相手選手が返球したやや甘い球を後方へ低いロビングで打つと、コ
ート後方へ出してしまうことが多いですね。これもラリーを決めたいという意識が強
いからなのか、焦りからなのか分かりませんがよく目立ちます。

それでは少し、考え方を変えてみましょう。

対戦相手のバックバウンダリーラインやサイドライン、ネット際へ正確に返球するよ
うにしてラリー展開しましょう。そして、チャンスの時に速く動いて攻撃する。特に
対戦相手がネット前から打つ甘いロビングに対してスマッシュを打つことを意識した
らいいと思います。

 

M:常にスマッシュを打つことだけを考えず、ラリーの中でチャンスのときに速く動
いて厳しいショットを打つということですね。

 

飯野:そうです。S選手に弱点があれば徹底的にそこを突くべきです。また、S選手
の返球コースを限定したら、それもチャンスと考え速く動いて厳しいショットを打ち
ましょう。

それと常に速くシャトルにタッチして返球しようとしていますが、スピード(コート
内移動スピード)だけで勝負しようとすると貴方よりスピードのある選手には絶対に
勝てなくなります。

いつも速く動いて速くシャトルにタッチして素早いリターンを行うのではなく、十分
な体勢でシャトルを捕えたら打点に奥行をもたせる必要があります。

 

M:どうしてですか?

 

飯野:対戦相手からみると、いつも同じタイミングで返球するので動きやすいのです。

また、対戦相手の足を一旦止めさせるようにしましょう! 特にシングルスではネッ
ト前から打つときに「打点を遅らせる」「間を置いてから打つ」ことで相手の足を止
めさせることができます。

 

M:対戦相手は、僕が何を打ってくるのか一瞬待つため足が止まるのですね! 速く
シャトルにタッチするだけではいけないのですね。一本調子ではなく、打つタイミン
グを遅らせたり、相手の足を一旦止めさせるなりして揺さぶりをかけることも必要だ
ということですね!

 

飯野:バドミントンは、いろいろなショットを打って対戦相手のエラーを誘うスポー
ツです。スマッシュを打つことや、出来る限り速くシャトルにタッチして打ち返すこ
とだけが攻撃ではないのです。正確に相手コートのエリアやコースを狙うことや、
簡単にエラーせずにラリーをつなげることも攻撃していることになります。

 

M;難しいですが、考え方を変えてやってみます。

 

注>M選手へのアドバイスは全ての選手に当てはまるものではありません。年齢や競
技レベル、プレースタイルによって異なります。今回は、1つの例として参考にして
ください。

 

<コメント>
今回の話は戦法的な内容になりましたが、試合結果は、戦法だけで決まるものではあ
りません。戦法を達成するためには、技術・コート内移動スピード・スタミナが高い
レベルで必要です。それらを日々の練習・トレーニングで総合的に向上してゆきましょう。

 

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  1. 2013/07/25(木) 13:39:42|
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YOJ女子ダブルス決勝の感想

昨日、ヨネックスオープンジャパンの試合をテレビ観戦したので、気がついた内容を掲載します。
対象選手は、女子ダブルス決勝の内藤・松尾選手です。

 

<内藤・松尾選手の長所>

■内藤選手は長身でサウスポーからの強烈なスマッシュは相手に脅威を与えていた。バックハ
 ンドのやや高い打点で打つ時、ともすると後方へ高く上げることが一般的だが緩い球でも角度を
 意識して落としてチャンスを演出していた。

■松尾選手は前衛での読みの良さが光る。ラリー中ネットへ返球して攻撃へ転換することが出
来る選手である。また、スマッシュレシーブが手堅い。

 

<内藤・松尾選手が修正すべき点と疑問点>

■内藤・松尾選手共にロビングを打つとバックバウンダリーラインを越したアウトが多くあった。
解説者は風があると言っていたが相手選手は特に目立ったアウトがなかったので果たしてそう
なのだろうか? それとも技術的な問題なのだろうか? 相手の速いスマッシュを恐れてバック
ラインギリギリを狙いアウトを重ねたのだろうか?

 

■内藤選手がスマッシュレシーブで後方まで高く返球する以外は、体が横に少し流れて打つの
でエラーが多く発生していた。また、顔付近にくるドライブやスマッシュは顔をラケットに近づけて
打つのでエラーが発生していた。

エラーする理由:レシーブするためには「目」でシャトルを捕えるが、レシーブする瞬間に体が横
に流れるため視線も急に横に動きシャトルをとらえる感覚がズレるためエラーするのだ。

 

■内藤選手が後衛、松尾選手が前衛で、内藤選手のところに高く上がってスマッシュを打とうと
する際、松尾選手も一緒になって少し後方へ移動し内藤選手がスマッシュを打とうとするとネット
前に移動する。無駄な動きのように見えるが、リズムを作るためにそうしているのだろうか? 

 

■2名共後方まで高いロビングを打つ際、足の着地とほぼ同時にスウィングするので長短のコン
トロールに難がある。足を着地した後に少し間をおいてロビングを打てば速く元のポジションに
戻れるが、足の着地と同時にロビングを打つと戻りが遅くなり、次の速い攻めに対して対応が遅
れる。

もう少し詳しく説明すると、プッシュやネット前で高い打点でとらえ後方へ低く速いロビングを打つ
場合は、ネットに飛び込んだり、速いタッチが求められる。しかし、膝付近の打点で十分な体勢で
ロビングを打つ際は、相手選手の体勢が崩れていないため急いでロビングを上げる必要はない
のだ。
それよりは、足を着地し十分に間を置いてロビングを打つと相手は一旦足を止める必要が
ある。足を止めると動き始めるのに時間がかかるしエネルギーを必要とする。自転車に乗ってい
て赤信号で止まると動き始めが遅くなるしペダルを漕ぐのにエネルギーを必要とするのと同じで
ある。

何回か間をおいてロビングを打たれると相手にとっては「打たされている」という感覚になる。

以上

 

日本のトップレベルの選手を題材にして説明したが、ジュニア選手や一般の選手も考えは一緒な
ので是非参考としてもらえば幸いである。

内藤選手、松尾選手の今後の活躍を期待しています。

 

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  1. 2012/09/24(月) 23:00:00|
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プロフィール

Author:飯野佳孝
●主な著書&DVD制作
バドミントン教本「基本編」
バドミントン教本「応用編」
バドミントン教本「Q&A」
DVD見てうまくなるバドミントン教本
目でみるバドミントンの技術とトレーニング
「ナイスショット勇羽」原作者 他
●NHKスポーツ教室 企画・解説・指導
2001年・'02年・'03年・'05年
・'06年・'07年・'09年・'10年
●コーチングセミナー専任講師
●全日本ジュニア研修合宿指導委員長
1992年~2007年
●選手としての主な成績
デンマークオープンダブルス優勝 1979年
全英選手権ダブルス3位 1979年
カナダオープンダブルス優勝 1977年
 ペアは全て土田証雄氏

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