バドミントン飯野佳孝イズム

選手を強くしたい指導者と強くなりたい選手のためのブログです。

見よ!小1のスマッシュ

小・中学生のためのセミナーが終了した翌日、「小・中学生のための交流会」がスタートし
3月26日(火)に終了しました。

 

交流会内容は、選手間の試合、一部指導スタッフと選手の試合、選手の要望による個別練
習、ナイスショット勇羽にみるバドミントン上達法、部分練習、選手の要望による技術練習、
指導者向けノック技術向上、ハイスピードカメラによる技術分析、ノック練習です。


今回の最年少参加選手は、北海道釧路市の阿部 学斗(あべ まなと)選手、小学1年生です。
過去のセミナーでも最年少選手です。

 

■飯野が阿部学斗選手にスピンネットを指導している様子

2013学斗スピン

 

■阿部学斗選手(手前)と飯野

2013学斗写真 

 

私の身長が約175cmです。比べるとまだ小さいですね!

しかし、何と驚いたことにスマッシュのフォームが理想的なのです。

まずは、下の「見よ!小1のスマッシュ」をクリックしてハイスピードカメラで撮影した

スマッシュのフォームをご覧ください。

 

見よ!小1のスマッシュ ←クリックすると動画がみれます!


■学斗選手のスマッシュフォームの解説

スマッシュは腕だけで打っても速いスマッシュを打つことができません。速いスマッシュは、
体全体をうまく使って運動エネルギーを足⇒体幹(上半身)⇒腕⇒ラケットへと増大させな
がら伝え、インパクトでは集結した運動エネルギーをタイミングよくシャトルに伝えることで
達成されます。

 

1.最初に右足に体重をかけて踏み切っています。この動作で運動エネルギーを発生させ
    ています。運動エネルギーとは、ラケットを速くスウィングするための動力源をいいます。

    他の運動エネルギーの発生方法は、男子選手に見られるジャンプスマッシュのジャンプ
    です。

 

2.空中で右足と左足を入れ替えることで骨盤をひねっています。骨盤のひねりが体幹の

    捻転を強めます。

 

3.体幹の捻転(上半身を半身の状態から正面を向く動作)を行い、利き腕のスウィングス
    ピードを向上させています。


4.テイクバック動作では、右肘を落とした状態からスウィングを開始することで肩関節の
    可動範囲を十分に使って腕を加速しています。


5.その後、肘を少し曲げていた状態から伸ばす(肘関節の伸展)ことで肘から先の前腕
    とラケットを加速しています。

 

6.さらにラケットを加速するために前腕(肘関節から手関節の間をいいます)の回外や
    回内を行います。

 回外回内 

7.さらに遅れてラケットが出てきてシャトルをインパクトします。インパクト後にラケットを
    振り切っています。利き腕の右手は、左腰当たりまで到達しているので、ラケットを振
    り切っていることが分かります。


これらの運動は時間の経過と共に、各体のパーツが鎖のように連なり運動エネルギーを
増大させて、スマッシュの動作開始からインパクト、フォロースルーまで継続します。
このことを「運動連鎖:キネティックチェイン」といい、下がイメージ図になります。

IMG_NEW_0001.jpg


この運動連鎖を阿部学斗選手が見事に実現しています。


学斗選手は他にもいいところがあります。それは、左腕全体と左手の使い方です。

1.左腕全体をダイナミックに動かしているので、対である利き腕を十分に加速するこ
  とが出来ています。

2.動作開始時と動作中の左手がリラックスしています。力みがあると全身に伝わるの
    で、学斗選手のように出来る限りリラックスした方でいいですね! 左肘を少し曲げ
    た状態から動作開始しているのがリラックスの秘訣かもしれません。左肘を伸ばし
    切った状態から動作開始すると手に力みが生じやすくなります。

3.利き腕を振り切った後、スウィングの反作用で左手が胸元まで上がっています。こ
    れは自然なことなので、出来ていない選手は参考にするといいと思います。また、左
    手が利き腕の脇の下に入る選手がいますが、左手が邪魔になり利き腕を十分に振り
    切れなくなるので、左手は利き腕の上にくるようにしましょう。

 

学斗選手はこれから身長が伸び、高校生になってから最大筋力向上のトレーニングや
筋パワーのトレーニングを行うと非常に速いスマッシュを打つことが可能になります。



学斗選手は、セミナーに来る前からスマッシュの打ち方をマスターしていたのか? 
それともセミナーでスマッシュのフォームの映像を見せ理論を説明し、実践練習を行った
ので出来たのだろうか? 
講師の立場としては気になるところです。


学斗選手お兄さんの阿部 奏大(あべ かなた)選手(小5年生)は左利きで、技術レベル
が高く移動スピードとガッツがあります。釧路市の阿部兄弟に今後注目です。


◎追伸

3月22日ブログ「前日」で城戸さんのお子さんは、ネット際へ返球するストロークが反動
動作を使っているので、できていないと説明しました。その後、セミナーと交流会で一生
懸命練習し、ネット際へ返球することが出来るようになりましたので報告します。
やった~。

 

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  1. 2013/03/30(土) 12:00:00|
  2. 技術
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セミナー終了報告

小・中学生のためのセミナーが盛況のうち終了しました。
参加された選手、指導者、保護者、スタッフ、千葉工大選手の皆様お疲れ様でした。

◆参加された方のご意見をいくつか紹介します。
・技術練習のスマッシュで「力まかせで打つことより理論的に学んだあとスマッシュ練習ができたのでよかった。

・普段の練習でラダートレーニングを行っているが、その根拠について学ぶことができた。

・カット、ドロップの区別が余りなかった。ドロップは打点を落としてラケット面を斜め上にしてインパクトするこ
 とが理解できた。

・過去のセミナー開催時期が合宿や大会と重なっていたため参加できなかった。今回は数年越の初参加で
 多くのことを学ぶことができた。

・全ての方に感謝します。うまくできない選手に対し根気よく指導頂き本当にありがとうございました。

・今回初めて参加しましたが、全ての指導内容に驚きました。今までやってきた打ち方、フットワーク、トレー
 ニングなど違うことだらけでした。しかし、理論を聞き、選手が出来るようになるので感動しました。

◆セミナー技術練習風景
2013セミナー 全体像 

◆クロスネットの技術練習 3名1組でローテーションで行いました
2013セミナー 技術練習 

◆セミナー講師と指導スタッフ(一部) 手前中央が廣田彰名誉教授、手前向かって右側が菅野事務局長
セミナー記念写真 セミナースタッフ 

◆指導中の廣田講師、コンディショニング、SAQトレーニング、スピード・スタミナトレーニングを理論と実践で指導
  4月開催のカナダマスターで優勝を狙っています。ファイト!!
2013セミナー 廣田指導中 

◆参加された小・中学生の指導者の皆様 大変熱心でした。
セミナー記念写真 指導者 

◆小学生チーム(セミナー終了後) 笑顔で満足感いっぱいの様子が伺われます!
    中央奥の背の高い方は、「トトロ」こと指導スタッフの藤野和則氏です。 
セミナー記念写真 小学生 

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  1. 2013/03/27(水) 15:11:50|
  2. セミナー/講習会
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前日

明日からセミナースタートします。
そこで本日、会場の確認に千葉工大を訪れました。

■千葉工大入口

千葉工大 

■体育館  最大10面+小体育館があります

体育館 

香川県から参加されます城戸さん親子が会場に来られていましたので、少しの時間指導し
ました。

■城戸さんと記念撮影

城戸さん

指導した中で皆さんにも共通して修正すべき技術を以下に記載します。

相手がドロップやカットを打たれたら、その返球をネット際に打つことができません。
相手コートのネット際に返球できないと対戦相手は自コート後方に返球されるショットに的を
絞ることができます。

打てない主原因は、インパクト前にラケットを少し引いて反動をつけて打つことと、ラケットの
軌道が違うからです。細かく指導した後、止まってその場で繰り返して練習すると打てるよう
になるのですが、動きを入れると元に戻ってしまいます。いままでクラブで練習していたラケ
ット操作がそのまま出てしまいます。

お父さんに、フットワーク練習するときにネット前でラケットを振って相手コート後方に飛ばす
ようにしていますか? と伺ったところ、そうです。という回答でした。

ラケットを振ってコート後方に返球するというは、ラケットを引いて反動動作を使っていること
に相違ありません。この動作が運動回路として身についてしまっているのです。一度身につ
いたものを修正するには時間がかかります。
何気なくやっているフットワーク練習の一部が技術に悪影響を及ぼしています。

このことから、フットワーク練習でネット前やスマッシュレシーブでは、ラケットを振って相手コ
ート後方に返球することを強制しないほうがいいということが理解できます。いや、むしろ、
ネット際へ返球するようラケット操作を指示すべきです。

さて、今回のセミナーで完全に修正できるのか? セミナースタッフの腕の見せ所です!


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  1. 2013/03/22(金) 22:29:42|
  2. セミナー/講習会
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カリキュラム公開

来週3月23日から「小学生・中学生のためのセミナーと交流試合」がスタートします。

菅野事務局長及び講師陣は準備で大忙しです。

今回の参加選手は高校・大学・社会人を含め計73名となりました。

小・中学生の指導者及び保護者は計25名、お世話させて頂くセミナー指導スタッフは計15名
で臨みます。
総勢で113名の大イベントとなります。

 

今回も全国各地から選手が参加します。選手の最年少は小学1年生で北海道釧路市からの
参加です。西は香川県から小学3年生が参加します。

将来、選手としての土台を構築できるようバドミントンの技術、フットワーク、トレーニングなど
を教育指導します。

 

そこで、開催を前に私が23日と24日担当するカリキュラムを参考までに公開します。特に、
参加される選手と指導者・保護者の皆様は目を通しておいてください。

それではセミナーでお会いしましょう!

 
小・中学生のためのセミナーカリキュラム

 

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  1. 2013/03/16(土) 09:00:00|
  2. セミナー/講習会
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対戦相手の構えをみる

B選手から以下の質問があり、やり取りしましたので、ブログで紹介します。

 

B選手:シングルスやダブルスで後方からスマッシュを打つ時に、相手の構えを見て
左右どちらかに打つのか決めようとしています。

飯野:それはどういう目的ですか?

B選手:対戦相手の構えている逆をつくためです。

飯野:対戦相手はそれを逆手にとってフォアで構えておいて、バックに来るのを待ち
構えていたらどうですか? そんなことをする選手はおそらくいないと思いますが・・・。

私は、インパクト前に相手の構えやポジションを見てコースを変えたり、ショットを
変更することはできないと思いますし、実行することはリスクが大きいと考えます。

B選手:それはどうしてですか?

飯野:例えばスマッシュを打つ直前に相手の構えをみて、スマッシュを打つまでの時間
は、状況によって少し違うと思いますが、1秒以内だと推測します。

2つの選択肢があり、どちらかを選択する場合の選択反応時間は、約0.3秒と言われ
ています。もし、左右どちらかを選択し反応するのではなく、判断して動作を変更する
場合はもっと多くの時間を費やすはずです。

B選手:反応ではなく判断する場合は、物理的に無理だということですね!

飯野:検証したわけではないので、絶対無理だとは言い切れませんが、リスクが伴うで
しょう! スマッシュを打つ前は、シャトルを中心視でみて、対戦相手を周辺視でみる
と思います。周辺視とは、
視野の周辺部に対する視力をいい、ある一点を凝視したとき、
その周辺の部分を見る機能で、中心部に対するよりも視力が悪く、色覚も弱いとされて
います。従って以下のような疑問が生じます。

周辺視でシャトルを見て判断できるのか?

判断するためには中心視で対戦相手をみる必要があるのではないか? そうすると周辺
視でシャトルを見て打つとスウィートスポットから外れて当たる可能性があるからです。

また、別の考えでインパクト前は中心視で対戦相手をみて、その後、すぐに中心視で
シャトルを捕えスマッシュの動作に入る。しかし、この行為は、瞬時に視線を変更する
ため、非常に難しいことを行おうとするわけです。

B選手:いずれにしても、ショットのコントロールが乱れるということですか?

飯野:そうです。また、極限状態に近い試合の中でインパクト前に対戦相手の構えをみ
る余裕はないでしょう。

極論を言えば、対戦相手がどう構えているかはどうでもいいと考えるべきです。他に集
中すべき点が多くあるのではないでしょうか! 

B選手:ダブルスでスマッシュを打ってレシーブがカウンターになった場合はどうですか?

飯野:対戦相手が構えたところに打ってしまってカウンターレシーブされた場合ですね。
その場合は、次からそこへは打たないよう修正するようにしてはどうですか? 対戦相
手は、レシーブの構えを状況によって変更することはないと考えています。

B選手:飯野さんは、試合や練習中に対戦相手の構えや位置を見ないのですか?

飯野:見ません。シングルスでのポジションを考えると、対戦相手は必ずホームポジション
付近にいます。対戦相手が打った後、ホームポジションへの戻りが遅く、ほとんど、その
エリアから動かないときは別ですが。

どのように構えるかは対戦相手の問題であり、気にはなりません。

B選手:よくわかりました。ありがとうございます。

 

B選手が考えていることは、選手なら一度は考えることのようです。自分が打つ前に対
戦相手の情報を得たいということは分かります。しかし、シャトルを打つ動作と、視覚で
対戦相手の情報を得て動作を修正する行為の2つをほぼ同時には行うことは、人間の情報
処理能力の観点からみて不可能に近いと考えます。

皆さんは、どう考えますか?

 

 

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  1. 2013/03/09(土) 19:06:17|
  2. 技術
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  4. | コメント:2

ドロップを武器にする

S選手(男性)は、社会人になるまで本格的に指導を受けたことがなかった。しかし、人一倍
強くなることに熱心で練習中、時々自身のビデオをとり研究することもある。また、強い選手
のビデオをみたり専門誌を読んだりすることも怠らない。

バドミントンが強くなるためには、技術・フットワーク・戦法で「○○は、こうしなければならない」
と強い固定観念を持っており、特にオーバーヘッドストロークの打点は、高くないといけない
と考えている。

得意なショットはスマッシュ、ハイバックで、苦手なショットはドロップのコントロールショットで
ある。ドロップをネットに引っ掛けることが非常に多く、正確に打つことができない。シングル
スで拮抗する相手との試合結果は、ドロップのコントロール次第と言ってもいいかもしれない。

シングルスの試合で相手に打たれるのが嫌なエリアはバック奥である。バック奥に速いクリア
ーを打たれると上体が伸び上がり、高いクリアーで返球し逃げるしかない。

ある日、S選手を時々指導しているY氏が、本格的にS選手の弱点であるドロップのコントロ
ール向上とバック奥の矯正に入った。指導した内容は、バック奥でドロップを打つ時は、クリ
アーやスマッシュを打つときより、間を置いてから打つこと、具体的には、クリアーやスマッシュ
を打つときの打点より、打点を下げてラケットをゆっくり振ること、を伝えノックによるパターン
練習を行なった。

S選手のフォア前にY氏がノックでカットを打ち、T選手はネット前ストレートに返球する。返球し
たショットをY氏がバック奥へ速いロビングを打ち、T選手はバック奥からストレートのドロップを
打つという内容を繰り返した。

 そうするとどうであろうか、打点を下げることでインパクト時のラケット面がやや上方向に向きを
変え、シャトルがネット際にコントロールされ落下するようになった。

■ドロップを打つ時のラケット面の向き

DSC00159.jpg 

打点が体に近くなったのでラケットの操作性がよくなったこともコントロール向上の要因だ。

さらに、打点を下げてもいいという安心感からか、上体が伸び上がらずに打てるようになった

 

S選手は、「より高い打点で打たなければならない」という固定観念がもろくも崩れた。
S選手は約10年間ドロップのコントロールで苦しんでいた。一気に重い悩みが解決したS選手
は小躍りして喜んだ。

 

S選手の試合でのメリット

S選手の対戦相手(以下A選手という)の立場に立ってS選手の攻撃を見てみると、S選手はA
手のホ-ムポジション付近から後方しか攻撃してこない。コートの後ろ半分だけしか攻撃してこ
ないのである。
A選手はS選手の後方にシャトルを上げたらコートの後方半分だけ打ってくること
に集中できる訳である。そこに
S選手にドロップが加わったらどうだろうか? A選手は、ネット際
から後方のバックバウンダリーラインまで全コートに注意を払わなければならなくなった。

 

S選手のドロップのコントロールが悪かった理由

S選手はドロップを打つ際、高い打点でやや速めのスウィングを行う。前腕の回外や回内をスピ
ーディーに行い、シャトルに必要以上に回転を加えることでシャトルのスピードを減速させ、ネット
際へ落そうとしたのである。

 

 

男子選手はコート後方から速いスマッシュやカット、クリアーを武器に試合を構成していることが
多く、ドロップを得意としている選手は比較的少ない。速いショットを活かすためにネット際に落
とすドロップをマスターし試合を有利に展開することが必要だ。

 

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  1. 2013/03/02(土) 07:00:00|
  2. 技術
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

プロフィール

Author:飯野佳孝
●主な著書&DVD制作
バドミントン教本「基本編」
バドミントン教本「応用編」
バドミントン教本「Q&A」
DVD見てうまくなるバドミントン教本
目でみるバドミントンの技術とトレーニング
「ナイスショット勇羽」原作者 他
●NHKスポーツ教室 企画・解説・指導
2001年・'02年・'03年・'05年
・'06年・'07年・'09年・'10年
●コーチングセミナー専任講師
●全日本ジュニア研修合宿指導委員長
1992年~2007年
●選手としての主な成績
デンマークオープンダブルス優勝 1979年
全英選手権ダブルス3位 1979年
カナダオープンダブルス優勝 1977年
 ペアは全て土田証雄氏

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