バドミントン飯野佳孝イズム

選手を強くしたい指導者と強くなりたい選手のためのブログです。

榛原ジュニアチーム練習計画公開

 競技力向上を目指し、週3日以上定期的に練習しているチームにとって練習計画を作成する
ことは不可欠です。練習計画がないと行き当たりばったりの練習になり、いつの間にか同じ練
習内容の繰り返しになりがちです。その結果、競技力が停滞してしまいます。
また、選手にとっては、練習計画がないと直前まで次の練習内容が分からないため、今実施
している練習に100%集中できなくなります。
重要試合終了後に結果を総括する場合、練習計画とその計画に従って実行した内容の記録
があると分析することができ、次の対策を検討することができます。しかし、練習計画がない
と次の対策を検討することができません。
 練習計画が必要だと分かっていても、計画を作成するノウハウがないチームは非常に多い
と思います。そこで奈良県の榛原ジュニアチーム(小学生チーム)の上田義夫監督が練習計
画を作成しましたので紹介しましょう。

◆榛原ジュニアチーム上期練習計画概念  ←クリックするとファイルが開きます

◆榛原ジュニアチーム期曜日別練習計画 ←クリックするとファイルが開きます

<新練習計画を作成しようとしたきっかけ>
 今年の4月、滋賀のジュニアチーム主催の飯野先生の講習会に参加させていただきました。
そしてそこで見たのは、参加意識の非常に高い子供達の姿で、デモでは多くの子供が手を
上げ声を出し自分がしたいと主張している姿に感動しました。
飯野先生からは、このジュニアチームでは、しっかりした練習計画を作成・実行しておられ、
子供達の練習に対する取り組み姿勢が良く着実にそして急速に実績を上げておられると
お聞きしたからです。

<現チームの練習日、練習時間、指導体制>
木曜日夜2時間コート2面、選手12人、指導者1人、父兄サポート3人
土・日曜日3時間コート3面、選手20人、指導者2人、父兄サポート3人

<旧練習計画と新練習計画作成にあたって>
 旧練習計画は、曜日日別の計画(大差なし)で特に書面化も無く、ウォーミングアップ⇒ト
レーニング⇒フットワーク⇒ノック練習⇒半面ゲーム練習のパターンで要点だけホワイト
ボードに記入する程度でした。
 今回の新練習計画を作成にあたっては、飯野先生のご指導のもとバドミントン教本応用
編を参考に、用語の概念を整理し計画書への表記。年間の大会スケジュールから練習
計画を期分けし、選手をレベル別に分けることからはじまり、各期でいかに効率よく練習
を組み立てるかで苦労しました。
 特に、コートを使った練習とコート外練習を組合せ常にコートを稼動させる練習とすること。
その練習は順番を間違うと怪我に繋がったり、練習そのものが無意味なものとなってしま
うこと。練習の経過時間と練習内容の互換性、レベルごとの練習計画、基本30分単位の
練習メニュー。休息のとり方と選手の自主体調管理などを組み込んだ練習計画であること。
このフレーム作りで四苦八苦し、そのつど飯野先生のアドバイスを仰ぐこととなりました。
 作成した練習計画を実行するためには選手はもちろん父兄へも新練習計画の意図を口
頭だけではなく、書面も添え説明し協力依頼を行ないます。
各練習開始時にホワイトボードに啓示した練習メニュー用紙(A4)でポイントを説明。
使用コートや選手の組合せ、シャトル数、時間などは、ホワイトボード啓示で口頭指示は
しないようにします(指示待ちから自主的練習意識化)。

<今後の課題>
① この練習計画フレームに組み込む「練習メニュー」別紙書式を教本を参考に作成し、
 どの様に組み合わせるか。◆練習メニューフレーム
② 各選手の課題となる「練習メニュー」の実施
③ 初級レベルに対する説明対応
                                                    以上

 練習計画は、チーム方針と目標、練習時間、選手のレベル、選手の年齢、使用できる
コート数、使用出来るシャトル数、シャトルを出せる人数、気候などによって異なります。
榛原ジュニアチームの練習計画をそのまま自チームの練習計画に応用できませんが、
参考となる点が非常に多いと思います。
榛原ジュニアチームは、今後、作成した練習計画を実行して行き、更なる改良を加えて
いくと思います。
 上田監督はジュニアチームの競技力向上の一助になればとおっしゃり、私の公開依頼
を快く了承して頂きました。
ありがとうございました。大会の目標を達成されることを祈念いたします。


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  1. 2014/05/26(月) 10:38:16|
  2. 練習計画
  3. | トラックバック:0
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クロスネット-その2【動画】

前回に続きクロスネットの打ち方を動画などで解説します。
モデルの選手は、江頭竹時選手(小学6年生:撮影当時)です。

今回も対戦相手がヘアピンを打ってきたのに対してクロスネットを打ったり、ネットを越えて垂直
に近い角度で落下してきた返球に対してクロスネットを打つ方法です。前回は、ラケットを水平
移動して反動動作を作りクロスネットを打つ方法を解説しました。今回は、前腕回内運動や前
腕回外運動で反動動作を作ってクロスネットを打つ方法の解説です。

<前腕回内・回外の反動動作で打つクロスネット>
フォアハンドのクロスネットの打ち方は、ラケット面を床と垂直近くにおき、前腕を回外させて反
動動作を作ります。反動動作で折り返した後、人差し指と親指を中心にしてハンドルを捻りラケ
ットを回転させます。前腕も連動して回内運動を行いますが、選手の意識としてはは人差し指と
親指を中心にハンドルを捻ることを意識した方がいいでしょう。

◆江頭竹時選手のフォアハンドのクロスネット


◆フォアハンドクロスネットの素振り(モデル:飯野)


◆前腕回外運動・回内運動
   前腕回内回外 

◆バックハンドクロスネットの素振り(モデル:飯野)

バックハンドの打ち方は、ラケット面を床と垂直近くにおき、前腕を回内させて反動動作を作り
ます。反動動作で折り返した後、親指を中心にしてハンドルを捻りラケットを回転させます。前
腕も連動して回外運動を行いますが、選手の意識としては、親指でハンドルを捻ることを意識
した方がいいと思います。



実際のラリーや試合でクロスネットを打つ場合は、ホームポジション付近から移動して打つた
め運動エネルギーが発生します。従って動画よりもさらにコンパクトなスウィングで打つ必要
があります。
運動エネルギーの発生が大きくなるに従い、ラケット面で反動動作を作る開始角度は床
と垂直近くから徐々に角度が狭まってきます。必ずしもラケット面を90度近くまで回転し
て反動動作を作る必要がなくなります。また、スウィングスピードも関連してくることは言
うまでもありません。

★運動エネルギー:スウィングするための動力源

江頭選手のクロスネットは非常に上手いですね!
皆さんも参考にして練習しましょう!

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  1. 2014/05/20(火) 10:58:37|
  2. 技術
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  4. | コメント:0

クロスネット-その1【動画】

クロスネットの打ち方を動画などで解説します。
モデルの選手は、江頭桜空選手(小学5年生:撮影時)です。

クロスネットの打ち方は、対戦相手が打ってきたショット(シャトルの落下の仕方)によって打ち
方が異なります。今回は、対戦相手がヘアピンを打ってきたのに対してクロスネットを打ったり、
ネットを越えて垂直に近い角度で落下してきた返球に対してクロスネットを打つ方法です。この
クロスネットの打ち方は3種類ありますが、今回は、その1つを解説します。

<ラケットの水平移動による反動動作で打つクロスネット>
ラケット面を床と平行近くにおき、肩関節を支点にして腕とラケットを打ちたい方向とは逆方向
に水平移動させて反動動作を作ります。バックハンドでは、反動動作で折り返した後、親指を
中心にしてハンドルを捻りラケットを回転させます。前腕も連動して回外運動を行いますが、選
手の意識としては親指でハンドルを捻ることを意識した方がいいと思います。

◆江頭桜空選手のバックハンドのクロスネット(途中からスロー再生になります)


◆バックハンドクロスネットの素振り(モデル:飯野)


◆江頭桜空選手のファアハンドのクロスネット(途中からスロー再生になります)
フォアハンドの反動動作はバックハンドと同一です。フォアハンドでは、反動動作で折り返した後、
人差し指と親指を中心にしてハンドルを捻りラケットを回転させます。前腕も連動して回内運動を
行いますが、選手の意識としては人差し指と親指でハンドルを捻ることを意識した方がいいでしょう。



◆フォアハンドクロスネットの素振り(モデル:飯野)


実際のラリーや試合でクロスネットを打つ場合は、ホームポジション付近から移動して打つため
運動エネルギーが発生します。従って動画よりもさらにコンパクトなスウィングで打つ必要があります。
★運動エネルギー:スウィングするための動力源

江頭選手のクロスネットは非常に上手いですね!
皆さんも参考にして練習しましょう!

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  1. 2014/05/12(月) 08:00:00|
  2. 技術
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

仰木の里ジュニアチーム講習会終了

4月19日・20日の2日間、滋賀県にある仰木の里ジュニアチームの講習会を行いました。
講習会終了後、代表の山田悟史氏から感想が届きましたので紹介します。

◆山田氏の感想
「昨年に続いての講習会でしたが、今回は外部チームから選手やフィーダーの参加もあり、
総勢60人と規模を大きくしての開催となりました。2回目ということもあり子供たちは「飯野
さんの説明とデモ→選手がその場で打つ→ローテーションして動いて打つ」といった講習会
の流れが分かっており、2日間スムーズに進行できました。前回はおとなしかった子供たち
も、今回は積極的にデモがやりたいとアピールするなど前向きでした。

ただ、初日の講習内容がハイバックやスピンネットのような子供たちが普段使っていない技
術練習なので、最初は「うまくできない」と困った顔の子供がほとんどでした。しかし、飯野さ
んが的確に教えてくださるポイントをそのままやってみることで、少しずつシャトルが理想的
な軌道を描いて飛んでいくことに子供だけでなく、私までもが笑顔になっていました。不思議
なことにローテーション練習を繰り返しているうちに徐々にフォームが整っていくものです。

指導者はノックを上げて、技術のポイントを子供たちが正しくやっているかチェックするだけ
です。簡単なようですが、飯野さんの要求は子供に対する以上に指導者に対して厳しいもの
があります。まず、ノックの技術。「狙ったところへ球出しを行うことができないと無意味な練
習になる!」は私にとって重い言葉です。そして、理論に基づく指導の大切さ。「反動動作」
「運動連鎖」などのキーワードは体の各部位を巧みに使って、理想的に安定したショットを打
つのに必要な知識です。あいまいな表現では、子供に的確に伝わらない。飯野さんから繰り
返し教わったことです。

講習会を終えた今、今回教わったことを子供たちが忘れてしまわないように日頃の練習メ
ニューを考えること、そして、それが実施できるチーム作りについて考えているところです。
また、飯野さんに成長したチームを見てもらいたいですね。」

◆参加した小学生選手の感想文(山田氏が選手に提出させた感想文を許可を得て掲載)
「私は、講習会ではいろいろなことを学びました。初日はバックハンドドライブをしました。飯
野さんが分かりやすく教えてくれたので簡単にできました。次に私が苦手なハイバッククリ
アです。足を先についてから打つ、背中を反らない、ひじを引いて打つなどを意識して打ち
ました。最初の方は、あまり上手に当たらなかったけれど、だんだん打てるようになりました。

ハイバックのワイパーショット(クロス)は、上手に出来るかなとドキドキでしたが実際にやっ
てみるとコツがつかめました。打っている私の近くに飯野さんが来て「上手いね~」「試合で
使えるねー」と言ってほめてくれました。とても嬉しかったです。そして試合でも使ってみたい
なと思いました。ストレート方向に打つハイバックのワイパーショットもまた上手くできました。

スピンネットは4種類ありました。4種類共普段の練習でやっていたので、もう一度しっかり
飯野さんの言ったことを意識してやりました。1日目は飯野さんにほめられて嬉しかったです。

2日目一番心に残っていることがあります。ダブルスでスマッシュをドライブでレシーブする
練習です。なぜかと言うとみんなの前で山田コーチに当てられ、前に出てやるようにと言わ
れた時、とてもはずかしかったです。なかなか上手に出来なくて、どうしよう、どうしようと思
っていました。でも飯野さんが目の前でこうするんだよ、と教えてもらった時、とても緊張が
ほぐれ、下手でも楽しくできました。その後、難しかったけれど頑張ってできるようになったの
で嬉しかったです。」

小学生選手の意欲、緊張感、葛藤、喜びがよく表現されていると思います。この経験が
    更なる成長に結び付くことでしょう!

◆飯野のコメント
①講習会開催の大きな目的の1つとして、チーム内で大勢いる指導スタッフの技術指導の
   共通認識があります。指導スタッフそれぞれの視点や考えで指導すると選手が混乱しま
   す。今回全ての技術を講習したわけではありませんが、考え方や方向性が確立したと思
   います。

②山田氏は、チームの練習計画を作成されました。選手をレベル別に分けて練習を行う、
   小学生に必要な技術の向上、素早い身のこなしのための練習・トレーニングが計画に組
   み込まれています。全国のジュニアチームの参考になる内容なので、機会があれば公表
   して頂きたいと考えています。

③選手は、昨年と比べ大きくレベルアップしています。山田氏及びスタッフの指導が的確に
   浸透していることが伺われます。このまま継続されたらきっと素晴らしい成果を得ることで
   しょう。

④講習会では技術を指導して欲しいという依頼を受けます。その際、①直ぐ出来る選手、
   ②もう少し打ち続けるとできそうな選手、③出来ない選手がいます。②と③の選手は、打
   ち方を理解して練習を継続すれば1週間後、1ケ月後、半年後にできるようになります。
   しかし、打ち方が分からない選手は・・・。
   重要なのは理解(意識)して練習することなのです。

◆仰木の里ジュニアチームの皆さん (満足感が伝わってきますね!)
   仰木の里ジュニアチーム

選手、指導者の皆様お疲れ様でした。また、お会いしましょう!!

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  1. 2014/05/05(月) 08:00:00|
  2. セミナー/講習会
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  4. | コメント:2

プロフィール

Author:飯野佳孝
●主な著書&DVD制作
バドミントン教本「基本編」
バドミントン教本「応用編」
バドミントン教本「Q&A」
DVD見てうまくなるバドミントン教本
目でみるバドミントンの技術とトレーニング
「ナイスショット勇羽」原作者 他
●NHKスポーツ教室 企画・解説・指導
2001年・'02年・'03年・'05年
・'06年・'07年・'09年・'10年
●コーチングセミナー専任講師
●全日本ジュニア研修合宿指導委員長
1992年~2007年
●選手としての主な成績
デンマークオープンダブルス優勝 1979年
全英選手権ダブルス3位 1979年
カナダオープンダブルス優勝 1977年
 ペアは全て土田証雄氏

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