バドミントン飯野佳孝イズム

選手を強くしたい指導者と強くなりたい選手のためのブログです。

ダブルス前衛の練習【質問&動画】

高校の指導者Y氏から質問が来ましたのでブログで回答します。

<質問>
ダブルスの試合中、前衛で構える選手のラケットが下がりっぱなしで相手がレシーブしてきた球
を決めることができません。どうしたらいいでしょうか?

【回答】
試合で前衛が決める、チャンス球にする、つなぐためには、前衛のための練習を行う必要があ
ります。その練習方法の1つが前衛アタックのノック練習です。
Y氏が選手に対してラケットをタイミングよく上げなさいとアドバイスしても、練習中そういった場
面の練習を行わないと自動化されません。

ちょうど、地元社会人選手の強化練習で前衛のノック練習を行いましたので動画で紹介しましょ
う!

<練習の目的>
8月の暑い日、強化練習2日目の練習開始から2時間後に前衛アタックのノック練習を実施しま
した。スタミナ向上を目的に2人1組でオールアウトまで行おうとして30秒前後動いて同じ位の時
間休みを入れて計6セット行いました。前衛アタック終了後、オールアウトにならない選手は引き
続き他のノック練習を実施しました。映像を見ると選手は暑さ、疲労と闘いながら頑張っている
様子が見て取れます。

<前衛アタック練習の狙い>
自陣後衛がスマッシュを打ち、相手がレシーブしてきた球を決める、チャンス球にする、つなぐ練
習。対戦相手のレベルが高くなるに従い、前衛が1度プッシュしても決まらないケースが多いため、
プッシュのリターンを繰り返し攻撃する練習。従って、フィーダーはテンポの速い球出しを心掛け
る必要があります。
フィーダーは、実際の試合を想定してネット際に緩い球、速い球、少し後方にチャンス球を上げま
す。選手に習得や修正して欲しい技術があれば、その技術を入れたパターンを繰り返し練習して
も構いません。


◆バックサイド前衛アタック
自陣後衛がバック奥からストレートの速いスマッシュを打ち、前衛がバックサイド半面にトップ&
バックとなって攻撃することを想定して練習。フィーダーはバックサイド半面にテンポの速い球出
しを行う。



◆センター前衛アタック(少し揺れた映像ですが、ご容赦下さい)
自陣後衛が相手コートセンター(2選手の中間)へスマッシュを打ち、センターから返球された球
を前衛が攻撃することを想定して練習。



◆フォアサイド前衛アタック(少し揺れた映像ですが、ご容赦下さい)
自陣後衛がフォア奥からストレートの速いスマッシュを打ち、前衛がフォアサイド半面にトップ&
バックとなって攻撃することを想定して練習。



<フィーダーのノック出しの技術>
さて、この練習でポイントなるのがフィーダーのノック出しの技術です。2013年6月13日公開の
ブログ「ノック出しの技術~前衛アタック」に内容詳細を記載していますので参照してください。
私がこのノック出しで意識している点は、動いている選手を1回1回見ていると両腕の動きが止
まり、テンポの速い球を出すことが出来なくなります。従って、動いている選手を極力見ないよう
にしています。選手の技術やフットワークは第三者にチェックしてもらうようにしてもいいでしょう。
また、ノック出しの際、右肘を後方に引くテイクバック動作を実行すると球出しのコントロールが
向上し、尚且つ速い球を出すことができます。

<ノックを受ける選手の注意点>
選手が横に移動する場合のフットワークは、歩幅が狭いサイドステップです。右利きの選手がバ
ック側でプッシュする時は、左足を軸足にして右足を出してプッシュします。予測が外れたり、間
に合わないときは左足を出してプッシュします。バック側に低い球が来たとき
はバックハンドでプ
ッシュしましょう。フォアハンドで回り込んでプッシュするとネットに引っ掛けたり、バックバウンダリ
ーラインを越してアウトになる可能性が高くなります。

さて、この前衛アタックのノック練習を定期的に行っていくと、前衛の攻撃範囲が広がっていくこ
とがイメージできますね! 是非実施してゆきましょう!!
モデルのお二人の選手ありがとうございました。

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  1. 2014/08/25(月) 08:00:00|
  2. 練習方法
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サマーキャンプカリキュラム公開

2014年8月22日~24日開催のコーチングセミナー「サマーキャンプ」の技術練習カリキュラム
詳細を公開します。

サマーキャンプの募集は終了しました。
たくさんの参加申込みありがとうございます。選手、指導者、セミナースタッフ総勢約110名で
展開します。

参加される方々は、以下のカリキュラム詳細に目を通しておいてください。

◆サマーキャンプ技術練習カリキュラム詳細(6ページ) ←ダウンロードや印刷可能です。
 (カリキュラム詳細やタイムスケジュールなどは、キャンプ当日印刷したものを配布します)


◎参加される方に以下のとおりご連絡いたします。
① 水分は各自でご準備願います。

② 食堂は少し寒いのでウォームアップ上下を持参されるといいでしょう。

③ 実技時に説明した内容を忘れないよう後でメモをとるようにしましょう。ストローク、体の使い
  方、戦法、フットワーク等、カリキュラムに書いていない説明が多くあります。

④ 技術のストロークの説明を受ける時は、聞いているだけではなく講師の説明に合わせてラケ
   ットをスウィングしてください。早く習得することができます。

⑤ 始めて聞く言葉や初めて行い動作、ストロークが多くあると思います。分からないことは遠慮
   なくスタッフ及び講師に質問や確認をしてください。

それでは、サマーキャンプでお会いしましょう!!

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  1. 2014/08/18(月) 08:00:00|
  2. セミナー/講習会
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超回復を利用した練習【質問】

バドミントンの指導を始めて4年目のA氏から質問が来ましたのでブログで回答します。

<質問>
完全休息日(1日OFF)を設けるのはどういった基準で設ければよいのでしょうか?
自分自身、中・高校とがっつり部活(バスケ)をやっていました。
練習を休ませることも大切だとわかってはいるのですが、休ませると衰えるのではないかと不
安です…
助言をいただければと思います。

【回答】
A氏は、中学生を指導し、練習は毎日行っているそうです。それでは、考え方から説明しましょう!
ハードな練習・トレーニングを実施すると体は疲労して機能が低下します。そこで適切な回
復期間を設けることで以前より機能が向上します。このことを「超回復の原理」といいます。

実施する練習・トレーニングにもよりますが、これを繰り返し実施することでコート内移動スピ
ードやスタミナが向上します。
回復期間は、個人差がありますが一般的には24~48時間前後と言われています。
練習・トレーニングは、運動強度や運動量が最大でハードに追い込む日と、運動強度や運動
量を抑えた日(イージーな日)を設けることによって初めて体力(コート内移動スピードやスタミ
ナ)が向上すると言っていいでしょう。

一方、毎日練習・トレーニングをハードに実施して選手を追い込んだらどうなるでしょうか?
怪我をしたり、病気になったりしますね!
また、週1回だけの練習だったらどうでしょうか?
現状を維持するのが精いっぱいになります。
練習は、ハード&イージーが基本です。イージーの中に完全休養日も含まれます。

サッカーのワールドカップを見た方も多いと思いますので、日本代表チームを例にして説明し
ます。
試合が終わった次の日は移動したり、ほんの軽く体を動かして回復を図りました。時には完全
に休む日もありました。それが負けたからと言って猛練習を行なったらどうでしょうか? 次の
試合では疲労困憊で動けなくなることが想像できます。

1日OFFを設ける基準は、サッカーの試合のように選手が疲労困憊になった次の日に実施し
ます。バドミントンでは、中学生・高校生はノックやフットワークでオールアウトまで実施して、
次の日を休養日にするか運動強度や運動量を極端に抑えた日にして回復を図ります。回復
日を設けることでコート内移動スピードやスタミナが以前より向上するわけです。
これを前もって予定しておくことで選手の競技力向上を図ることができます。
従って練習計画の作成が必要だということが理解できますね、

以下の図で具体的な例を挙げて説明します。
上段の図は、月曜日から日曜日まで毎日同じような練習・トレーニングを実施している例です。
毎日同じような練習・トレーニングが出来るということは選手をハードに追い込んでいないこと
が分かります。従って回復する日も設ける必要はありません。しかし、これでは体力が向上し
ません。
一方、下段は、週3回ハードな練習・トレーニングを行い、週2回は完全休養日もしくは運動量
を極端に落とした日を設けて回復を図っています。一週間にハードな練習を行う山が二つある
パーターンです。
ハードな練習・トレーニングを実施する日は、長い期間をかけ少しずつ時間、回数、セット数な
どを増やしていく必要があります。

◆超回復を利用した週計画
超回復を利用した週計画 

コートを使用できる時間や選手数などによって、このように理想的な練習を組むことは困難か
もしれません。そうすると、全員が同じ練習・トレーニングを実施するのではなくグループに分
けて実施するのも1つの方法です。例えば、Aグループは図の下段で実施、Bグループは木・
金曜日を運動強度、運動量を最大になるようにしてA・Bグループが一緒にならないようにし
ます。

さて、ハードな練習・トレーニングを実施していくと障害発生の可能性が増してきます。
大事な試合の直前に肉離れや慢性疲労による体調不良などが起ったら大変です。そういった
危険性を出来る限り回避するために、毎日、選手が体調管理表を記入して指導者に提出す
ることも検討する必要があります。

◆体調管理表 ←クリックすると見ることができ印刷やダウンロードもできます。
(体調管理表は、以前、全日本ジュニア研修合宿で合宿期間中に使用していたものです)
体調管理表 

さて、1週間に1日は完全休養日が必ず必要なのでしょうか? 
積極的休養(アクティブレスト)という方法があります。完全に横になって休むより、適度な運動
をして血液循環をよくして疲労回復を図るというものです。適度な運動とは、ジョギングやウォ
ーキングが一般的ですが、バドミントンでは動きを少なくした打ち合いや技術練習などを短時
間行ってもいいでしょう。
しかし、選手の精神疲労という観点から見たら1年の中で、ある期間中は週1日の完全休養
日及び、1週間程度の練習OFF日は必要だと考えます。

[毎週試合がある場合]
一定期間毎週試合があり、毎試合が精神共に疲労困憊になる場合は、試合の翌日積極的
休養で軽めに体を動かし、その翌日完全休養日とすることが多くあります。次の試合まで完
全に疲労を取り除く必要がある場合の例です。


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★サマーキャンプは参加できる選手の定員数まで、あとわずかです。定員になり次第、
  締め切りますのでご了承をお願いします。


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  1. 2014/08/11(月) 08:00:00|
  2. 練習計画
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奈良県宇陀市ジュニア講習会

8月2日(土)・3日(日)と奈良県宇陀市でジュニア選手30名を対象とした講習会を開催し講師
として参加しました。

そこで、主催者側代表として宇陀市バドミントン協会・宇陀ジュニアの上田義夫様から感想が
届きましたのでご本人了承のうえで公開いたします。
上田様は、このブログで2014年5月26日公開の「榛原ジュニアチーム練習計画公開」で練習
計画を作成された方です。非常に多くの方が参考になったと思いますし、現在もアクセル数が
多い記事です。

◆上田様の感想
今回の講習会は、私にとっては飯野先生の技術論にふれる4回目の機会で、毎回毎回が前
回以上に刺激的なものとなっていくのがこの講習会です。

スピンネット、クロスネット、ワイパーショット、ロブ、ハイバックと一回目から今回まで同じカリ
キュラムであったとしても毎回新しい気づきがあることがこの講習の素晴らしさだと実感して
おります。

当協会でも昨年の夏に引き続き2回目ですが、主役の子供たち以上に、フィーダーにご協力
いただいた大人の方たちの目の輝きの違いが印象的でした。

当の子供たちですが、何度も何度も同じショットを繰り返し打つ技術練習とフィーダーの皆さん
の指導(これは飯野先生のご配慮)のおかげで1球が2球、2球が4球とそれなりのショットを
打てるようになってきました。
そこには、正しい技術の実行があってこそ初めてその技術が実現できるという講習の肝があり、
指導する側の一言や表現がいかに大切かを痛感いたしました。

例えばスピンネット。反動動作を使わず打点の直前からラケットを始動させるからこそスピン
を効かせたネット際への返球が可能となること。ほんの5cmラケットを引いてしまうだけでシャ
トルの距離が伸びそれが出来なくなってしまいます。

指導者としてその指摘が出来るかどうかで子供が出来るかどうかに直結すること、また、バド
ミントンは対戦競技ですから、対戦する選手がどの技術が出来、そして出来ないかを見極め、
的確なアドバイスを出すためにも技術論と技術練習が大切であることを再認識しました。

試合で勝って喜び負けて泣くより、一つの技術習得によろこび、出来ない悔しさに涙する
そんなクラブチームを子供たちと一緒つくると決意出来た今回の講習会でした。
そうすれば結果はおのずとついてくる。そう、信じて今後も頑張ってまいります。
講習会、本当にありがとうございました。

◆講習会終了時に記念写真
宇陀市講習会 

選手と指導者の皆様お疲れ様でした。
次回お会いできる日を楽しみにしています。


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  1. 2014/08/04(月) 12:11:49|
  2. セミナー/講習会
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プロフィール

Author:飯野佳孝
●主な著書&DVD制作
バドミントン教本「基本編」
バドミントン教本「応用編」
バドミントン教本「Q&A」
DVD見てうまくなるバドミントン教本
目でみるバドミントンの技術とトレーニング
「ナイスショット勇羽」原作者 他
●NHKスポーツ教室 企画・解説・指導
2001年・'02年・'03年・'05年
・'06年・'07年・'09年・'10年
●コーチングセミナー専任講師
●全日本ジュニア研修合宿指導委員長
1992年~2007年
●選手としての主な成績
デンマークオープンダブルス優勝 1979年
全英選手権ダブルス3位 1979年
カナダオープンダブルス優勝 1977年
 ペアは全て土田証雄氏

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