バドミントン飯野佳孝イズム

選手を強くしたい指導者と強くなりたい選手のためのブログです。

3rd-鳥取市指導者講習会終了

5月16(土)・17日(日)の2日間、鳥取市で指導者講習会を開催し講師として参加しました。
今回は、指導者のためのノック出し技術を向上する講習会です。

ノック出しといっても目的によって2つに分けることが出来ます。
1つは、選手の技術向上のためのノック出しです。選手が打ちやすいエリアに球出しを行い
ます。
もう1つが、スピードとスタミナ向上のためのノック出しです。選手が最大スピードを出して動
き、やっと触れるエリアや返球できるエリアに球出しを行います。球出しのスピード、テンポ、
シャトルの軌道などがノックの種目によって異なります。
今回は、ラケットを使ってドライブ、ドロップ、クリア、スマッシュを打つノック出しと手投げノッ
クの練習を行いました。
2日間シャトルを打ちっぱなしでしたので、腕が悲鳴を上げた指導者が多かったのではない
でしょうか? 
これも選手が強くなるために必要な事です。お疲れ様でした。

◆ドロップのノック出しの練習
ドロップの球出し  

◆前衛アタックのノック出しの練習
前衛アタック球出し 

◆ネット際からスマッシュを打つノック出しの練習
ネット際からスマッシュ 

◆参加してくれた選手のフットワーク練習
フットワーク練習 

講習会で質問があった内容をブログでも回答します。
Q:今年2月の鳥取市強化練習の講習会で指摘があったオーバーヘッドストローク時に利き
腕の肘を引かないで打つ点ですが、世界の女子トップレベル選手でも同じような打ち方をし
ています。ラケットを垂直に上げて構え、そこから利き腕の肘を後方へほとんど引かずに打
っています。どうでしょうか?

A:このプレーを見た世界中の選手と指導者が、この打ち方が正しいのだと誤解する可能性
があります。現状は、好ましくない循環になっています。
打ち方が良い・悪いの判断基準は、①長期間実施していると怪我に繋がりやすいかどうか
②ショットのパフォーマンスが良いか ③力学的(バイオメカニクス)な観点で判断する。こと
です。
前述は、②と③の観点から最適ではないと言えるでしょう。
それでは、他のスポーツを例にとってみましょう。現在プロ野球の中継がありますのでピッチ
ャーの投球フォームを観察してください。利き腕の肘を下げた状態から、肘を後方に引いて
腕を振り始めています。
同じバドミントンの選手を見てみましょう。中国のリン・ダン選手(林丹 Lin Dan)はどうやって
スマッシュやカットを打っていますか?
技術に男女の違いはありませんので、参考にしましょう!

Q:適切でない打ち方をしている世界トップレベルの女子選手は、なぜ強いのでしょうか?

A:バドミントンは、速いスマッシュやカットが打てるからといって勝てるわけではありません。
他の多くの技術やコート内移動スピード、スタミナという点が優れているのでしょう。
ラケットを垂直に上げて構え、そこから利き腕の肘を後方へほとんど引かずに打っているか
ら強いのだ、と誤解しないようにしましょう。そこを改善すれば更に速いスマッシュやカットが
打てて、よりレベルアップできると考えるべきです。


<奈良県宇陀市誕生10周年記念講習会開催>
来週の6月1日(月)公開ブログで奈良県外選手(小学生・中学生)、指導者の募集を開始します。
◎指導者向けフィーダー講習会と選手向け強化講習会の2回実施


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◎指導を希望される選手やチームもしくは講習会開催、合宿指導の希望がありましたら、
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  1. 2015/05/26(火) 08:00:27|
  2. セミナー/講習会
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  4. | コメント:0

ドライブローテーションノック【動画と解説】

ダブルスでドライブを打つ技術は重要で、試合の勝敗を分けることがよくあります。
そのドライブを集中して練習する方法をご紹介します。

<ドライブローテーションノックの目的>
① ダブルスで頻繁に使うドライブを動きながら正確に打てるようにする。
② ドライブを打った後、ペアとローテーションする際の方向転換(アジリティー)のスピード
    を向上させる。
③ 10秒~20秒最大スピードで動き、動く時間の3倍以上休み最大6セット実施するとスピ
    ード練習になる。(他種目も含んでもよい)
④ 30秒~1分30秒以の間、最大スピードで動き、それと同じ時間休憩しオールアウトまで
    実施するとスタミナ向上の練習になる。(他種目も含んでもよい)
   *小学生はオールアウトまで実施する必要はありません。また、動く時間も短くして行い
      ましょう!

<選手に求める技術とスピード>
ドライブを打つ際、打点が低い場合を除き、浮かないことが重要です。相手の球のスピード
が遅く、速いドライブを打ちたい場合は、利き腕の肘を引いてストロークを大きくします。
(ラケットの軌道を長くする)。相手の球のスピードが速くなるに従い、利き腕の肘を引く距離
が徐々に短くなってきます。(ストロークが徐々にコンパクトになる)
ドライブを打った後のペアとの入れ替え、ペアがドライブを打った後の方向転換のスピード
が要求されます。
選手側から見ると方向転換した後にノックの球が急に来るため、ノック球のコースとスピー
ドの確認と素早い判断が要求されます。

<フィーダーのノック出しの技術>
選手のポジションを素早く確認し、ある一定のコースへテンポよく球出しをする技術が必
要です。球出しのテンポが速すぎても、遅すぎてもいけません。
この動画のノック出しは、シャトルマガジン2連式を使用しています。

◆ドライブローテーションノック練習


この動画は、動いている時間は約40秒間で、スタミナ向上を狙ったノックです。
練習の後半にノックを実施しているので疲労している状態で行っています。ノックの終盤で
は乳酸が大量に生成され、動くスピードが遅くなってきていることが分かります。

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  1. 2015/05/21(木) 20:30:27|
  2. 練習方法
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仰木の里ジュニア講習会終了

5月5日(土)・6日(日)滋賀県の仰木の里ジュニアチームで講習会が開催され、講師とし
て参加しました。
小学生&中学生選手約40名+外部高校生数名、指導者約15名の参加です。
仰木の里ジュニアチームは、今年の1月26日ブログ記事で練習計画を公開して頂いたチ
ームです。多くのチームが練習計画を参考にしたと思います。

◆全員でスマッシュフォーム作り
 選手全員で運動連鎖を意識し、利き腕の肘を引いてストロークを大きくしてスマッシュを
 打つ素振りを実施。

スマッシュフォーム作り 

◆2人1組でダブルスドライブローテ練習
 2人1組で交互にローテーションしながらドライブを打つ練習。方向転換のスピードとドラ
 イブの正確なショットを要求します。

ドライブローテ 

◆終了後選手の記念写真
 講習会は2日間目いっぱい練習しました。楽しく充実した時間でした。

仰木の里 

<小学生選手の終了後の感想文から抜粋>
・10名の選手が希望するショットをハイスピードカメラで撮影し、大きなスクリーンでスロー
 モーションで見ながらの解説が非常に分かり易かった。

・オーバーヘッドストロークの正しい振り方を学び、その後、シャトルを打った時とても速い
 スマッシュを打つことができました。来たショットによってストロークを変えないといけない、
 という言葉がとても心に残りました。直ぐに試合で出来ないかもしれませんが、頑張って
 体に覚えさせて絶対に試合でできるようにしたい。

・ハイバックのスライスショットは手首を使わずに肩関節を支点にして打つのがポイントで
 す。私はスライスショットを打つと切り過ぎてしまいネットに引っ掛けてしまいます。だか
 ら余り切り過ぎないようにすることを意識して打ったら、丁度良い面の向きになり、とても
 きれいにネットを越しました。

・講習会で習ったスマッシュをクロスに返球することを練習や試合で使っていこうと思います。

◎講習会コメント
講習終了後、チームに新たな課題が見つかりました。オーバーヘッドストロークの正しい
打ち方や運動連鎖の自動化を選手一人一人が獲得すること。ドロップ、カットの技術のマ
スターとコントロールを向上すること。初心者の指導体制、内容の確立などです。
以前の練習計画を見直し、さらに効率や成果を出せる計画に修正されることでしょう。
複数の指導者は何回かセミナーなどの講習会に参加されています。その結果、適切な指
導力が身についており、ノック出しの技術も向上していました。たいへん嬉しい限りです。


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  1. 2015/05/14(木) 08:00:12|
  2. セミナー/講習会
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  4. | コメント:0

神奈川県小学生育成講習会終了

5月3日(日)川崎市で神奈川県小学生連盟主催の第1回小学生育成講習会が開催され、
講師として参加しました。
県内18チームの選手約50名、指導者約30名の参加です。
この育成講習会は、年5回の開催を予定しています。

◆選手・指導者集合
選手・指導者挨拶 

◆スマッシュの技術練習風景
スマッシュ練習 

◆フットワーク練習風景
フットワーク練習 

講習会で指導者から質問があった内容をブログでも説明します。

<質問>
ある指導者は、スマッシュやクリアを打った後、ラケットを止めろと指導していますが、どう
でしょうか? その方はラケットの性能が向上しているし、インパクト時点でシャトルは既に
ラケットから放たれているから、打った直後にラケットを止めても問題ないのだ! と言いま
す。

<回答>
選手は、速いスマッシュを打ちたいし、クリアをバックバウンダリーラインまで飛ばしたいと
考えています。速いスマッシュを打つためには、インパクト時点でラケットを最大スピードで
スウィングする必要があります。インパクト直後にラケットを止めようとするならばインパクト
時点では、ラケットを減速していなければなりません。
「車は急に止まれない」という交通安全の標語と一緒です。
減速するからインパクト直後にラケットを止めることができます。
インパクト直後にラケットを止めるということは、インパクト時点でラケットを最大スピードで
スウィングしていないと推測することができます。
結論としては、自身の最大スピードのスマッシュを打ちたい場合は、インパクト後もラケット
を振り切ることが必要です。


<質問>
講習会の冒頭の練習で、スマッシュの運動連鎖を部位毎に練習し、その後、総合的に連
結して練習しました。その時に素振りをした際、理想的な打ち方になったのですが、いざ
シャトルを打つと元に戻ってしまいました。どうしてでしょうか?

<回答>
人間の情報処理は、1チャンネルということを理解しておきましょう。電話で相手と話しなが
ら料理をすることはできません。人間は、1つのものに注意・情報処理した後に、別のもの
に注意・情報処理をしなければなりません。素振りをしたときは、自身のフォームに意識を
向け注意・情報処理を行っているから出来るようになりました。
次にシャトルを打つと、ラケットをシャトルに当てることに注意・情報処理されて、自身の
フォームは二の次になってしまっているからです。さきほどできたフォームはまだ自動化
されていないのです。
スマッシュの理想的なフォームを身に着けようとするならば、まず体の部位毎の動かし方
を練習し自動化します。次に体全体を動かす練習で自動化する必要があります
。その時
は、シャトルを打ちません。
ウォーミングアップがてらに素振りや、運動連鎖を意識したフォームで素振りを行ってみて
はどうでしょうか?

◎講習会のコメント
2015年4月6日公開記事、負のスパイラル【ストロークが短い】でラケットを垂直に立てた状
態からスウィングを開始するためストロークが短い(ラケットの軌道が短い)と解説しました。
それが神奈川県でも残念ながら例外ではありませんでした。
多くの選手が、ラケットを垂直に立てた状態からインパクトまで最短距離でスウィングして
います。
原因を考えてみると指導者が選手に指導する時に「ラケットを上げて構えろ」「ラケットを体
の前で立てて構えろ」と言っているからではないでしょうか?
ホームポジション付近の構え方は、下の写真のようにリストを立てておくだけでいいのです。
決してラケットを垂直に立てて構える必要はありません。

◆ホームポジション付近の構え
リスト立てて構える

「ラケットを上げて構えろ」「ラケットを体の前で立てて構えろ」は死語にしましょう!

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  1. 2015/05/07(木) 08:09:04|
  2. セミナー/講習会
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  4. | コメント:0

プロフィール

Author:飯野佳孝
●主な著書&DVD制作
バドミントン教本「基本編」
バドミントン教本「応用編」
バドミントン教本「Q&A」
DVD見てうまくなるバドミントン教本
目でみるバドミントンの技術とトレーニング
「ナイスショット勇羽」原作者 他
●NHKスポーツ教室 企画・解説・指導
2001年・'02年・'03年・'05年
・'06年・'07年・'09年・'10年
●コーチングセミナー専任講師
●全日本ジュニア研修合宿指導委員長
1992年~2007年
●選手としての主な成績
デンマークオープンダブルス優勝 1979年
全英選手権ダブルス3位 1979年
カナダオープンダブルス優勝 1977年
 ペアは全て土田証雄氏

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