バドミントン飯野佳孝イズム

選手を強くしたい指導者と強くなりたい選手のためのブログです。

フットワーク重力法【動画と解説】

読者で高校生のMさんから以下の質問がありましたので、ブログで回答します。
「対戦相手がドロップを打つと予測したのですが、逆を突かれてドリブンクリアを打
たれ、触るに精一杯でした。どうしたらシャトルの下に速く行けるのでしょうか?」

<回答>
コート内を速く移動するためには、足をいろいろな方向へ素早く動かす=フットワー
クを速くすることが必要なことは、理解していると思います。
他に、
◎動き始めに床を蹴って、動き出しを速くする
◎打った後、立ち直りや方向転換を速くする
◎戦相手のショットを予測する
ことも非常に重要です。
そして、フットワークの基盤になっている「重力法」「筋力&筋パワーの必要性」を
理解する必要があります。

理解するために、2015年4月13日公開記事「フォア奥の足の入れ替え」でスピード練
習の動画の一部を超スローモーションにしました。動画の場面毎に皆さんと一緒に見
てみましょう! モデルは、小学生男子選手です。(撮影当時)


◆重力法を使ったフォア奥への移動とダイナミイクな筋活動


◆バック前の方向転換
バック前の椅子をタッチしてからフォア奥へ方向転換する際、両膝を曲げ両膝が床と
平行に近い角度にした状態から、左足を出してフォア奥方向に移動しています。この
ように素早い方向転換を行ったり、逆を突かれても切り替えを速くするためには、重
心を動く方向へ外し、重力の作用によって動く方向へ素早く足が出るようにします。
この動作を「重力法」と言います。
さて、この重力法は、どのようにしたら獲得することができるのでしょうか?
キーワードは「動くスピード」です。
ノックやフットワークでコート内を速く動くスピード練習や、速く動いて長く続ける
スタミナ練習を実施することで獲得することが可能になります。
ゆっくり動く練習を行っても獲得できません!
また、バドミントンの動きで行った方がいいですね!
そして、素早く両膝を曲げ⇒伸ばすためには、太ももの前や裏側の筋力や筋パワーが
必要だということが分かります。

◆フォア奥への移動
次にフォア奥へ移動するときの動作を見てみましょう!
両膝を少し曲げた状態を保持しながら、つま先立ちで床を強く蹴ってタッピングで移
動しています。その後、右足で床を強く蹴ってフォア奥へジャンプしています。着地
は両足そろっていますが、右足から着地してもいいでしょう!
つま先立ちで両足を少し曲げながら移動する、右足で床を蹴ってフォア奥へジャンプ
するなど、ここでもふくらはぎや太ももの筋力や筋パワーの必要性が理解できます。
また、上半身を固定して移動するためには、腹筋群や背筋群の筋力も必要です。

<質問の具体的な回答>
対戦相手がドロップを打つと予測したのですが、逆を突かれてドリブンクリアを打た
れ、触るに精一杯でした。に対して、スピード練習やスタミナ練習を行っていないの
で重力法が発現しなかったかもしれません。また、筋力トレーニングを実施していな
いため、逆を突かれた際、両膝を素早く曲げる⇒伸ばす動作を行えなかったかもしれ
ません。

<年齢別の筋力トレーニング>
筋力トレーニングは、いつ頃から始めたらいいのでしょうか?
小学生は、筋力トレーニングを実施しても、成人ほど効果を期待することはできませ
ん。負荷が高かったり、無理なフォームで実施すると障害が発生する可能性が高まり
ます。実施したいのであれば、高学年になってから、正しいフォームで低負荷で無理
のない回数で行いましょう。
中学生を対象に講習会を実施すると、筋力トレーニングを全く実施していない選手が
多いことに驚かされます。低負荷高回数の筋持久力のトレーニングを実施しましょう。
高校生になったら本格的に高負荷低回数の最大筋力向上のトレーニングと、筋パワー
向上のトレーニングを実施して行きましょう! 

<飯野コメント>
バドミントンの一瞬の動作を、超スローモーションで見ると、バドミントンのコート
内の移動動作は、まさに筋肉のダイナミックな活動そのものだと理解できますね!
そういう観点から見ると中学生以上の指導者と選手は、筋力トレーニングを強く意識
して実施する必要があると思います。心肺機能を向上するトレーニングは行っていま
すが、片手落ちのように感じます。
人間を車に例えると、車のエンジン部分は、人間でいうと筋肉に当たります。筋肉
(エンジン)を高性能にするトレーニングを行いましょう!

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  1. 2016/04/28(木) 08:00:00|
  2. フットワーク
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ワイパープッシュのローテーション技術練習【動画と解説】

ネット前、ネット際の技術の種類は、高いロビング、低く速いロビング、スピンネッ
ト、クロスネット、トルクを使ったプッシュ、ラケットを立ててプッシュと見せかけ
てネット際へ返球、ワイパープッシュなどがあります。今回は、その中のワイパープ
ッシュを動画で公開します。
モデルは、仰木の里ジュニアチーム3名とWing武生JBC1名の計4名です。

<ワイパープッシュの目的>
シングルス&ダブルスの試合中、対戦相手がネット際からスピンネットやヘアピンで
返球してきた球を、ラケットがネットにタッチしないようにプッシュする技術です。

<ワイパープッシュの技術>
ワイパープッシュは、車のフロントにあるワイパーと同じような動きをすることから
「ワイパーショット」と名付けられた技術に属し、ネット際からプッシュする技術で
す。下のイラストはバックハンドのワイパーショットです。

ワイパープッシュ 

グリップは、下図の左側の握りをすると打ちやすいでしょう!

バックハンドグルップ 

相手が打ったネットショットは、ネットの白線から数センチ上を通過するため、イン
パクト地点の遠くからスウィングを開始すると、シャトルをネットに引っ掛けてしま
います。ラケットのスウィング開始は、インパクト直前から行いましょう! インパ
クト後、フォロースルーでシャトルを押し出すため、右利き選手は、右ひじを右方向
へ動かす必要があります。

<フットワーク>
右利き選手は、右足で蹴って飛びつき、インパクト後に右足で着地するのが基本です。
しかし、選手の立ち位置がネットから少し離れていたり、タイミングを図る場合は、
右足を前にしたツーステップを行い、右足で蹴って飛びつき、インパクト後に右足で
着地します。動画は、ツーステップしてからバックハンドのワイパープッシュを行っ
ています。

◆バックハンドのワイパープッシュ技術練習


モデルの選手4名共、非常にうまいですね!
皆さんも是非練習してみてください。

さて、動画を見てお気づきのことと思いますが、プッシュしたシャトルの角度が選手
によって、もしくはその都度違っていますね! シャトルの角度は、インパクト時の
ラケット面の角度によって決まります。その要因は、身長、タイミング、飛びつける
距離(パワー)、プッシュする球の高さ等です。

<フォアハンドのワイパープッシュ>
フォアハンドのワイパープッシュは、ラケットの軌道は同じようになりますが、グリ
ップが異なります。グリップは、フライパン持ちに近い状態でハンドルを持ちましょ
う。


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  1. 2016/04/21(木) 08:00:28|
  2. 技術
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スピード練習小・中学生ネット前&両サイド椅子タッチ【動画と解説】

2016年2月11日ブログ「スピード練習ネット前サイド椅子タッチ【動画と解説】でス
ピード練習を動画で解説しました。今回は、そのスピード練習の逆回りを動画で公開
します。
モデルは、仰木の里ジュニアチームの小学生と中学生です。

今回は、ホームポジション付近からスタートし①ネットバック前⇒②ネットフォア前
⇒③バックサイド⇒④フォアサイドと順番に移動してタイム測定を行います。

その際の注意点は、以下のとおりです。

・移動の際は、試合と同様にホームポジション付近を必ず経由すること

・ネットフォア前とフォアサイドのフットワークは、継足(シャセ)を実行すること

 継足(シャセ):右利きの選手は、フォアのネット前もしくはフォアサイドに移
       動する際、床を蹴った後、最初に右足を出します。次に左足を右足に近づけます。
       その後、右足を出してシャトルを打ちます。その際のフットワークを継足(つぎ
       あし、もしくはシャセ)と言います。


<練習の狙い>
コート内を速く移動するためには、足を細かく速く動かし最後の一歩を大きく出しま
す。さらに、打った後は、体勢の立て直しの速さ、方向転換の速さが求められます。
それらを総合的に向上するための練習です。

◆ネット前&両サイド椅子タッチスピード練習(小・中学生編)


<スピード練習の実施条件>
◎スピード練習で動く時間:10秒~20秒の間全速で動く
◎運動と休息の比率:1対3以上
◎セット数:1日当たり6セットまで
◎ノックやフットワークのスピード練習の週の実施頻度:2回まで
◎スピード練習は、疲れ切っていない時間帯に実施しましょう。


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  1. 2016/04/14(木) 08:00:23|
  2. 練習方法
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ハイバッククリアを飛ばすための練習方法【動画と解説】

試合でハイバッククリアが、相手コート後方まで飛ばすことができれば、ラリー展開
が楽になりますね! 
今回は、前回の公開記事に続きハイバッククリアの練習方法を動画を使って解説しま
す。
ハイバッククリアもスマッシュと同様に利き腕の肘を後方に引き、ストロークを大き
くすることが重要です。

<練習方法>
バックハンドドライブを最初に打ちます。肘を後方に引き、ストロークを大きく
     することを強く意識して打ちましょう。
肘を後方に引き、ストロークを大きくして打てるようになったら、バックハンド
  ドライブとハイバッククリアを交互に打ちます。ハイバッククリアは、バックハ
     ンドドライブのストロークで打点を上げて打ちます。【動画参照】
フィーダーは、動画のようにシャトルを手投げします。しかし、速いスピードで
     シャトルを投げたり、近距離でシャトルを投げると、肘を後方に引く動作ができ
     なくなるため注意が必要です。

★動画モデルは、仰木の里ジュニアチームの小学3年生女子Y選手と中学3年生男子k選
   手、小学5年生女子M選手です。(学年は撮影当時)

◆ハイバッククリアを遠くへ飛ばすための練習方法


3名の選手共、右肘を後方に引いてストロークを大きくとっていますね!
とてもうまいです! 皆さんも是非トライしてみてください。

<ハイバックの基本的な考え方>
利き腕の肘を後方に引いくことにより、ストロークを大きくして打つ必要があり
     ます。そのことにより、ラケットヘッドが動く距離(軌道)が長くなり、インパ
     クト時に自身の最大加速度を得ることができるようになります。

バックハンドドライブとハイバッククリアの違いは、ラケット面の作り方です。
     両方共、インパクト時にリストを立てて打ちますが、ハイバッククリアはさらに、
     ラケットを立てて打ちましょう。ラケットを立てて打つことにより、ラケット面
     が上方向に向くことができ、高い放物線を描くクリアを打つことができます。

以下のことを実行すると、ラケットを速くスウィングすることが出来なくなりま
     す。
    a.打点を高くしようとして、インパクト前後に、上半身を伸ばして打つ。
    b.インパクト前後に、上半身を後ろに反らして打つ。
    c.インパクト前後に、上半身を前後もしくは左右に少しでも動かしながら打つ。
  d.右足(右利き選手)の着地と同時にインパクトする。

インパクト時は、右足(右利き選手)に体重をかけて打ちましょう!

ハイバックの技術背景と動画は、以下の過去のブログ記事を参照してください。
2014年4月7日公開「見よ!カッキーのハイバッククリア」
2013年9月7日公開「ハイバック改善法」
2013年4月13日公開「見よ!小5のハイバック」

<小学生選手への注意点>
小学生は、理想的なフォームでハイバッククリアが打てても、相手コート後方までシ
ャトルを飛ばすことが出来ないことが多くあります。それは、体がまだ小さいこと、
筋力が不足していることが挙げられます。それではなぜ練習するのかというと、小学
生段階は神経系の発達が著しいため理想的なフォームをマスターしやすいからです。
ハイバッククリアは、試合では使えないかもしれませんが、将来に備えて理想的なフ
ォームをマスターしておくべきです。
これは、スマッシュにも言えます。理想的なフォームを身につけてもノータッチさせ
るような速いスマッシュを打つことは、まだできません。
これも将来に備えて準備しているのだと理解しましょう!



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  1. 2016/04/07(木) 08:00:26|
  2. 練習方法
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プロフィール

Author:飯野佳孝
●主な著書&DVD制作
バドミントン教本「基本編」
バドミントン教本「応用編」
バドミントン教本「Q&A」
DVD見てうまくなるバドミントン教本
目でみるバドミントンの技術とトレーニング
「ナイスショット勇羽」原作者 他
●NHKスポーツ教室 企画・解説・指導
2001年・'02年・'03年・'05年
・'06年・'07年・'09年・'10年
●コーチングセミナー専任講師
●全日本ジュニア研修合宿指導委員長
1992年~2007年
●選手としての主な成績
デンマークオープンダブルス優勝 1979年
全英選手権ダブルス3位 1979年
カナダオープンダブルス優勝 1977年
 ペアは全て土田証雄氏

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