バドミントン飯野佳孝イズム

選手を強くしたい指導者と強くなりたい選手のためのブログです。

スピード練習の動画とデータ公開

今回は、コート内移動スピードを向上する練習を実施している小学生ジュニアSチームの
動画とタイム測定のデータを紹介します。

Sチームは男子2年生~6年生の12名、女子1年生~6年生の17名で構成されており、
練習は週4回実施しています。代表のY氏は、今春のコーチングセミナーに参加されまし
た。その時にチームの指導を依頼され2回ほど訪問しました。それがきっかけで練習計画
などの相談を受けており、その一環としてスピード練習の実施を薦めました。
以下は、Y氏が自チームで実施しているスピード練習の内容を紹介したものです。

コート内移動スピード向上のためには週2回以内のスピード練習が有効です。クラブ員の
人数やコーチの人数、コート数などからどのようなスピード練習が適切なのかと考えてい
たところ、練習計画を相談させてもらってきた飯野さんから椅子タッチスピード練習を勧め
ていただきました。椅子タッチスピード練習は、方法と準備が単純で大人の人数が少なく
てもできるので、練習メニューに取り入れやすいです。
当クラブでは、週1回の頻度での実施を予定しましたが、大会や遠征等で定期的には行
えませんでした。実施条件は「見てうまくなるバドミントン教本DVD」に紹介してあるとおり、
コートの4ヶ所に置いた椅子を順に16回タッチする時間を測定します。1コートに4~5人
が交替して入り、ひとり4回ずつ行います。
子ども達は競争することが好きなので椅子タッチになると喜んで準備をします。また毎回
記録を更新できた子に手を挙げさせて記録の公表を行うことで、達成感を感じさせ次回
につなげることができます。
子ども達には「試合をしてもスピードが速くなっているかは目に見えてわからないけど、
椅子タッチの記録は速くなっていることを数値で示しているから確かな成長だ」と説明し、
さらなる記録達成へのモチベーションにしています。
子ども達は、少しでも速い記録を出すために必死に脚を動かし、最後のタッチをしたあと
転げて倒れる子もいます。その繰り返しの成果がフットワークのスピードアップとして見ら
れてきたように思います。特にネット前のシャトルに対して最後の1歩を大きく踏み込むこ
とができるようになり、今まで取れなかったシャトルが取れるようになってきました。
記録は3ヶ月程度で頭打ちになると聞きましたが、今のところ記録は伸び続けています。
今後、記録がどのように推移するのかにも興味がありますし、また個々の椅子タッチの
記録の伸びと大会での成績がどのように関連しているのかをみていくためにも椅子タッチ
スピード練習を継続していこうと思っています。

◆椅子タッチスピード練習女子選手動画


◆椅子タッチスピード練習男子選手動画


タイム測定の推移 ←クリックするとデータとグラフを見ることができます
 数値はいずれも平均値
 週1回の椅子タッチスピード練習を累計12回実施しました。
  ・チーム全体で17秒41⇒15秒98にスピードアップ 
   ・女子グループで18秒38⇒16秒36にスピードアップ 
   ・男子グルークで16秒44⇒15秒60にスピードアップ

<スピード練習の背景>
コート内を速く移動するためにまず実施しなければならない練習が、コート内を速く動く練
習です。その代表的な方法は、ノックによるスピード練習とフットワークによるスピード練習
です。(今回はフットワークによるスピード練習を動画とタイム測定結果を紹介しました)

いずれのスピード練習も実施条件が以下のとおりあります。
コート内を全速で動くこと

移動する時間は10秒~20秒
 20秒以上実施すると動くスピードが低下するため別の狙いになります。

運動と休息の時間は、1対3以上とし完全回復してから繰り返すこと

セット数は、4~6セット。
 これ以上のセット数を実施すると動くスピードが低下しスピード練習になりません。

週の実頻度は、2回まで。
 これ以上実施すると筋肉や関節にトラブル発生の可能性が大きくなります。

椅子タッチスピード練習の目的は、大きくとらえるとスピード練習ですが、細分化するとスピー
ド練習の中の方向転換の速さと短い距離のスピード向上の練習になります。動き始めを速く
するクイックネストレーニングと併せて実施すると効果倍増になるでしょう!
今回紹介した椅子タッチスピード練習は、小学生に限らず中学生、高校生、大学生、社会人
も対象です。中学生以上は、動画で椅子が置いてある位置よりほんの少し広げて置いてもい
いでしょう。
この動画を参考に是非実施してみて下さい。

<ご参考>
Sチームでは、椅子タッチスピード練習の他にノックによるスピード練習を週1回(スピード練
習は週2回)実施するよう計画しています。


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スピード練習椅子タッチ

椅子ヘのタッチは1回1回ホームポジション付近へ戻る必要はありません。直線的に移動してください。動画は椅子をタッチして方向転換する際、左足を軸にしているため少しホームポジションへ戻っているように見えます。フットワークはバドミントンを意識して小刻みに行い相手コートに背を向けて方向転換しないようにしてください。また、タイム測定は選手の意識向上のため必須です。
  1. 2013/12/07(土) 10:03:41 |
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  3. 飯野 #-
  4. [ 編集 ]

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プロフィール

Author:飯野佳孝
●主な著書&DVD制作
バドミントン教本「基本編」
バドミントン教本「応用編」
バドミントン教本「Q&A」
DVD見てうまくなるバドミントン教本
目でみるバドミントンの技術とトレーニング
「ナイスショット勇羽」原作者 他
●NHKスポーツ教室 企画・解説・指導
2001年・'02年・'03年・'05年
・'06年・'07年・'09年・'10年
●コーチングセミナー専任講師
●全日本ジュニア研修合宿指導委員長
1992年~2007年
●選手としての主な成績
デンマークオープンダブルス優勝 1979年
全英選手権ダブルス3位 1979年
カナダオープンダブルス優勝 1977年
 ペアは全て土田証雄氏

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