バドミントン飯野佳孝イズム

選手を強くしたい指導者と強くなりたい選手のためのブログです。

負のスパイラル【レシーブで手首を使って打つ】

前回記事に引き続き、第3回神奈川県小学生育成講習会の一部を動画で公開及び解説し
ます。
今回は、シングルスのフォアサイドのレシーブとフォアサイドのクロスネットを練習し
ている動画です。選手4名を1グループとして1分前後行い、別の4名1組のグループに
交替し、これを繰り返しました。
この練習をする前に、その場で止まってレシーブの技術練習とクロスネットの技術練習
を行いました。

<レシーブとクロスネットの技術練習>(動画)


◆状況設定と注意点は以下のとおりです
選手はコート後方でストレートにクリアを打つ素振りを行います。

対戦相手がストレートにスマッシュもしくカットを打ちました。そのショットをネ
ット際へ返球しますが、レシーブ時の打点は、膝付近から下の打点でとります。レシー
ブの際、右利き選手は、右足かかとから着地します。右足の着地と同時にスウィングし
てはいけません。土台を固定し安定した状態で打つことを心がけましょう!
インパクト前にラケットを後方へ引く反動動作を使ってシャトルを弾いて打ってはいけ
ません。シャトルを正確にコントロールすることができなくなります。

対戦相手は、ヘアピンでストレートに返球してきました。ネット際に垂直に近い角
度で返球してきたため、それを返球するショットの選択肢は、3つです。ストレート方
向にヘアピンやスピンネットを打つ、クロスネットを打つ、高いロビングで返球する。
ここでは、クロスネットを選択しました。
クロスネットの打ち方は、インパクト前に打つ方向とは逆方向に短い距離の反動動作を
行います。もう一つの方法は、ラケットを下げることによって反動動作を行います。
そして、インパクト前後にハンドルを握った親指と人差し指を中心にハンドルを捻りク
ロスネットを打ちます。
インパクト時にクロスネットを打つ方向を見ようとすると利き腕の肩が動くことがあり、
それが原因でシャトルのコントロールを損ないます。両肩を動かさないようにしてクロ
スネットを打ちましょう!

2015年10月1日公開記事のクロスネットは、相手レシーブが長めにきた球をラケットを
立ててクロスネットを打ちました。今回は、相手が打ったヘアピンが垂直に近い角度で
落下したシャトルをクロスネットに打つ技術です。ラケットを立てて打つことができな
いため、ラケット面は床と平行に近い角度からストロークを開始します。違いを理解し
ておきましょう。

<改善すべき点>
動画を無意識で見ると選手の皆さんは全員「上手い」ように見えます。しかし、以下の
点を注意して見てください。レシーブでネット際へ返球する際、多くの選手が、利き腕
の手関節を伸展した状態から打っています。(伸展は背屈ともいう)
手関節を伸展した状態から元に戻そうとする動作を行うと、
手首を使ってシャトルを弾いてしまうので、相手コートのサービスライン近くまで届
いてしまいます。
ラケット面とシャトルが当たる角度が、その都度異なることが多くなるので正確に
返球することが出来なくなります。
一方、手関節を伸展した状態のまま、元に戻さずに打ったらどうなるでしょうか?
ラケット面が斜め方向に立っているため、ネット際へ返球できず、シャトルは相手コー
トのサービスライン近くまで伸びてしまいます。
動画の練習では、シャトルを手で投げていますが、実際の試合では速いスマッシュや
カットが打たれていることをイメージしてみてください。

◎手関節の運動(下図左側の伸展と屈曲を参照)
手関節の運動 

膝付近から下の打点でレシーブし相手コートネット際へ返球する時は、ラケット面は床
と平行に近い角度で入るべきです。インパクト前は、ラケットを後方に引く反動動作を
行ってはいけません。インパクト後は、肩関節を始点にして腕とラケットをネットの白
線めがけて押し上げます。併せて前腕をゆっくり回内します。
ハンドルの握り方は、私の場合サムアップしたバックハンドグリップで行っています。
ご参考までに!

◎ラケット面は床と平行に近い角度で入ります
レシーブ時のラケット面の角度

<技術の自動化>
選手は、その場で止まって打つ技術練習では出来ていたのですが、動きが入ると出来な
くなりました。選手の注意がシャトルを打つことに向けられたため、まだ自動化されて
いない技術が疎かになってしまいました。
レシーブの技術が自動化されるよう、正しい
打ち方でもっとたくさんのシャトルを打つことが必要です。

さて、多くのジュニア選手が、シングルスレシーブでネット際へ返球する時に動画のよ
うに手関節を伸展した状態から入り、手首を使って打っています。
バドミントンは、まだ手首を使って打つという意識が強いのでしょうか?

負のスパイラルを早く断ち切りましょう!

<動画の練習の進化形>
講習会に参加した選手は、今回初めての練習であり技術を意識させるため、動く方向を
単純化し、クリア⇒レシーブ⇒クロスネットと半面で直線的に移動する方法をとりまし
た。しかし、実際の試合になるとクリアを打ってホームポジション近くへ移動し、そこ
からフォアサイドへ移動してレシーブ。レシーブした後、ヘアピンと判断してネット前
に移動するのが正しい方法です。次のステップで実行しましょう!


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  1. 2015/10/08(木) 08:00:17|
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Author:飯野佳孝
●主な著書&DVD制作
バドミントン教本「基本編」
バドミントン教本「応用編」
バドミントン教本「Q&A」
DVD見てうまくなるバドミントン教本
目でみるバドミントンの技術とトレーニング
「ナイスショット勇羽」原作者 他
●NHKスポーツ教室 企画・解説・指導
2001年・'02年・'03年・'05年
・'06年・'07年・'09年・'10年
●コーチングセミナー専任講師
●全日本ジュニア研修合宿指導委員長
1992年~2007年
●選手としての主な成績
デンマークオープンダブルス優勝 1979年
全英選手権ダブルス3位 1979年
カナダオープンダブルス優勝 1977年
 ペアは全て土田証雄氏

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