バドミントン飯野佳孝イズム

選手を強くしたい指導者と強くなりたい選手のためのブログです。

どうしたら強くなるの?

新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
新年第1回目のブログ内容は、高校生のM選手からの質問に回答するものです。

M:最近、バドミントンが伸び悩みです。どうしたら強くなるのでしょうか?

飯野:少し大雑把な質問ですが、出来る限りわかりやすく説明したいと思います。
下の図は、バドミントンの競技力(戦う力・実力)を構成する要因を現した概念図で
す。この図は、現宮崎大学名誉教授でバドミントンコ-チングセミナー講師の廣田彰
氏と共に議論を重ね作成したものです。

◆バドミントン競技力
バドミントン競技力 

競技力の中心になるのは、「技術」「移動スピード」「スタミナ」です。
技術は、いろいろなショットを狙ったエリアやライン際などへ正確に打てる能力を言
います。しかし、対戦相手はエラーさせるように緩急をつけたショットを打ったり、
返球ショットやコースを制限させるショットを打ってきます。体勢が崩れて打ったり、
やっとラケットに触って返球してもコントロールされたショットを打てるようになら
なくてはいけません。また、よく打点はどこで打てばいいですか?という質問を受け
ます。私は、例えばクリアはどんな場面でも、この打点で必ず打ちなさいと言ったら
打てますか?と聞きます。質問者は打てませんと答えます。このことから分かるよう
に打点は、奥行と幅があり決して「1点」ではないと理解しましょう! また、余裕が
あるときは、自ら打点に変化をつけて打つことも必要です。技術練習は、小学生の段
階からいろいろなショットを自在に打てるように練習する必要があります。

移動スピードは、コート内を速く動くことができる能力を言います。試合が始まった
ら、いつもどんな時でも速く動く必要があるのかというとそうではありません。速い
タッチでリターンを速くしてプレッシャーを与えたい時やチャンスの時などに速く動
く必要があります。また、相手の厳しい攻撃に対する守備のときも速く動く必要があ
ります。
移動スピードは、動きはじめの速さ、移動局面の速さ、打った後の方向転換の速さか
ら構成されています。対戦相手が打つショットの予測能力も大きな要因です。
コート内移動スピードを向上するノックやフットワーク練習は、小学生の段階から実
施する必要があります。

バドミントンのスタミナは、ゆっくり動いて長く続ける能力をいうのではなく、コー
トを速く動いたり、大きなパワーを断続的に発揮し、短い休息時間を挟んで長く動き
続けられる能力をいいます。自身がゆっくり動こうとしても対戦相手のレベルが高い
と、速く動かざるを得なくなり、ラリー時間も長くなります。結果、運動強度が高く
なります。レベルの高いシングルスの試合では,最大心拍数の80~90%近くまで
上昇し、30分から1時間前後の試合を行います。このようなことからバドミントン
は極めてハードな競技と言ってもいいでしょう。スタミナを向上するノックやフット
ワーク練習は、中学生の段階から本格的に実施する必要があります。

これらの「技術」「移動スピード」「スタミナ」をベースにして戦略と戦法がありま
す。
<戦法が成立するためには>
相手は、フォア前への移動スピードが遅いので、バック奥⇒フォア前に打ったら試合
が有利に展開すると思っても、バック奥とフォア前に正確に打つ技術がなければ戦法
は成り立ちません。
ネット前の打点を上でとり攻撃しよう。という戦法を立てても、ネット前に速く移動
できないと戦法が成り立ちません。
対戦相手は自分より少しだけレベルが低いと思っていてもスタミナに自信がなければ、
3ゲーム目に入ることを恐れ無意識に単発勝負に出て負けてしまいます。
このように戦法は、「技術」「移動スピード」「スタミナ」をベースに成り立ってい
ることを理解しましょう。

試合を行う時、対戦相手の「技術」「移動スピード」「スタミナ」の能力とそれをベ
ースにした戦略・戦法と自身を比べれば勝敗は、すでに決定していると言ってもいい
でしょう。
これらが互角であれば最後は、心理が勝敗を左右します。

選手の競技力を向上する基盤となるのが、「栄養」「コンディショニング」「ライフ
スタイル」
です。
選手の基礎的諸条件として、才能・防衛体力・体質があります。
選手の競技力に大きな影響を及ぼす外的諸条件は、練習環境・家族の協力・職業・コ
ーチの指導力・用具
などがあります。

下の図は、現在⇒半年後⇒1年後と段階的に競技力が向上するイメージを表しています。

◆競技力の段階的向上
段階的向上

「技術」「移動スピード」「スタミナ」を向上する練習・トレーニングを継続的に実
施し、そのうえで戦法の幅が広がることをイメージした図です。その間、試合経験や
自信を得ることでも競技力は向上します。

さて、Mさんは、普段の練習やトレーニングで「技術」「移動スピード」「スタミナ」
を向上することを行っていますか? 
今一度考えてみましょう!


<お知らせ>
毎年3月に開催していました「小・中学生のためのスプリングキャンプ」ですが、会場
である千葉工業大学体育館が新築工事期間中のため、開催することができません。楽し
みにしていた選手・指導者の皆さん申し訳ございません。ご理解をお願いいたします。

にほんブログ村バドミントンランキング参戦中 ←クリックすると他のバドミントンブログ一覧を見ることができます

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◎指導を希望される選手やチームもしくは講習会開催、合宿指導の希望がありましたら、
   以下のメールアドレスに問い合わせして下さい。質問も⇒ iino@quartz.ocn.ne.jp 

◎ブログに掲載した動画は一部を除きYou Tubeから直接見ることができます。
   You Tubeを開き「飯野佳孝」で検索してください。チャンネル登録歓迎!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
スポンサーサイト
  1. 2016/01/13(水) 08:00:54|
  2. 理論
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<どうしたら速く動けるの? | ホーム | 杉並区中学生強化練習会終了>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://iinoism.blog.fc2.com/tb.php/219-d2e757c1
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

Author:飯野佳孝
●主な著書&DVD制作
バドミントン教本「基本編」
バドミントン教本「応用編」
バドミントン教本「Q&A」
DVD見てうまくなるバドミントン教本
目でみるバドミントンの技術とトレーニング
「ナイスショット勇羽」原作者 他
●NHKスポーツ教室 企画・解説・指導
2001年・'02年・'03年・'05年
・'06年・'07年・'09年・'10年
●コーチングセミナー専任講師
●全日本ジュニア研修合宿指導委員長
1992年~2007年
●選手としての主な成績
デンマークオープンダブルス優勝 1979年
全英選手権ダブルス3位 1979年
カナダオープンダブルス優勝 1977年
 ペアは全て土田証雄氏

最新記事

カテゴリ

未分類 (16)
技術 (59)
セミナー/講習会 (91)
フットワーク (8)
愛用品 (10)
練習会 (6)
戦法 (9)
メンタル (2)
方針 (16)
練習方法 (38)
講義 (2)
トレーニング (10)
ウォーミングアップ (2)
ノック技術 (10)
練習計画 (7)
理論 (9)

月別アーカイブ

アクセスカウンター

最新コメント

コメントフォーム(質問・依頼は別途) 

名前:
メール:
件名:
本文:

フリーエリア

にほんブログ村 その他スポーツブログ バドミントンへ
にほんブログ村

最新トラックバック

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QR