バドミントン飯野佳孝イズム

選手を強くしたい指導者と強くなりたい選手のためのブログです。

ドライブを正確に速く打つ【動画と解説】

ダブルスの試合では、ドライブを頻繁に打ちます。選手は、正確で速いドライブを打
ちたいと考えています。どのように考えて打ったらいいのでしょうか?
今回もサマーキャンプ参加選手2名の動画を交えて解説します。

<どうしてドライブを打つのか?>
後衛でドライブを打ってもなかなか決まらない。だったら後衛からネット際に返球し
て上がっていた球をスマッシュで決めたいと考えることがあると思います。しかし、
後衛からいつもネット際へ返球していたら対戦相手の一人は、それを予測してネット
前に素早く着きます。ネット前に着かれた選手に、厳しいショットで攻撃される可能
性が高いことから、後衛の位置から常にネット際やネット前に返球することは危険で
す。対戦相手の一人がネット前に来ないようドライブを打ってけん制する必要。ドラ
イブを打ってけん制することでネット際やネット前に返球することが可能になります。

<速いドライブを打つには?>
選手は、速いドライブを打ちたいと考えています。どうしたら速いドライブを打つこ
とができるのでしょうか?
① 足を着地して運動エネルギーを腕に伝えて打つ
あるポジションから移動してドライブを打つと、移動することで運動エネルギー(ド
ライブを打つための動力源)が発生します。打つ直前に右足踵(右利き選手)から着
地して右足全体に体重をかけて打つとラケットを速くスウィングすることができます。
このことは、以下の例で説明することができます。

走っている車が急ブレーキをかけると座っていた人は前方に回転します。人も車も同
じ物体ですので同じ現象が起きます。打つ直前に右足踵で急ブレーキをかけて運動エ
ネルギーを腕に伝える
ことで、速いドライブを打つことができます。

◆前進運動を回転運動に変える原理
スライド4 

② ストロークを大きくとる,振り切る(フォアのドライブで右利き選手の場合)

速いドライブを打つためには、ストロークを大きくしてラケットを十分に加速させる
ことが必要です。ストロークを大きくするためには、利き腕の肘を後方に最大限引き、
引いた反動で肘を前方に出します
。肘を前方に出す際、手のひらが上になっている状
態から前腕を回内しスウィングスピードを増します。次にインパクト直前で曲げてい
た肘を伸ばしスウィングを加速します。その際、リストを立てて打つことを忘れない
で下さい。インパクト前後ではラケット面(打球面)が打ちたい方向ヘフラットで当
たるようにします。フォロースルーを十分とった後に前腕回内で振り切ります。ラケ
ットを最大スピードで振り切るとフォロースルーの一環でラケットが引き戻されます。

注)バックハンドドライブは、前腕回内ではなく前腕回外動作になります。前腕回内
・前腕回外動作は、肘の関節運動です。手首の運動ではありませんので表現に注意し
ましょう。グリップは、バックハンドグリップです。

フォアハンドドライブで、少し浮いてきた球で時間的に余裕がある場合、小さくジャ
ンプしてドライブを打つと速いショットが打てるし、コントロールもよくなります。
試してみてください。

◆リストを立ててラケットを加速する(リストスタンド:手関節の外転)
リストを立てる 

◆フォアハンドドライブ
スライド13 

◆バックハンドドライブ

スライド5 

対戦相手のショットが速い場合、肘を最大限引いて打とうとすると振り遅れてしまい
ます。その場合は、肘を引く距離を短くします。相手のショットのスピードを利用し、
タイミングよく打つことで速いドライブを打つことができます。
このように対戦相手のショットのスピードによって、テイクバックの長さが変わるこ
とを理解しましょう!


<やってはいけない動作>
インパクト時にしゃがんだり、上半身が前方へ突っ込みながら打つとスウィング
  が遅くなるし、コントロールも悪くなります。

インパクト前後に上半身を捻転して打つとコントロールに影響が出ます。

右肘を後方に最大限引き、そこで一旦止めてからスウィングすると、止めた地点
  からスウィングを開始したことになります。肘はゆっくりでも引く⇒出す、を連続
  して動かしましょう。

<どうして浮いてしまうのか?>
初心者やまだドライブの技術を習得していない選手は、シャトルが浮いてしまうこと
があります。インパクト時の打球音もいい音がしません。どんなに速いドライブでも
浮いた球は致命傷になります。
下の図を見てください。
下の図の上は、インパクト時にラケット面が打ちたい方向とは別にやや上方向に向い
ているためにシャトルが浮いています。インパクト直前に前腕回内(フォアハンドの
場合)するのでインパクト時のラケット面の角度にバラツキが出てくるため、このよ
うなことが起こります。インパクト直前ではなく、少し前からラケット面をフラット
な状態にして、その状態のまま並進運動でインパクトし、インパクト後も並進運動を
継続する感覚を持ちましょう。ストローク全体で見るとスウィングしながら前腕回内
をしますが、インパクト前後のラケット面の並進運動の割合を長くとるということで
す。
また、フォアハンドのドライブ時のグリップをウエスタングリップ寄りで握ることで
解決する場合もあります。

◆インパクト時のラケット面の向きでシャトルが打ち出される方向が変わる
ドライブインパクト時のラケット面角度

下の動画は、サマーキャンプに参加した小・中学生が後衛の位置からロングドライブ
を打っているものです。上述の内容を実施しているかどうか見てみましょう!


◆ロングドライブの技術


<ドライブを戦法面で考えてみましょう>
後衛から速いドライブを浮かないで打つと対戦相手は、どのようなショットで返球さ
れるでしょうか? 
速いドライブを打つと、相手選手がシャトルを捉える位置は、一般的には肩関節から
上になります。従って返球は、自身のコート後方に高い放物線を描いたロビングは打
てないと考えます。ドライブもしくはコート中盤に緩い球で返球、ネット前に返球さ
れます。そうするとドライブを打った選手は、コート中盤もしくはネット前に素早く
移動する必要があります。
このようにドライブを打ったら、素早く前方へ移動することを強く意識して試合を組
み立てましょう!

<質問>
初心者でドライブが飛ばない選手がいるのですが、どうしたらいいでしょうか?
素振りでのストロークは問題ないように見えます。シャトルも当てることはできます。

<回答>
まず最初に上述の内容を確認してみてください。もし、そうでなければ、ストローク
が円運動で行っているのかもしれません。インパクト前後でシャトルを押し出すこと
を強調してみてください。


にほんブログ村バドミントンランキング参戦中 ←クリックすると他のバドミントンブログ一覧を見ることができます

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◎指導を希望される選手やチームもしくは講習会開催、合宿指導の希望がありましたら、
   以下のメールアドレスに問い合わせして下さい。質問も⇒ iino@quartz.ocn.ne.jp 

◎ブログに掲載した動画は一部を除きYou Tubeから直接見ることができます。
   You Tubeを開き「飯野佳孝」で検索してください。チャンネル登録歓迎!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
スポンサーサイト
  1. 2017/09/06(水) 07:00:48|
  2. 技術
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<バックサイドへの跳びつき手投げノック【動画と解説】 | ホーム | ドロップを効果的に打つ【動画と解説】>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://iinoism.blog.fc2.com/tb.php/301-142c5d50
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

Author:飯野佳孝
●主な著書&DVD制作
バドミントン教本「基本編」
バドミントン教本「応用編」
バドミントン教本「Q&A」
DVD見てうまくなるバドミントン教本
目でみるバドミントンの技術とトレーニング
「ナイスショット勇羽」原作者 他
●NHKスポーツ教室 企画・解説・指導
2001年・'02年・'03年・'05年
・'06年・'07年・'09年・'10年
●コーチングセミナー専任講師
●全日本ジュニア研修合宿指導委員長
1992年~2007年
●選手としての主な成績
デンマークオープンダブルス優勝 1979年
全英選手権ダブルス3位 1979年
カナダオープンダブルス優勝 1977年
 ペアは全て土田証雄氏

最新記事

カテゴリ

未分類 (18)
技術 (65)
セミナー/講習会 (98)
フットワーク (9)
愛用品 (10)
練習会 (6)
戦法 (9)
メンタル (3)
方針 (18)
練習方法 (41)
講義 (2)
トレーニング (14)
ウォーミングアップ (2)
ノック技術 (10)
練習計画 (7)
理論 (9)

月別アーカイブ

アクセスカウンター

最新コメント

コメントフォーム(質問・依頼は別途) 

名前:
メール:
件名:
本文:

フリーエリア

にほんブログ村 その他スポーツブログ バドミントンへ
にほんブログ村

最新トラックバック

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QR