バドミントン飯野佳孝イズム

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good スマッシュ3連発

小・中学生の選手3名が十分な体勢でスマッシュを打っているフォームを正面から見てみ
ましょう! 見習うべき点が多くあります。
ハイスピードカメラで撮影しましたので、最初ノーマルスピードで映し出された後、スローモ
ーションに変わります。

◆A選手中学2年生


◆E選手中学1年生


◆H選手小学6年生


<スマッシュフォームの解説>
◆見習うべき点
1.各部位でスウィングするための動力源である運動エネルギーを発生させ、鎖のように
     連なり少しずつ遅れながら運動エネルギーを増大させてラケットをスウィングしています。
  このことを「運動連鎖:キネティックチェイン」といい、スマッシュフォームを見る際の一番
  のポイントです。それでは各部位で運動エネルギーを発生させ、少しずつ遅れて動作を
  発現している点を見て下さい。

a. 右利きの選手は右足、左利きの選手は左足に体重をかけて地面を強く蹴った反動で少
  し飛び上がっています。空中で両足を入れ替えるためです。

b. 空中で両足を入れ替えて骨盤を半身の状態から正面に向く動作を行っています。

c. bの動作から少し遅れて上半身は半身の状態から正面を向く捻転を行っています。骨盤
  の捻りがあるから上半身の捻転を強めることができます。上半身を捻転することで腕
  を加速することができます。

d. 利き腕の肘は下げた状態からスウィングを開始しています。肩関節可動範囲を十分使
    ってラケットをスウィングするためです。肘を後方から前方に押し出し、遅れて手、さ
    らに遅れてラケットをスウィングさせています。
    低い軌道のシャトルが飛んできた場合は、テイクバックに必要な時間が短いため肘を上
    げた状態からスウィングを開始します。

e. ラケットを振り切っています。利き腕(右腕の場合)の手が左の腰部分に行くようにしま
  しょう。

以上の各部位の動作で運動連鎖を完成させていることがビデオで見ることができます。

2.インパクト前後で利き腕のスウィングを速めるため上半身を傾斜しています。逆に利
  き腕を耳につけるようにしてスウィングすると速くラケットを振ることができなくなります。
  利き腕を耳に近づけてスウィングすると、腕をスウィングするための主働筋である大
  胸筋と広背筋が引き伸ばされるため大きな力を発揮することが出来なくなるからです。
  筋肉は大きく引き伸ばされたり、極端に短くなった場合は、発揮する力が減少します。
  程よい長さの時に最大の力を発揮することができます。(別の言い方をすると最大スピ
  ードでラケットをスウィングすることができます)
    *主働筋:その動作の中心になる筋肉

体幹を傾斜 
腕を耳につける悪い例 

スマッシュを速くするためには上記の1と2の内容が実施されていることが重要です。
3名の選手はうまく出来ていますね!

さらに欲をいうと以下の内容を改善するともっと良くなるでしょう!
◆改善すべき点
   利き腕の反対の腕をもっとダイナミックに動かす。
  野球のピッチャーがボールを投げる時、利き腕(右腕とする)の反対の腕(左腕とする)
   をダイナミックに動かすことに見ることができます。左腕をダイナミックに動かした反
   作用で右腕のスウィングを速めています。これは体のバランスを保ち、力を効率よく発
   揮するために必要な動作です。
   また、ラケットをスウィングした反作用で左腕は、スウィングした方向とは逆方向に行く
   のが自然な動作となります。
   両足も同様に前後に大きく開いたり、左右に開いたりします。全力でスマッシュを打っ
   た後、ネット前に移動するのが少し遅くなるのはこれが原因です。

A選手(サウスポー選手):右手の使い方はうまく出来ています。
E選手(サウスポー選手):ラケットをスウィングした反作用で右手は、スウィングした方
          向とは逆方向に行くことを意識して練習しましょう。少し中途半端です。 

腕の加速による反作用  

H選手(右利き選手):左手をもっとダイナミックに動かす練習をしましょう。 

注>十分な体勢で全速のスマッシュを打った場合は上記の各動作になるが、体勢が不十
   分であったり、飛びついて打つ場合などは必ずしも同一ではありません。

  
<コメント>
小学生と中学生のスマッシュの速さには限界があります。体格と各部位の筋パワーが成人
に比べ劣っているためです。筋パワーとは、筋力とスピードで瞬間的に強い力を発揮する
能力をいいます。筋力があり、その筋力を速く動かす能力と言っていいでしょう。スマッ
シュフォームが理想的でも筋力とそれを速く動かす筋パワーの獲得が小・中学生では難し
いのです。
しかし、小・中学生の時に理想的なフォームを身につけておくと、将来、筋力や筋パワー
のトレーニングを継続的に実施すれば非常に速いスマッシュを打つことが可能になります。


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Author:飯野佳孝
●主な著書&DVD制作
バドミントン教本「基本編」
バドミントン教本「応用編」
バドミントン教本「Q&A」
DVD見てうまくなるバドミントン教本
目でみるバドミントンの技術とトレーニング
「ナイスショット勇羽」原作者 他
●NHKスポーツ教室 企画・解説・指導
2001年・'02年・'03年・'05年
・'06年・'07年・'09年・'10年
●コーチングセミナー専任講師
●全日本ジュニア研修合宿指導委員長
1992年~2007年
●選手としての主な成績
デンマークオープンダブルス優勝 1979年
全英選手権ダブルス3位 1979年
カナダオープンダブルス優勝 1977年
 ペアは全て土田証雄氏

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