バドミントン飯野佳孝イズム

選手を強くしたい指導者と強くなりたい選手のためのブログです。

バックサイドへの跳びつき手投げノック【動画と解説】

ダブルスでは、対戦相手が打った低いロビングに対して、サイドヘ跳びついて攻撃す
る場面が多くみられます。跳びつけないと守備的なラリーに終始してしまいます。
今回は、バックサイドヘ跳びついてスマッシュなどで攻撃するノック練習を動画を交
えて解説します。

サイドへ移動する距離によってフットワークが変わります。(右利き選手の場合)
1.フットワーク
短い距離の移動
バックサイドへの短い距離で移動する場合は、左足を一歩出し、その左足で強く蹴っ
て左サイドへ跳びついて攻撃的なショットを打ちます。

長い距離の移動
バックサイドへ長い距離を移動する場合は、左サイドへ2回タッピングしながら移動
して、左足で強く蹴って跳びつき攻撃的なショットを打ちます。

足の着地
着地は、左足を最初に着いた方が、戻りが速くなります。脚力のこともあるので両足
着地でも問題ありません。

2.ストローク
低い軌道できたロビングなどを跳びついて打つショットのため、テイクバックを十分
にとることができません。テイクバック動作をコンパクトにして打ちましょう!

3.上半身の動作
インパクト時に上半身を左側に傾斜して打つことで、腕・ラケットを最大スピードで
スウィングすることが出来ます。この動作は、跳びついて打つ時だけでなく、十分な
体勢でスマッシュを打つ時も必要な動作です。

◆上半身を左側へ傾斜して打つ
上半身を左側へ傾斜

腕・ラケットを最大スピードでスウィングするためには、腕を振る主働筋である大胸
筋と広背筋が程よい長さの状態でスウィングする必要があります。腕を耳に近づけて
スウィングすると大胸筋を広背筋が伸びた状態になるため大きな力が入らずスウィン
グが遅くなります。真っすぐ立って腕を右斜め45度前後位の角度でスウィングしま
しょう。上半身を傾斜することで打点が高くなります。
注:対戦相手が打った球や自身の体勢によって角度が異なります。数字は目安ですの
で、こだわり過ぎないようにしてください。

◆腕・ラケットをスウィングする主働筋
スマッシュの主働筋

今回もサマーキャンプに参加した小学生がモデルです。動画は、30秒過ぎからスロー
モーションになりますので、じっくり見てください。

◆バックサイドヘの跳びつき~タッピング(小学生)


★モデル選手の非常に素晴らしい点★
左サイドへのタッピング動作

左足で蹴って跳びつき左足から着地する動作

スウィング時は上半身を左側へ傾斜してスウィング(右腕を耳に近づけていない)

左腕は右腕が最大スピードでスウィング出来るように、その都度逆方向へ動かして
 います

フィーダーは、ラケットで出してもいいですが、正確に出せない場合は、手投げで行
いましょう。コートの外から出すと打ちづらいので動画と同じくコート内から手投げ
で出しましょう! フィーダーは、右腕を後方に引いてから出すことで腕の軌道が長
くなりコントロールがよくなります。


さあ、皆さんも練習しましょう!

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  1. 2017/09/13(水) 07:00:35|
  2. フットワーク
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ドライブを正確に速く打つ【動画と解説】

ダブルスの試合では、ドライブを頻繁に打ちます。選手は、正確で速いドライブを打
ちたいと考えています。どのように考えて打ったらいいのでしょうか?
今回もサマーキャンプ参加選手2名の動画を交えて解説します。

<どうしてドライブを打つのか?>
後衛でドライブを打ってもなかなか決まらない。だったら後衛からネット際に返球し
て上がっていた球をスマッシュで決めたいと考えることがあると思います。しかし、
後衛からいつもネット際へ返球していたら対戦相手の一人は、それを予測してネット
前に素早く着きます。ネット前に着かれた選手に、厳しいショットで攻撃される可能
性が高いことから、後衛の位置から常にネット際やネット前に返球することは危険で
す。対戦相手の一人がネット前に来ないようドライブを打ってけん制する必要。ドラ
イブを打ってけん制することでネット際やネット前に返球することが可能になります。

<速いドライブを打つには?>
選手は、速いドライブを打ちたいと考えています。どうしたら速いドライブを打つこ
とができるのでしょうか?
① 足を着地して運動エネルギーを腕に伝えて打つ
あるポジションから移動してドライブを打つと、移動することで運動エネルギー(ド
ライブを打つための動力源)が発生します。打つ直前に右足踵(右利き選手)から着
地して右足全体に体重をかけて打つとラケットを速くスウィングすることができます。
このことは、以下の例で説明することができます。

走っている車が急ブレーキをかけると座っていた人は前方に回転します。人も車も同
じ物体ですので同じ現象が起きます。打つ直前に右足踵で急ブレーキをかけて運動エ
ネルギーを腕に伝える
ことで、速いドライブを打つことができます。

◆前進運動を回転運動に変える原理
スライド4 

② ストロークを大きくとる,振り切る(フォアのドライブで右利き選手の場合)

速いドライブを打つためには、ストロークを大きくしてラケットを十分に加速させる
ことが必要です。ストロークを大きくするためには、利き腕の肘を後方に最大限引き、
引いた反動で肘を前方に出します
。肘を前方に出す際、手のひらが上になっている状
態から前腕を回内しスウィングスピードを増します。次にインパクト直前で曲げてい
た肘を伸ばしスウィングを加速します。その際、リストを立てて打つことを忘れない
で下さい。インパクト前後ではラケット面(打球面)が打ちたい方向ヘフラットで当
たるようにします。フォロースルーを十分とった後に前腕回内で振り切ります。ラケ
ットを最大スピードで振り切るとフォロースルーの一環でラケットが引き戻されます。

注)バックハンドドライブは、前腕回内ではなく前腕回外動作になります。前腕回内
・前腕回外動作は、肘の関節運動です。手首の運動ではありませんので表現に注意し
ましょう。グリップは、バックハンドグリップです。

フォアハンドドライブで、少し浮いてきた球で時間的に余裕がある場合、小さくジャ
ンプしてドライブを打つと速いショットが打てるし、コントロールもよくなります。
試してみてください。

◆リストを立ててラケットを加速する(リストスタンド:手関節の外転)
リストを立てる 

◆フォアハンドドライブ
スライド13 

◆バックハンドドライブ

スライド5 

対戦相手のショットが速い場合、肘を最大限引いて打とうとすると振り遅れてしまい
ます。その場合は、肘を引く距離を短くします。相手のショットのスピードを利用し、
タイミングよく打つことで速いドライブを打つことができます。
このように対戦相手のショットのスピードによって、テイクバックの長さが変わるこ
とを理解しましょう!


<やってはいけない動作>
インパクト時にしゃがんだり、上半身が前方へ突っ込みながら打つとスウィング
  が遅くなるし、コントロールも悪くなります。

インパクト前後に上半身を捻転して打つとコントロールに影響が出ます。

右肘を後方に最大限引き、そこで一旦止めてからスウィングすると、止めた地点
  からスウィングを開始したことになります。肘はゆっくりでも引く⇒出す、を連続
  して動かしましょう。

<どうして浮いてしまうのか?>
初心者やまだドライブの技術を習得していない選手は、シャトルが浮いてしまうこと
があります。インパクト時の打球音もいい音がしません。どんなに速いドライブでも
浮いた球は致命傷になります。
下の図を見てください。
下の図の上は、インパクト時にラケット面が打ちたい方向とは別にやや上方向に向い
ているためにシャトルが浮いています。インパクト直前に前腕回内(フォアハンドの
場合)するのでインパクト時のラケット面の角度にバラツキが出てくるため、このよ
うなことが起こります。インパクト直前ではなく、少し前からラケット面をフラット
な状態にして、その状態のまま並進運動でインパクトし、インパクト後も並進運動を
継続する感覚を持ちましょう。ストローク全体で見るとスウィングしながら前腕回内
をしますが、インパクト前後のラケット面の並進運動の割合を長くとるということで
す。
また、フォアハンドのドライブ時のグリップをウエスタングリップ寄りで握ることで
解決する場合もあります。

◆インパクト時のラケット面の向きでシャトルが打ち出される方向が変わる
ドライブインパクト時のラケット面角度

下の動画は、サマーキャンプに参加した小・中学生が後衛の位置からロングドライブ
を打っているものです。上述の内容を実施しているかどうか見てみましょう!


◆ロングドライブの技術


<ドライブを戦法面で考えてみましょう>
後衛から速いドライブを浮かないで打つと対戦相手は、どのようなショットで返球さ
れるでしょうか? 
速いドライブを打つと、相手選手がシャトルを捉える位置は、一般的には肩関節から
上になります。従って返球は、自身のコート後方に高い放物線を描いたロビングは打
てないと考えます。ドライブもしくはコート中盤に緩い球で返球、ネット前に返球さ
れます。そうするとドライブを打った選手は、コート中盤もしくはネット前に素早く
移動する必要があります。
このようにドライブを打ったら、素早く前方へ移動することを強く意識して試合を組
み立てましょう!

<質問>
初心者でドライブが飛ばない選手がいるのですが、どうしたらいいでしょうか?
素振りでのストロークは問題ないように見えます。シャトルも当てることはできます。

<回答>
まず最初に上述の内容を確認してみてください。もし、そうでなければ、ストローク
が円運動で行っているのかもしれません。インパクト前後でシャトルを押し出すこと
を強調してみてください。


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  1. 2017/09/06(水) 07:00:48|
  2. 技術
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ドロップを効果的に打つ【動画と解説】

「より速く、より高く、より強く」は、オリンピックのモットーです。バドミントン
でも「より速く、より高く、より前で」と唱える指導者が多くいます。選手も、その
言葉が頭から離れないようです。しかし、このような固定観念にとらわれてプレーす
ると、技術のレパートリーが限られるし、対戦相手の足を止めて動き出しを遅らせる
ことが出来なくなる、などの弊害が生じます。
その代表的なものが「ドロップ」の技
術です。「高い打点で打て、前で打て!」と指導されているためドロップを効果的に
打てない選手が多くいます。

ドロップで必要な要素は、
クリア、カット、スマッシュなどの強打と見せかけてドロップを打つ 
打った後のシャトルの落下地点の目安が、サービスラインよりネット寄りになるよ
    うにコントロールする。ことです。


下図を見てください。コートを横から見た簡略図です。各ラケット面(打球面)とド
ロップを打った後のシャトルの軌道を示しています。
下図の①は、打点を高くして前で打った場合です。シャトルの軌道が直線的になって
いることが分かります。結果、シャトルの落下地点がサービスラインより先に落下す
ることが容易に理解できます。

一方は、打点を落としてインパクト時のラケット面(打球面)の角度を上方向にし
て打った場合のシャトルの軌道です。ネットの手前で山を作ることができるため、ネ
ット寄りにシャトルを落下することが可能になります。


◆打点の変化による落下地点の差異
ドロップのラケット面  

今回公開する動画は、サマーキャンプに参加した選手3名がストレート方向に打って
いるドロップです。インパクト時にシャトルをフラットに当てて打つドロップです。
インパクト時にラケット面が上向きに向いて打っています。確認するためにはイン
パクト後のシャトルが打ち出された角度を見てもらえれば分かると思います。

◆打点を落としフラットに当ててドロップを打つ


3名共、何回がキャンプに参加しているため技術的には高いレベルにあります。
非常に上手いですね!!

一般的に女性選手の方が、ドロップをマスターするのが早いようです。強打だけでは
通用しないという深層心理が働いているのでしょう。それに比べ男子選手は、強打に
頼るためマスターが遅いようです。男子選手にとってドロップは決める球ではないか
もしれませんが、対戦相手にとって選択肢を増やし反応時間を遅らせる効果がありま
す。ドロップを加えることでカットやスマッシュ、クリアの効果が増すと考えること
が必要です。

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  1. 2017/08/30(水) 07:00:57|
  2. 技術
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2017サマーキャンプ終了

8月18日(金)~20日(日)に開催したサマーキャンプが盛況のうちに終了しました。
参加者は、13都県から3日間で延べ総勢275名です。

<廣田講師担当内容>
今回は、コート内移動スピードとスタミナを測定し評価するために、椅子タッチする
回数を設定しタイム測定を行いました。翌日、コート内移動スピードとスタミナを向
上する背景とトレーニング方法を講義し、タイム測定結果の見方を説明しました。コ
ート内移動スピードとスタミナは、バドミントン競技力の中心的な要因のため、トレ
ーニングによる維持向上と定期的に測定することの必要性を理解したと思います。

◆椅子タッチによるタイム測定の様子
椅子タッチテスト 

◆廣田講師の講義風景

講義風景 

<終了後匿名による感想内容>

・スムーズな進行でよかったです。講師の説明が分かりやすく素晴らしかった。(大学生) 

・とても良い講習会でした。とても分かりやすかったし、楽しかったです。(中学生)

・分かりやすい説明で上手くなった。(小学生)

・このような企画をして頂き、とても貴重な経験になりました。アットホームな感じで、 
   とても楽しかった。(社会人)

・自分では気づかなかったことも、優しく指導してくれたことがとても良かった。説明
   も分かりやすく笑顔になれた。(中学生)

・知らなかったことをたくさん丁寧に指導頂き感謝です。皆さまの熱い指導でありがた
   か ったです。(保護者)

・自分に必要な技術を習得できた。とても分かりやすくアドバイスも的確だった。ご飯
   もおいしく、先生方のジョークが面白かった。(中学生)

・スピード、スタミナのトレーニング方法を理解しました。とても勉強になりました。
 (社会人)

・1コートに2名以上のスタッフと指導者がいたので指導が行き届いていました。(社会人)

・ショットの打ち方や練習の意図が明確で分かりやすかった。自分のバドミントンを変
   えるよいきっかけになった。(社会人)

・みんなで一緒にノックやトレーニングをやっていたら仲良くなれて、嬉しかった(小学生)
  
・3日目のスタッフ方と保護者を含めたミーティングは、いろいろな意見が聞けてよか
 った。ひとつひとつ丁寧に説明してくれて分かりやすかった(指導者)

・よく考えられて無駄のない流れで素晴らしいと感じました。このような講習会に参加
 できて、とてもラッキーです。分かりやすく、さすがプロ中のプロと思いました。こ
 ちらも無駄がなく。そして大事なポイント、ためになる話が多く、すべてが貴重でし
 た。そしてフィーダーの方々の球出しの技術が圧巻でした。レベルの高さにただただ
 驚きました。(社会人)

・ひたすら技術練習でゲームなしというのはどうなんだろうと思いましたが、なぜそう
 なのか分かりました。(社会人)

・試合中のどの場面で練習した技術を使うのか、よく分かりました。(中学生)

・自分のスピード力、スタミナ力を理解し、定期的に測定しながら向上させることが重
 要(社会人)

・自分から前にでて行うというチャンスがあり、自信がつきました。細かいところまで
 教えてくれて、とても勉強になりました。(小学生)

・それぞれの技術を身に付けるには、その練習を行うための球出しの重要性をとても感
 じました。3日間、球出しをして下さったスタッフの皆さま、指導者の皆さまありが
 とうございました。(社会人) 

・スタッフの方々の献身的な指導に感謝します。手際もよく、時間管理の意識も高く、
 素晴らしいと感じました。大変お世話になりました、ありがとうございました。(社会人)

<飯野コメント:シャトル置き・拾いのトレーニング>
廣田講師講義後、短時間ですが指導者&保護者とのコミュニケーションを図るため意見
交換を行いました。その中で練習や協会主催練習会などで、頻繁にシャトル置き、シャ
トル拾いを行っているようです。
目的は? と質問すると少しあやふやな回答です。
移動スピードを向上するのか? 
スタミナを向上するのか? 
柔軟性を向上するのか? 
筋力を向上するのか? 明確ではありません。

シャトルを置く、拾うとすると1回1回止まってしまうのでスピードやスタミナ向上を目
的としたものではない。止まらないでスピードを上げて実施すると無理な姿勢のために
腰や膝を怪我する可能性が高い。
筋力トレーニングなら適切なフォームで実施しないと怪我をする可能性がある
柔軟性を向上するのなら静的ストレッチなどで無理のない姿勢で行うべきである。
などからうさぎ跳びと同類のトレーニングで、障害発生のリスクが高いトレーニングと
位置付けました。(廣田&飯野同意見)

スピード、スタミナを向上する目的なら、ブログの動画で紹介しているとおり、ラケッ
トで椅子をタッチするなどして腰と膝に必要以上に負荷がかからないようにすることを
お勧めします。
練習・トレーニングを実施する場合、目的は何か? 条件は? を明確にして実施する
必要があります。明確な目的もなく実施していても効果が低いと言わざるを得ません。


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  1. 2017/08/23(水) 07:00:10|
  2. トレーニング
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腕のパワーアップ【質問と回答】

<質問>
高校生を指導しているMです。器具など特に使わなくともよい腕のパワーアップの方
法を教えて下さい。

<回答>
まず最初にパワーの意味を再確認しましょう。スポーツでは、パワー=力×スピード
です。力(筋力)にスピードの要素を加えたものです。バドミントンにおいて筋力を
向上することは怪我の予防や、長時間練習できるようになるためにも必要です。しか
し、パフォーマンスを向上させるためには、スピードの要素も向上する必要がありま
す。つまりパワーの向上です。

バドミントンのプレー場面からパワー発揮を見ると、
高くジャンプしてスマッシュを打つ
サイドに飛びついて打つ、ネットに飛びついてプッシュする
シングルスのサイドレシーブでやっとレシーブした後、素早く立ち直る
速いスマッシュを打つときに、体の各部位で大きなパワーを発揮する。
などがあります。

世界レベルでのプレーで考えると、日本の男子はこのパワーの部分で劣っていると言
えます。長年に渡り心肺機能を高めるトレーニング、特に有酸素系トレーニング(長
距離走:ランニング)を重点的に継続実施しているために、その弊害が出ています。

今回紹介するのは器具を必要としない「プライオメトリクストレーニング(プライオ
メトリックトレーニング)」です。
ジャンプでプライオメトリクストレーニングの仕組みを説明すると、ジャンプして、
着地する際、主に下腿三頭筋(ふくらはぎの筋肉)と大腿四頭筋(ふともも前面の筋
肉)が伸張します。すかさず切り返して大きくジャンプすると短縮します。着地して
素早く切り返しジャンプする際、多くの筋繊維が動員され強力なパワーが発生します。
この筋肉の「伸張―短縮サイクル」の動作をプライオメトリクストレーニングと呼び
ます。
トレーニングの背景には、主に伸張反射の利用があります。伸張反射とは、筋肉は勢
いよく引き伸ばされると、筋肉内にある「筋紡錘:きんぼうすい」と言う感覚器官が
自動的に筋肉を収縮しようとする働きをいいます。
プライオメトリクストレーニングの目的は、伸張反射などを利用し筋肉の収縮速度を
最大限に引き出そうとするものです。


プライオメトリクストレーニングは、見た目は重いものを持っていないため楽なトレ
ーニンングと思いがちですが、瞬間的には、筋肉と腱、関節に非常に大きな負荷がか
かるため、基本的な筋力トレーニングを十分に行って筋力をつけてから実施する必要
があります。従って、高校以上が対象のトレーニングです。

今回は、腕のパワー発揮を向上するための「プッシュアップジャンプ」です。

◆プッシュアップジャンプ



腕立て伏せのジャンプ版です。中心になって働く筋肉は、腕(ラケット)を振るため
の大胸筋と、肘を曲げた状態から伸ばしてラケットをスウィングするための上腕三頭
筋です。いずれもラケットを速くスウィングするための筋肉です。

◆大胸筋と上腕三頭筋
大胸筋と上腕三頭筋

<トレーニングの条件>
◎対象選手:高校生以上
◎通常の腕立て伏せの筋力トレーニングを長期間実施し、筋力を向上させてから実施す
 ること
◎実施回数は、1セットあたり5回~10回 疲労でフォームが崩れる前に終了すること
◎1日当たりの合計セット数の目安:3セット~5セットで疲労困憊まで追い込まない
◎週の実施頻度:1~2回
◎肘を曲げた後、素早く肘を伸ばし伸張反射を引き出す

さて、冒頭にパワー=力×スピードと説明しました。パワーの基盤となるのが力(筋力)
ですので、最大筋力を維持向上する筋力トレーニングとプライオメトリクストレーニン
グを並行して実施していく必要性があります。

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  1. 2017/08/16(水) 07:00:51|
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プロフィール

Author:飯野佳孝
●主な著書&DVD制作
バドミントン教本「基本編」
バドミントン教本「応用編」
バドミントン教本「Q&A」
DVD見てうまくなるバドミントン教本
目でみるバドミントンの技術とトレーニング
「ナイスショット勇羽」原作者 他
●NHKスポーツ教室 企画・解説・指導
2001年・'02年・'03年・'05年
・'06年・'07年・'09年・'10年
●コーチングセミナー専任講師
●全日本ジュニア研修合宿指導委員長
1992年~2007年
●選手としての主な成績
デンマークオープンダブルス優勝 1979年
全英選手権ダブルス3位 1979年
カナダオープンダブルス優勝 1977年
 ペアは全て土田証雄氏

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